JP1/Base 運用ガイド

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ユーザーマッピング定義ファイル

形式

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JP1ユーザー名:サーバホスト名:ユーザーリスト

ファイル名

jp1BsUmap.conf

格納先ディレクトリ

Windowsの場合
インストール先フォルダ\conf\user_acl\
共有フォルダ\jp1base\conf\user_acl\(クラスタ運用時)

UNIXの場合
/etc/opt/jp1base/conf/user_acl/
共有ディレクトリ/jp1base/conf/user_acl/(クラスタ運用時)

説明

複数のJP1ユーザーのユーザーマッピング情報を一括して設定しておくファイルです。

定義の反映時期

jbsmkumapコマンドまたはjbssetumapコマンドを実行すると,設定が有効になります。jbsmkumapコマンドおよびjbssetumapコマンドの詳細については,「13. コマンド」の「jbsmkumap」,「jbssetumap」を参照してください。

記述内容

一つのエントリーに対して1行の形式で表します。各行に記述できる文字数は,4,096バイト以内です。「;」以降は改行されるまでコメントになります。一つのエントリーは,「:」で区切られた三つのフィールドで構成されます。各フィールドに記述する内容を次に示します。

JP1ユーザー名
認証サーバに登録したJP1ユーザー名を指定します。JP1ユーザー名には,小文字しか使用できません。指定できる文字数は,1~31(バイト)です。「*」を指定すると,認証サーバに登録されたすべてのJP1ユーザーにユーザーリストで指定したユーザーの権限が与えられます。複数のエントリーを記述する場合,同じサーバホストに対して,JP1ユーザー名には「*」と「認証サーバに登録した任意のJP1ユーザー名」を混合して指定できます。ただし,「*」は一つしか指定できません。

サーバホスト名
操作命令を出すサーバホスト名を指定します。指定できる文字数は,255バイト以内です。「*」を指定すると,すべてのサーバホストからの操作が有効になります。

サーバホストが物理ホストの場合
サーバホスト名には,hostnameコマンドで表示されるホスト名を指定してください。ただし,DNS運用でドメイン名を使用している場合は,FQDN形式のホスト名を指定してください。

サーバホストが論理ホストの場合
DNS運用しているかどうかに関係なく,論理ホスト名を指定してください。
なお,JP1/AJS - Viewからログインする場合,および自ホストに対してJP1/AJSのコマンドを実行する場合,自ホスト名をサーバホスト名として設定する必要があります。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド」,「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)」,「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編)」,および「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド」を参照してください。

ユーザーリスト
各ホストに登録されているOSユーザー名を指定します。「,」で区切って複数指定できます。OSユーザー名を複数指定した場合,ユーザーリストの先頭に記述したOSユーザー名が,ジョブの実行やコマンド実行時などにユーザーを指定しなかった場合のプライマリーOSユーザーとなります。一つのOSユーザー名として指定できる文字数は,64バイト以内です。
なお,このユーザーリストに指定できるOSユーザーは,jbspassmgrコマンド,jbsumappassコマンド,またはjbsmkpassコマンドを利用してパスワード情報を登録したOSユーザーだけです。マッピングするOSユーザーをユーザーリストに指定する場合,必ずパスワード管理情報にそのOSユーザーの情報を登録してください。なお,OSユーザーの情報を登録したときに,自ホストが所属するドメイン名を記述した場合は,ユーザーリストのOSユーザー名にもドメイン名を記述する必要があります。

注意事項

ユーザーマッピング定義ファイル(jp1BsUmap.conf)は,GUIでも利用しています。GUIで設定した内容は,このファイルに反映されます。

定義例

ユーザーマッピング定義ファイル(jp1BsUmap.conf)の設定例を次に示します。

 
jp1admin:*:Administrator

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