JP1/Performance Management - Agent Option for Virtual Machine

[目次][用語][索引][前へ][次へ]


2.4.2 インスタンス環境の更新の設定

インスタンス環境を更新したい場合は,インスタンス名を確認し,インスタンス情報を更新します。インスタンス情報の設定は,PFM - Agentホストで実施します。

更新する情報は,次の表であらかじめ確認してください。

表2-9 PFM - Agent for Virtual Machineのインスタンス情報

項目 説明 設定できる値 デフォルト値
VM_Type 監視対象となる仮想環境の種類を指定する 変更できない 前回の設定値
VM_Host 監視対象となる仮想環境のホスト名を指定する。
Virtageの場合,IPアドレスも指定できる。
256バイト以内の半角文字列。ただし,次の文字は指定できない。
  • タブ
VirtageホストのIPアドレスを指定する場合,次の形式で指定する。
xxx.xxx.xxx.xxx
例)192.168.41.1
前回の設定値
Security 監視対象となる仮想環境との通信にSSLを使用するかどうかを指定する {0|1}
0:SSLを使用しない
1:SSLを使用する
Hyper-VおよびVirtageの場合,SSLは使用できないため,1を指定した場合も0として設定される。
前回の設定値
Port 監視対象となる仮想環境との通信に使用するポート番号を指定する 0〜65535
0の場合,Securityの設定に応じて次の値を用いる。

Security=0(SSLを使用しない)の場合
HTTPのデフォルトポート番号80。

Security=1(SSLを使用する)の場合
HTTPSのデフォルトポート番号443。
Virtageの場合,使用するポート番号は623で固定のため,任意に指定できない。ポート番号に623以外を指定した場合も,623として設定される。
前回の設定値
UserID 監視対象となる仮想環境に接続するためのユーザーIDを指定する 256バイト以内の半角文字列。ただし,次の文字は指定できない。
  • タブ
前回の設定値
Password 監視対象となる仮想環境に接続するためのパスワードを指定する。この項目で入力した文字は,画面に表示されない。また,この項目に値を設定する場合,2度入力を要求される。 256バイト以内の半角文字列。ただし,次の文字は指定できない。
  • タブ
前回の設定値
Domain 監視対象となる仮想環境への接続で使用するドメイン名を指定する 256バイト以内の半角文字列。ただし,次の文字は指定できない。
  • タブ
なお,ドメインに参加していない場合(ワークグループで動作している場合など)は空欄にする。
(なし)
HostUserID PFM - AgentホストのユーザーIDを指定する 256バイト以内の半角文字列。ただし,次の文字は指定できない。
  • タブ
(なし)
HostPassword HostUserIDに指定したユーザーIDのパスワードを指定する。この項目で入力した文字は,画面に表示されない。また,この項目に値を設定する場合,2度入力を要求される。 256バイト以内の半角文字列。ただし,次の文字は指定できない。
  • タブ
(パスワードなし)
HostDomain PFM - Agentホストのドメイン名を指定する 256バイト以内の半角文字列。ただし,次の文字は指定できない。
  • タブ
なお,ドメインに参加していない場合(ワークグループで動作している場合など)は空欄にする。
(なし)
Log_Size 収集ログの1ファイルの最大サイズを指定する 1〜32(メガバイト)
ただし,16以上を設定する。
前回の設定値
Store Version 使用するStoreバージョンを指定する 変更できない 前回の設定値

注※
監視対象の仮想環境がVMwareの場合,指定するアカウントにはVMwareのロールの「読み取り専用」以上の権限が必要です。権限の設定方法については,VMwareのマニュアルを参照してください。

なお,インスタンス環境の設定で入力が必要な項目は監視対象の仮想環境によって異なります。このため,更新できる項目もそれに準じて異なります。仮想環境ごとの更新可否を次の表に示します。

表2-10 各仮想環境のインスタンス情報更新可否

項目 仮想環境
VMware Hyper-V Virtage
VM_Host
Security × ×
Port × ×
UserID ×
Password ×
Domain × ×
HostUserID ×
HostPassword ×
HostDomain ×
Log_Size

(凡例)
○:更新できます。
×:設定はPFM - Agentの動作に影響しないため,更新は不要です。

インスタンス名を確認するには,jpcconf inst list(jpcinslist)コマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを使用します。

インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。

  1. インスタンス名を確認する。
    PFM - Agent for Virtual Machineを示すサービスキーを指定して,jpcconf inst list(jpcinslist)コマンドを実行します。
     
    jpcconf inst list -key VM
    (jpcinslist agt5)
     
    設定されているインスタンス名がvmhostの場合,vmhostと表示されます。
  2. 更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for Virtual Machineのサービスが起動されている場合は停止する。
    サービスの停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。
    jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンド実行時に,更新したいインスタンス環境のサービスが起動されている場合は,確認メッセージが表示され,サービスを停止できます。サービスを停止した場合は,更新処理が続行されます。サービスを停止しなかった場合は,更新処理が中断されます。
  3. PFM - Agent for Virtual Machineを示すサービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setup(jpcinssetup)コマンドを実行する。
    インスタンス名がvmhostのインスタンス環境を更新する場合,次のように指定してコマンドを実行します。
     
    jpcconf inst setup -key VM -inst vmhost
    (jpcinssetup agt5 -inst vmhost)
     
  4. PFM - Agent for Virtual Machineのインスタンス情報を更新する。
    表2-9に示した項目を,コマンドの指示に従って入力します。現在設定されている値が表示されます。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。
  5. 更新したインスタンス環境のサービスを再起動する。
    サービスの起動方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。

コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2012, Hitachi, Ltd.