JP1/Performance Management - Remote Monitor for Platform
監視対象ホストから収集されたパフォーマンスデータは,PFM - RM for Platformを使用することで,ホストの稼働状況や傾向を分析したり,把握したりするなど,効果的に活用することができます。
- <この項の構成>
- (1) 監視対象ホストの稼働状況をグラフィカルに表示します
- (2) 監視対象ホストの運用上のトラブルを適切に対処します
(1) 監視対象ホストの稼働状況をグラフィカルに表示します
PFM - RM for Platformによって,収集されたCPU使用率などのパフォーマンスデータは,PFM - Web Consoleを使用することでグラフィカルな形式に加工し,表示できます。収集および集計した結果を基に,パフォーマンスデータの傾向や推移をグラフィカルな形式で確認できるため,複数のホストの稼働状況を容易に分析できます。
Performance Managementでは,グラフィカルな形式に加工し,表示するための情報が定義されているものを「レポート」と呼びます。レポートには次の種類があります。
- リアルタイムレポート
監視対象ホストの現在の状況を示すレポートです。
システムの現在の状態や問題点を確認したいときなどに使用します。リアルタイムレポートの情報は,レポートを表示する時点でのパフォーマンスデータを適用し,表示されます。
- 履歴レポート
監視対象ホストの過去から現在までの履歴状況を示すレポートです。
システムの稼働状況の傾向を分析したいときなどに使用します。履歴レポートの情報は,PFM - RM for PlatformのStoreデータベースに格納されたパフォーマンスデータを適用し,表示されます。
(2) 監視対象ホストの運用上のトラブルを適切に対処します
システムリソースが不足しているなど,監視対象ホストにトラブルが発生したとき,PFM - RM for Platformで設定した判定条件やしきい値を基に,適切な対処を実行します。
例えば,あらかじめ「物理CPUの使用率が90%」を異常条件のしきい値とし,しきい値に達した場合はEメールで通知される旨を設定したとします。実際のトラブル発生時,システム管理者は,Eメールによる通知によって,トラブルの発生をタイムリーに把握できます。
このように,判定条件を設定しておくことで,自動で適切な対処が実行され,トラブルの早期解決につながります。
Performance Managementでは,設定したしきい値に達した場合に取る対処のことを,「アクション」と呼びます。アクションには,次の種類があります。
- Eメールの送信
- コマンドの実行
- SNMPトラップの発行
- JP1イベントの発行
なお,しきい値やアクションが定義されているものを「アラーム」と呼びます。各パフォーマンスデータのアラームは,PFM - Web Consoleを使用して設定します。アラームの設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のアラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。
PFM - Web Consoleでアラームを設定すると,各アラームを一つにまとめたテーブルとPFM - RM for Platformとが関連づけられます。このときのテーブルを「アラームテーブル」,関連づけを「バインド」と呼びます。
バインドによって,PFM - RM for Platformで収集されたパフォーマンスデータが,アラームで定義されているしきい値に達したとき,アクションが実行されます。
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