JP1/Performance Management リファレンス
形式
形式1
jpcconf db display [-key サービスキー[-inst インスタンス名]] [-lhost 論理ホスト名]形式2
jpcconf db display -d バックアップディレクトリ
機能
jpcconf db displayコマンドは,Storeサービスまたはバックアップデータの情報を表示するコマンドです。jpcconf db displayコマンドは,Storeバージョンが1.0か2.0かの確認もできます。
形式1と形式2での機能の違いを次に示します。形式1では,Storeサービスの情報を表示します。形式2では,指定したバックアップデータの情報を表示します。それぞれの形式で表示される情報は次のとおりです。
形式1
表示内容 説明 サービスキー エージェントのサービスキーが表示される。 インスタンス名 マルチインスタンスエージェントの場合は,インスタンス名が表示される。
シングルインスタンスエージェントの場合は,「""(空文字列)」が表示される。データモデルバージョン 対象のエージェントが07-50以前の場合は,「-」が表示される。
対象のエージェントが08-00以降の場合は,対象Storeサービスのデータモデルバージョンが表示される。Storeバージョン Storeバージョンが表示される。 また,表示される情報が,次に示す長さに満たない場合は,後ろを半角空白で埋めて表示されます。
- サービスキー:6バイト
- インスタンス名:15バイト
- データモデルバージョン:14バイト
- Storeバージョン:9バイト
形式2
表示内容 説明 サービスキー エージェントのサービスキーが表示される。 データモデルバージョン Storeバージョンが1.0の場合は,「-」が表示される。
Storeバージョンが2.0の場合は,指定したバックアップデータのデータモデルバージョンが表示される。Storeバージョン Storeバージョンが表示される。
コマンドを実行できるホスト
- PFM - Manager
- PFM - Agent
- PFM - Base※
- PFM - RM
- 注※
- -dオプションを指定した場合だけ実行できます。
実行権限
- Windowsの場合
- Administrators権限を持つユーザー(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
- UNIXの場合
- rootユーザー権限を持つユーザー
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
- インストール先フォルダ\tools\
- UNIXの場合
- /opt/jp1pc/tools/
引数
-key サービスキー
情報を表示するStoreサービスのサービスキーを指定します。プロダクト名表示機能が有効な場合はプロダクト名でも指定できます。ここで指定できるサービスキーは,PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーだけです。PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,命名規則について説明している個所を参照してください。
-inst インスタンス名
情報を表示するStoreサービスのインスタンス名を指定します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。
このオプションは,情報を表示するStoreサービスが,マルチインスタンスエージェントのStoreサービスの場合は必ず指定してください。シングルインスタンスエージェントの場合は指定できません。
-lhost 論理ホスト名
情報を表示するStoreサービスの論理ホスト名を指定します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。
このオプションを省略した場合は,物理ホストのStoreサービスにセットアップを行います。
-d バックアップディレクトリ
情報を表示するバックアップディレクトリ名を指定します。バックアップディレクトリ名に次の文字は指定できません。
; , * ? ' " < > |これらの文字を含まない1〜214バイトの相対パスまたは絶対パスで指定してください。相対パスの場合は,コマンド実行時のカレントディレクトリからの相対パスを指定してください。
注意事項
- 対象のPFM - Agentが07-50以前の場合は,データモデルバージョンが表示されません。
- このコマンドを論理ホスト環境の待機系から実行してStoreサービスの情報表示をした場合,Storeバージョンとデータモデルバージョンには「-」が表示されます。
戻り値
0 正常終了した。 1 引数の指定に誤りがある。 2 コマンドの実行権限がない。 5 指定されたPFM - AgentまたはPFM - RMがインストールされていない。 100 Performance Managementの環境が不正である。 102 指定された論理ホストまたはインスタンスがセットアップされていない。 104 指定されたStoreサービスはバックアップまたはエクスポート処理中である。 200 メモリーが不足している。 210 ディスク容量が不足している。 211 ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。 254 正常終了し,かつ指定したサービスのうち一つ以上でStoreバージョンが1.0である。 255 予期しないエラーが発生した。
使用例1
物理ホストにある全サービスの情報を表示する例を次に示します。
> jpcconf db display Key Instance Name DataModel Ver Store Ver ----------- --------------- -------------- --------- Exchange inst1 4.0 2.0 Exchange inst2 4.0 1.0 Exchange inst3 4.0 2.0 Windows 5.0 1.0 WebLogic - 1.0
- 注
- ここで,Exchangeはマルチインスタンスエージェントでバージョンは08-10,Windowsはシングルインスタンスエージェントでバージョンは08-10,WebLogicはシングルインスタンスエージェントでバージョンは07-50です。
使用例2
Storeバージョン1.0のバックアップディレクトリの情報を表示する例を次に示します。
> jpcconf db display -d "d:\backup01" Key DataModel Ver Store Ver ----------- --------------- --------- Exchange - 1.0
使用例3
Storeバージョン2.0のバックアップディレクトリの情報を表示する例を次に示します。
> jpcconf db display -d "d:\backup02" Key DataModel Ver Store Ver ----------- --------------- --------- Exchange 4.0 2.0
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