JP1/Performance Management リファレンス

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jpcconf db vrset

形式

jpcconf db vrset    [-ver 2.0|1.0]
                    -key サービスキー
                    [-inst インスタンス名]
                    [-lhost 論理ホスト名]
                    [-force]

機能

jpcconf db vrsetコマンドは,Storeデータベースのバージョンを変更するコマンドです。このコマンドを実行すると,Storeデータベースのデータが,指定したStoreバージョンの形式に変換されます。また,データの保存期間が,指定したStoreバージョンの設定に変換されます。

Storeバージョンは,-ver Storeバージョンで指定します。Storeバージョンには,2.0または1.0を指定できます。

-ver 2.0オプションを指定した場合
Storeバージョン2.0の機能をセットアップします。
PDレコードタイプとPLレコードタイプのレコードでは,すべてのレコードが10日間保存される条件に設定されます。
PIデータベースのセットアップ後の保存期間は,次の表のようにセットアップ前の保存期間に対応して変換されます。
セットアップ前の保存期間 セットアップ後の保存期間
要約区分

(単位:日)

(単位:日)

(単位:週)

(単位:週)

(単位:月)
1分間 1
1時間 1 1
1日間 1 1 1
2日間 2 2 1
3日間 3 3 1
4日間 4 4 1
5日間 5 5 1
6日間 6 6 1
1週間 7 7 1 1
1か月間 31 31 5 5 1
1年間 366 366 54 54 12

(凡例) −:指定できない項目です。


なお,PFM - Agent 08-10以降の場合は,各PFM - Agentでの設定値になります。設定値の詳細については,各PFM - Agentマニュアルを参照してください。

-ver 1.0オプションを指定した場合
Storeバージョンを2.0から1.0に戻します

コマンドを実行できるホスト

実行権限

Windowsの場合
Administrators権限を持つユーザー

UNIXの場合
rootユーザー権限を持つユーザー

格納先ディレクトリ

Windowsの場合
インストール先フォルダ\tools\

UNIXの場合
/opt/jp1pc/tools/

引数

-key サービスキー

Storeサービスのサービスキーを指定します。プロダクト名表示機能が有効な場合はプロダクト名でも指定できます。ここで指定できるサービスキーは,PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーだけです。PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,命名規則について説明している個所を参照してください。

-inst インスタンス名

インスタンス名を指定します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。StoreサービスがマルチインスタンスエージェントのStoreサービスの場合は,必ず指定してください。シングルインスタンスエージェントの場合は指定できません。

-lhost 論理ホスト名

Storeサービスの論理ホスト名を指定します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。このオプションを省略した場合は,物理ホストのStoreサービスに対して設定を行います。

-force

このオプションを指定すると,確認のメッセージを表示しません。なお,このオプションを指定できるのは,-ver 1.0オプションを指定した場合です。

注意事項

-ver 2.0オプションを指定した場合
  • コマンドを実行する前に,セットアップ対象となるPFM - AgentまたはPFM - RMサービスだけ停止する必要があります。コマンド実行前にPFM - AgentまたはPFM - RMサービスを停止してください。
  • コマンドを実行する前に,データのバックアップを取得しておくことをお勧めします。
  • コマンドの実行には,実行前のStoreデータベースが占有しているディスク容量と同量の空きディスク容量が必要です。
  • コマンドを実行したあと,保存期間の設定を見直してください。PDレコードタイプやPLレコードタイプのレコードでは,保存期間がすべて10日に設定されるので注意してください。

-ver 1.0オプションを指定した場合
  • コマンドを実行するとデータが初期化されます。データが存在する場合は,データを初期化する前に次のような確認のメッセージが表示されます。
    KAVE05873-Q 処理を続行するとStoreデータベースのデータは初期化されます。続行しますか?(Y/N)
    「y」または「Y」を入力したときだけ処理が続行されます。ただし,-forceオプションが指定されているときは,確認のメッセージを表示しないで処理が実行されます。
  • このコマンドを実行してもインポートディレクトリは削除されません。
  • Storeバージョン2.0が前提条件となるPFM - AgentまたはPFM - RMホストで,-ver 1.0オプションを指定してコマンドを実行すると,KAVE05882-Eメッセージを表示してコマンドが終了します。この場合,Storeバージョンを2.0から1.0に変更することはできません。

戻り値

0 正常終了した。
1 引数の指定に誤りがある。
2 コマンドの実行権限がない。
4 指定されたサービスが停止されていない。
5 指定されたPFM - AgentまたはPFM - RMがインストールされていない。
10 コマンドが実行中である。
11 ユーザーによって処理が中止された。
12 指定されたStoreサービスのバージョンがセットアップ処理またはアンセットアップ処理の対象外である。
100 Performance Managementの環境が不正である。
102 指定された論理ホストまたはインスタンスがセットアップされていない。
200 メモリーが不足している。
210 ディスク容量が不足している。
211 ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。
255 予期しないエラーが発生した。

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