JP1/Base 運用ガイド
形式
server イベントサーバ名 ディレクトリ名
ファイル名
index
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
インストール先フォルダ\conf\event\
- UNIXの場合
/etc/opt/jp1base/conf/event/
説明
イベントサーバ設定,転送設定,イベントDB,ワークファイルの格納場所としてイベントサーバが使用するディレクトリを設定しておくファイルです。通常は初期設定から変更する必要はありません。
JP1/Baseをインストールしたディレクトリ以外の大容量ディスクや高速なディスクなどを指定したい場合や,自ホストで複数のイベントサーバを起動したい場合に,イベントサーバを複数定義します。
定義の反映時期
イベントサービスを起動すると,設定が有効になります。
記述内容
イベントサーバインデックスファイル(index)には,次に示す規則があります。
- 1行1,024バイト以内,ファイルサイズ2ギガバイト以内のテキストファイルにしてください。
- パラメーターの各単語は,半角スペース(0x20)またはタブ(0x09)で区切ります。
- 各行の先頭のパラメーター名および#(0x23)の前には,空白などは入れられません。
- 行の先頭に#(0x23)を指定すると,その行はコメント行になります。コメントと空行は,ファイル中の任意の場所に記述できます。
- 英字の大文字小文字は区別されます。
イベントサーバを定義し,使用するディレクトリを指定します。なお,イベントサーバを自ホスト上で複数起動する場合,イベントサーバと使用するディレクトリは,1対1で対応させてください。
- server イベントサーバ名 ディレクトリ名
- イベントサーバ名
- 定義するイベントサーバ名を指定します。イベントサーバ名には,次に示すどれかを指定します。初期設定では,「*」が設定されています。
- *
自ホスト名(hostnameコマンドで返される値)が仮定されます。通常は,初期設定の「*」で問題ありませんが,DNSに対応させる場合は,「*」をイベントサーバ名または「@」に変更してください。
- イベントサーバ名
DNSに対応させる場合,またはクラスタシステムで使用する場合に指定します。DNSを使ったシステムでのイベントサーバの設定例については,「8.1.3 DNSを使ったシステムでのイベントサーバの設定」を参照してください。
イベントサーバ名は,イベントサーバを起動するホスト名を255バイト以内の文字列で指定してください。英字の大文字小文字は区別されます。なお,DNSに対応させた環境でイベントサービスの定義情報の配布と収集を利用する場合は,「@」を指定してください。
- @
「@」を指定すると,DNSに対応します。また,DNSに対応させた環境でイベントサービスの定義情報の配布と収集を利用できるイベントサーバとなります。
- ディレクトリ名
- イベントサーバが使用するディレクトリを変更できます。変更した場合は,イベントサーバ設定,転送設定ファイルを配置してください。
- フルパスで指定した場合
指定したディレクトリにイベントDBおよびワークファイルをすべて格納します。
- 部分パスで指定した場合
次に示すディレクトリのサブディレクトリと見なし,イベントDBおよびワークファイルをすべて格納します。
表14-4 部分パスで指定した場合に基準となるディレクトリ(Windowsの場合)
ファイル名 ディレクトリ イベントサーバ設定・転送設定 インストール先フォルダ\conf\event\servers\ イベントDB インストール先フォルダ\sys\event\servers\ 一時的ワークファイル インストール先フォルダ\sys\tmp\event\servers\ 表14-5 部分パスで指定した場合に基準となるディレクトリ(UNIXの場合)
ファイル名 ディレクトリ イベントサーバ設定・転送設定 /etc/opt/jp1base/conf/event/servers/ イベントDB /var/opt/jp1base/sys/event/servers/ 一時的ワークファイル /var/opt/jp1base/sys/tmp/event/servers/
注意事項
- DNSに対応させる場合は,DNSが自ホスト名としてFQDN名を返す必要があります。DNSが自ホスト名としてFQDN名を返さない場合,FQDN名のイベントサーバは物理ホストのイベントサーバとして認識されません。
- 稼働中のイベントサービスのserverパラメーターを変更すると,イベントサービスを停止できなくなります。
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