JP1/Base 運用ガイド
機能
クラスタシステムでJP1/Base(イベントサービス,ユーザー管理機能を含むプロセス管理機能,およびログファイルトラップ管理デーモン)を起動します。このコマンドを実行する場合は,クラスタソフトにこのコマンドを登録する必要があります。
このコマンド内では,次に示すコマンドを実行しています。
- jevstart 論理ホスト名
- jbs_spmd -h 論理ホスト名
形式
jbs_start.cluster 論理ホスト名
実行権限
スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
/etc/opt/jp1base/
引数
論理ホスト名
このコマンドを実行させたい論理ホスト名を指定します。
注意事項
- JP1/Baseのプロセス群に起動要求を出したあと,戻り値0で終了します。プロセス群が正しく起動したかどうかは,jbs_start.clusterコマンドの終了後,jbs_spmd_statusコマンドで確認してください。
- Linuxの場合,標準設定でコアファイル出力時の最大サイズが「0」となっていることがあります。この場合,コアダンプは出力されません。このため,コアダンプが出力できるように,jbs_startスクリプトおよびjbs_start.clusterスクリプトは,標準で次のように設定されています。
この設定がご使用マシンのセキュリティポリシーに反する場合は,次のように行の先頭に「#」を付けてコメント行に変更してください。
if [ 'uname' = Linux ]; then ulimit -c unlimited fi
コメント行に変更すると,ファイルの設定は無効になります。ただし,JP1/Baseのプロセスのセグメンテーション障害やバス障害などのコアダンプ出力契機にコアダンプが出力されないため,調査ができないことがあります。
#if [ 'uname' = Linux ]; then #ulimit -c unlimited #fi
- jbs_start.clusterコマンドを実行すると,ログファイルトラップ管理デーモンがすでに起動しているというメッセージが出力されることがあります。このメッセージを出力させたくない場合は,jbs_start.clusterスクリプトを変更してください。なお,09-50以降のJP1/Baseを新規インストールした場合は,変更する必要はありません。
次のように変更してください。
jbs_start.clusterスクリプトは,標準で次のように設定されています。 ## Start services echo "Please wait a minutes, now starting JP1/Base..." if [ "$LHHOST" ]; then /opt/jp1base/bin/jevstart ${LHHOST} /opt/jp1base/bin/jevlogdstart else /opt/jp1base/bin/jevstart /opt/jp1base/bin/jevlogdstart fi
## Start services echo "Please wait a minutes, now starting JP1/Base..." if [ "$LHHOST" ]; then /opt/jp1base/bin/jevstart ${LHHOST} /opt/jp1base/bin/jevlogdstat >/dev/null 2>/dev/null if [ $? -ne 0 ]; then /opt/jp1base/bin/jevlogdstart fi else /opt/jp1base/bin/jevstart /opt/jp1base/bin/jevlogdstart fi- このコマンドをリモートシェルコマンドで実行する場合,標準入力,標準出力,および標準エラー出力を切断(標準入力,標準出力,標準エラー出力に/dev/nullを割り当てる)しておいてください。JP1/Baseのプロセスの起動が完了しても,リモートシェルコマンドが終了しないおそれがあります。
戻り値
0 正常終了 1 引数が二つ以上指定されている
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