JP1/Base 運用ガイド
JP1ユーザーが他ホストに対してジョブやコマンドを実行する際,ジョブやコマンドを実行するホスト上のOSユーザー権限が必要になります。そのため,ジョブやコマンドを実行したいホスト上でJP1ユーザーとOSユーザーを対応づける必要があります。これをユーザーマッピングといいます。ユーザーマッピングでは,次に示す三つの内容を対応づけて設定します。
- どのJP1ユーザーからの実行命令を許可するか
- どのサーバホストからの実行命令を許可するか
- ジョブやコマンドをどのOSユーザーの権限で実行するか
ユーザーマッピングの例を,JP1/AJSとJP1/IMの場合に分けて次の図に示します。
図1-6 ユーザーマッピングの例
- JP1/AJSの場合
- JP1/AJS - ViewからJP1/AJS - Managerにログインする場合には,JP1/AJS - Managerがインストールされたホスト上でもJP1ユーザーとOSユーザーをマッピングする必要があります。そのため,HostA(マネージャーホスト)およびHostB(ジョブを実行するエージェントホスト)でユーザーマッピングの設定が必要です。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド」,「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1」,および「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド2」を参照してください。
- JP1/IMの場合
- JP1/IM - Viewからの操作でHostD(エージェントホスト)でコマンドを実行するため,HostDでユーザーマッピングの設定が必要です。また,HostEで自動アクションを実行するため,HostEでユーザーマッピングの設定が必要です。
- なお,自動アクションを実行するユーザーは,JP1/IM - Manager上で定義します。
JP1ユーザーに,管理者権限のあるOSユーザーをマッピングすると,操作権限の設定に関係なく,すべてのJP1資源を操作できます。このため,JP1ユーザーに対してJP1資源に対する操作制御をしたい場合は,JP1ユーザーに管理者権限以外の権限を持つOSユーザーをマッピングしてください。
UNIXの場合は,OSユーザー名だけでOSユーザーとして実行できますが,Windowsの場合は,OSユーザー名とパスワードが必要なため,OSユーザーのパスワードも管理します。このため,WindowsでOSユーザーのパスワードを変更した場合,JP1/Baseのパスワード情報も変更してください。
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