JP1/Performance Management - Agent Option for Oracle
Oracle Databaseのデータ更新処理パフォーマンスの低下を防ぐために,Oracleを監視します。データ更新処理のパフォーマンス低下を防ぐためのOracle監視には,次のような項目が考えられます。
- バッファ・キャッシュ使用率
- データベースのデータやロールバック・ブロックの競合
- フリー・リストの競合
- <この項の構成>
- (1) データ更新処理パフォーマンスに関連する主なフィールド
- (2) 監視方法
(1) データ更新処理パフォーマンスに関連する主なフィールド
データ更新処理パフォーマンスに関連するレコードとフィールドを次の表に示します。
表1-2 データ更新処理パフォーマンスに関連するレコードとフィールド
使用レコード 使用フィールド 値の見方(例) PI Cache Hit % バッファ・キャッシュ使用率。 Buffer Busy Wait % バッファビジー待機率。 Free List Wait Events 空きリストの待機イベント。
(2) 監視方法
- バッファ・キャッシュ使用率の監視
- バッファ・キャッシュ使用率は,監視テンプレートで提供している「Buffer Cache Usageアラーム」を使用することで監視することができます。
- データベースのデータやロールバック・ブロックの競合の監視
- データベースのデータやロールバック・ブロックの競合は,監視テンプレートで提供している「Buffer Cache Waitsアラーム」を使用することで監視することができます。データベースのデータやロールバック・ブロックの競合は,「バッファ・キャッシュ使用率」と合わせて監視すると効果的です。
- Buffer Cache Usageがしきい値以下,かつBuffer Cache Waitsがしきい値以上の場合,バッファ・キャッシュが不足していることが考えられます。バッファ・キャッシュが不足するとディスクI/Oが発生し,データ更新処理パフォーマンスの低下を招く可能性があります。DB_CACHE_SIZEを増やすなどして対応します。
- フリー・リストの競合の監視
- フリー・リストの割合は,監視テンプレートで提供している「Free List Waitsアラーム」を使用することで監視することができます。
- Free List Waitsがしきい値以上の場合,セグメントのフリー・リストが不足していることが考えられます。フリー・リストが不足すると,データ更新処理パフォーマンスの低下を招く可能性があります。STORAGE句にFREE LISTSオプションを付けて表を再構築するなどして対応します。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2010, Hitachi, Ltd.
All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2010, Hitachi Systems & Services, Ltd.