JP1/Base 運用ガイド
JP1/Baseのプロセスが無限ループやデッドロックの状態となった場合に,異常を検知してメッセージやJP1イベントを発行し,オペレーターにJP1/Baseの回復を促せます。これを,ヘルスチェック機能といいます。
ヘルスチェック機能を利用した障害対策の流れを,次の図に示します。
図1-20 ヘルスチェック機能を利用した障害対策の流れ
ヘルスチェック機能は,デフォルトでは無効になっています。有効にするには,共通定義情報に登録し,監視対象ホストやプロセスの監視間隔を設定します。設定方法については,「2.4.3 JP1/Baseの障害に備えた設定」を参照してください。
プロセス管理機能を起動すると,プロセスの監視が開始されます。
- ヘルスチェック機能で検知できる障害
- ヘルスチェック機能で検知できる障害を次に示します。
- プロセスのハングアップ
プロセスがハングアップした場合に異常を検知して通知します。ハングアップとは,無限ループやデッドロックなどが原因で,プロセスが処理要求を受け付けなくなる状態を指します。
- プロセスの異常終了
プロセス自体が異常と判断して終了した場合に,プロセスの異常を検知して通知します。ただし,OSのkillコマンドなどによってプロセスが強制終了した場合は,異常終了として検知できません。この場合は,プロセスの応答がない状態として異常を検知します。
- <この節の構成>
- 1.7.1 ヘルスチェック機能を利用したプロセス監視の仕組み
- 1.7.2 ヘルスチェック機能を利用した他ホストの監視
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