JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(Windows(R)用)
機能
Process Detail Interval(PD_PDI)レコードには,一つのプロセスのページング,メモリー,および時間の使用状況などについての,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータが格納されます。
プロセスの存続中またはPFM - Agent for Platformがアクティブな間,レコードを収集するたびに新たにアクティブになった各プロセスについて,このレコードは作成されます。このレコードに格納されるパフォーマンスデータは,更新間隔が同じ場合,Process Detail(PD)レコードと同じです。しかし,ある時点に収集したパフォーマンスデータと一回前に収集したパフォーマンスデータが同じプロセスのものだった場合,同じレコードにパフォーマンスデータが格納されないで新しいレコードがデータベースに格納されるので,その点がProcess Detail(PD)レコードと異なります。
このレコードは,複数インスタンスレコードです。
- 注意
- 各プロセスは,収集時に実行しているプログラムを表します。
- 収集インターバル中に,Program(INSTANCE)フィールドに対応するレコードが新規に生成された場合,次のフィールドは前回収集した情報から値を算出するため,最初の値は「0」で表示されます。
・CPU %(PCT_PROCESSOR_TIME)
・IO Data Bytes/sec(IO_DATA_BYTES_PER_SEC)
・IO Data Operations/sec(IO_DATA_OPERATIONS_PER_SEC)
・IO Other Bytes/sec(IO_OTHER_BYTES_PER_SEC)
・IO Other Operations/sec(IO_OTHER_OPERATIONS_PER_SEC)
・IO Read Bytes/sec(IO_READ_BYTES_PER_SEC)
・IO Read Operations/sec(IO_READ_OPERATIONS_PER_SEC)
・IO Write Bytes/sec(IO_WRITE_BYTES_PER_SEC)
・IO Write Operations/sec(IO_WRITE_OPERATIONS_PER_SEC)
・Page Faults/sec(PAGE_FAULTS_PER_SEC)
・Privileged CPU %(PCT_PRIVILEGED_TIME)
・User CPU %(PCT_USER_TIME)
- このレコードのProgram(INSTANCE)フィールドの値が,「System」または「Idle」の場合,Elapsed Time(ELAPSED_TIME)フィールドが正しく収集できないことがあります。この場合,Elapsed Time(ELAPSED_TIME)フィールドの値は,System Overview(PI)レコードのSystem Up Time(SYSTEM_UP_TIME)に近似していますので,この値を利用してください。
デフォルト値および変更できる値
項目 デフォルト値 変更可否 Collection Interval 60 ○ Collection Offset 0 ○ Log No ○ LOGIF 空白 ○
ODBCキーフィールド
- PD_PDI_INSTANCE
- PD_PDI_ID_PROCESS
ライフタイム
プロセスの実行から終了まで。
レコードサイズ
- 固定部:681バイト
- 可変部:472バイト
フィールド
PFM-View名
(PFM-Manager名)説明 要約 形式 デルタ サポート対象外 データソース CPU %(PCT_PROCESSOR_TIME) プロセスがプロセッサを使用した経過時間の割合(%)。マルチプロセッサ環境では,「プロセッサ数*100%」を最大値とした使用率が表示される。 − float No − − Creating Process ID(PROCESS_ID) このプロセスを起動したプロセスのプロセスID。※ − ulong No − − Elapsed Time(ELAPSED_TIME) プロセスが実行している総経過時間(秒単位)。※ − ulong No − − Group(GROUP_NAME) プロセスを実行したユーザーが所属するグループ名。グループ名はドメイン名,またはローカルシステムによってあらかじめ定義された名前(「NT AUTHORITY」,コンピュータ名など)。プロセスのセキュリティIDに対応するグループ名が見つからない場合は「NONE_MAPPED」,プロセスIDから実行グループ名が取得できない場合は「Unknown」が格納される。 − string(36) No − − Handle Count(HANDLE_COUNT) プロセスによってオープンしているハンドル数。※ − ulong No − − IO Data Bytes/sec(IO_DATA_BYTES_PER_SEC) プロセスが生成するすべてのI/O操作で,読み込みおよび書き込みしているデータ量の割合(バイト/秒)。 − float No − − IO Data Operations/sec(IO_DATA_OPERATIONS_PER_SEC) プロセスが生成するすべてのI/O操作で,読み込みおよび書き込みしている操作数の割合(/秒)。 − float No − − IO Other Bytes/sec(IO_OTHER_BYTES_PER_SEC) プロセスが生成するすべてのI/O操作で,読み込みおよび書き込み以外(制御関数など)の操作をしているデータ量の割合(バイト/秒)。 − float No − − IO Other Operations/sec(IO_OTHER_OPERATIONS_PER_SEC) プロセスが生成するすべてのI/O操作で,読み込みおよび書き込み以外(制御関数など)の操作をしている操作数の割合(/秒)。 − float No − − IO Read Bytes/sec(IO_READ_BYTES_PER_SEC) プロセスが生成するすべてのI/O操作で,読み込みしているデータ量の割合(バイト/秒)。 − float No − − IO Read Operations/sec(IO_READ_OPERATIONS_PER_SEC) プロセスが生成するすべてのI/O操作で,読み込みしている操作数の割合(/秒)。 − float No − − IO Write Bytes/sec(IO_WRITE_BYTES_PER_SEC) プロセスが生成するすべてのI/O操作で,書き込みしているデータ量の割合(バイト/秒)。 − float No − − IO Write Operations/sec(IO_WRITE_OPERATIONS_PER_SEC) プロセスが生成するすべてのI/O操作で,書き込みしている操作数の割合(/秒)。 − float No − − Interval(INTERVAL) レコードが格納された収集間隔の時間(秒単位)。
リアルタイムレポートの場合,最初の値は「5」。− ulong No − RECORD_TIME (T1) - RECORD_TIME (T0) PID(ID_PROCESS) プロセスID。実行しているプロセスの一意の識別子。 − ulong No − − Page Faults/sec(PAGE_FAULTS_PER_SEC) プロセス内でページフォルトが発生した割合(/秒)。 − float No − − Page File Kbytes(PAGE_FILE_BYTES) プロセスがページングファイルで使用している仮想メモリー領域のサイズ(キロバイト単位)。※ − double No − − Page File Kbytes Peak(PAGE_FILE_BYTES_PEAK) プロセスがページングファイルで使用していた仮想メモリー領域の最大サイズ(キロバイト単位)。※ − double No − − Pool Nonpaged Kbytes(POOL_NONPAGED_BYTES) プロセスが使用しているページング不可能なメモリーサイズ(キロバイト単位)。※ − double No − − Pool Paged Kbytes(POOL_PAGED_BYTES) プロセスが使用しているページング可能なメモリーサイズ(キロバイト単位)。※ − double No − − Priority Base(PRIORITY_BASE) プロセスの基本優先順位。値が大きいほど基本優先度が高い。値は次のとおり。
・24:リアルタイム
・13:高
・10:通常以上
・8:通常
・6:通常以下
・4:低− ulong No − − Private Kbytes(PRIVATE_BYTES) プロセスが,ほかのプロセスと共用できないように割り振ったメモリーのサイズ(キロバイト単位)。※ − double No − − Privileged CPU %(PCT_PRIVILEGED_TIME) プロセスが特権モードでプロセッサを使用した経過時間の割合(%)。マルチプロセッサ環境では,「プロセッサ数*100%」を最大値とした使用率が表示される。 − float No − − Program(INSTANCE) 実行プログラム名。 − string(256) No − − Record Time(RECORD_TIME) レコードが作成された時刻。 − time_t No − − Record Type(INPUT_RECORD_TYPE) レコード名。常に「PDI」。 − char(8) No − − Thread Count(THREAD_COUNT) プロセス内のスレッド(命令を実行する単位)の数。プロセスを実行すると最低一つのスレッドが起動される。※ − ulong No − − User(USER_NAME) プロセスの実行ユーザー名。
なお,プロセスのセキュリティIDに対応するユーザー名が見つからない場合は「NONE_MAPPED」,プロセスIDから実行ユーザー名が取得できない場合は「Unknown」が格納される。− string(36) No − − User CPU %(PCT_USER_TIME) プロセスがユーザーモードでプロセッサを使用した経過時間の割合(%)。マルチプロセッサ環境では,「プロセッサ数*100%」を最大値とした使用率が表示される。 − float No − − Virtual Kbytes(VIRTUAL_BYTES) プロセスが使用している仮想アドレス空間のサイズ(キロバイト単位)。※ − double No − − Virtual Kbytes Peak(VIRTUAL_BYTES_PEAK) プロセスが使用していた仮想アドレス空間の最大サイズ(キロバイト単位)。※ − double No − − Working Set Kbytes(WORKING_SET) プロセスで使用しているメモリー使用量(ワーキングセットと呼び,メモリーの総量またはページフォルトなしに参照できるメモリー量を示す)のサイズ(キロバイト単位)。※ − double No − − Working Set Kbytes Peak(WORKING_SET_PEAK) プロセスで使用していたメモリー使用量(ワーキングセットと呼び,メモリーの総量またはページフォルトなしに参照できるメモリー量を示す)の最大サイズ(キロバイト単位)。※ − double No − −
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