JP1/Performance Management 運用ガイド
クラスタシステムにPFM - Managerをインストールおよびセットアップする方法について説明します。
- <この項の構成>
- (1) インストールとセットアップの流れ
- (2) インストール手順
- (3) セットアップ手順
- (4) クラスタソフトの設定手順
(1) インストールとセットアップの流れ
論理ホスト運用するPFM - Managerのインストールおよびセットアップの流れについて,次の図に示します。
図9-10 論理ホスト運用するPFM - Managerのインストールおよびセットアップの流れ(Windowsの場合)
- 注意
- 論理ホスト環境のPFM - Managerをセットアップすると,物理ホスト環境のPFM - Managerは実行できなくなります。ただし,Action Handlerサービスは物理ホスト環境で運用するPFM - AgentまたはPFM - RMも使用するため,実行できる状態のまま変更されません。
論理ホスト環境のPFM - Managerをアンセットアップすると,物理ホスト環境のPFM - Managerが実行できるようになります。
- 論理ホスト環境のPFM - Managerをセットアップすると,物理ホスト環境のPFM - Managerの定義内容がそのまま論理ホスト環境に引き継がれます。ただし,Storeデータベースの内容は引き継がれません。なお,論理ホスト環境のPFM - Managerをアンセットアップすると論理ホスト環境の定義内容やStoreデータベースが削除されるので,物理ホスト環境に引き継ぎできません。
- Performance ManagementではJPC_HOSTNAMEを環境変数として使用しているため,ユーザー独自に環境変数として設定しないでください。設定した場合は,Performance Managementが正しく動作しません。
- バージョン09-00以降のPFM - Managerの場合,新たに論理ホスト環境のPFM - Managerをセットアップすると,物理ホスト環境のヘルスチェック機能の設定が引き継がれます。必要に応じて,ヘルスチェック機能の設定を変更してください。
- 論理ホスト環境では,監視ホスト名設定機能は使用できません。論理ホスト上のjpccomm.iniファイルの内容は無視され,論理ホストで設定されたホスト名が有効になります。
以降に,PFM - Managerのインストールの手順,セットアップの手順,およびクラスタソフトの設定手順について説明します。
手順中の
は実行系ノードで行う項目を,
は待機系ノードで行う項目を示します。また,
は使用する環境によって必要になるセットアップ項目,またはデフォルトの設定を変更する場合のオプションのセットアップ項目を示します。
(2) インストール手順
実行系ノードおよび待機系ノードに,PFM - Managerを新規インストールします。インストール手順は非クラスタシステムの場合と同じです。インストール手順の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップ(Windowsの場合)について説明している章を参照してください。
- 注意
- インストール先はローカルディスクです。共有ディスクにはインストールしないでください。
(3) セットアップ手順
PFM - Managerのセットアップは,まず実行系ノードで行います。次に,実行系ノードでセットアップした内容を環境定義ファイルにエクスポートします。最後にその環境定義ファイルを待機系ノードにインポートすることで,実行系ノードから待機系ノードへセットアップの内容を反映させます。
図9-11 実行系ノードでセットアップした内容を待機系ノードへ反映する方法
各セットアップについて,次に説明します。
(a) PFM - AgentまたはPFM - RM情報の追加セットアップ
![]()
![]()
クラスタシステムでPFM - AgentまたはPFM - RMを一元管理するために,実行系ノードおよび待機系ノードのPFM - Managerに,PFM - AgentまたはPFM - RMのエージェント情報を登録します。
PFM - Managerのバージョンが08-50以降の場合,PFM - AgentまたはPFM - RMの登録は自動で行われるため,PFM - AgentまたはPFM - RM情報の追加セットアップは不要です。ただし,PFM - Managerより後でリリースされたPFM - AgentまたはPFM - RMについては手動で登録する必要があります。PFM - Manager,PFM - Agent,およびPFM - RMのそれぞれのリリース時期についてはリリースノートを参照してください。
セットアップの手順は,非クラスタシステムの場合と同じです。手順については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップ(Windowsの場合)について説明している章を参照してください。
- 注意
- PFM - Managerと同一のホストにPFM - AgentまたはPFM - RMを追加する場合は,追加セットアップは必要ありません。
(b) 共有ディスクのオンライン
共有ディスクがオンラインになっていることを確認します。共有ディスクがオンラインになっていない場合は,クラスタソフトからの操作やボリュームマネージャーの操作などで,共有ディスクをオンラインにしてください。
(c) PFM - Managerの論理ホストのセットアップ
実行系ノードで,PFM - Managerの論理ホスト環境をセットアップします。セットアップを実施する前に,システム全体で,Performance Managementのプログラムおよびサービスをすべて停止する必要があります。
手順を次に示します。
- 論理ホスト環境を作成する。
jpcconf ha setupコマンドを実行して,PFM - Managerの論理ホスト環境を作成します。
論理ホスト名は,-lhostで指定します。DNS運用をしている場合はドメイン名を省略した論理ホスト名を指定してください。共有ディスクのディレクトリ名は,-dの環境ディレクトリ名に指定します。
例えば,論理ホスト名がjp1-ha1で環境ディレクトリがS:\jp1の論理ホストをセットアップする場合は,次のようにコマンドを実行します。
このコマンドを実行すると,S:\jp1の配下にjp1pcディレクトリが作成され,論理環境で必要なファイルが環境ディレクトリにコピーされます。例を次の図に示します。
jpcconf ha setup -key Manager -lhost jp1-ha1 -d S:\jp1
図9-12 jpcconf ha setupコマンドの実行例
コマンドを実行すると,実行系ノードのローカルディスクから,必要なデータが共有ディスクにコピーされ,論理ホスト運用するために必要な設定が行われます。
jpcconf ha setupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
- 論理ホスト環境の設定を確認する。
jpcconf ha listコマンドを実行して,論理ホストの設定を確認し,作成した論理ホスト環境が正しいことを確認してください。
コマンドの実行例を次に示します。
jpcconf ha list -key all
jpcconf ha listコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
(d) PFM - AgentまたはPFM - RMの論理ホストのセットアップ
![]()
PFM - Managerのほかに,同じ論理ホストにセットアップするPFM - AgentまたはPFM - RMがある場合だけに必要な手順です。
セットアップ手順については,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルの,クラスタシステムでの運用について説明している章を参照してください。
(e) ネットワークの設定
論理ホスト名または論理IPアドレスでPFM - ManagerとPFM - Web Consoleの通信をするために,環境ディレクトリ\jp1pc\mgr\viewsvr\jpcvsvr.iniファイルに次の行を追加してください。
java.rmi.server.hostname=論理ホスト名または論理IPアドレスPFM - ManagerとPFM - Web Consoleの通信で使用するホスト名については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の付録の,ポート番号について説明している個所を参照してください。
また,ネットワーク構成に応じて,IPアドレスとポート番号を変更する場合は,次の手順で設定してください。
- IPアドレスを設定する
IPアドレスを設定したい場合は,jpchostsファイルの内容を直接編集します。jpchostsファイルを編集した場合は,jpchostsファイルを実行系ノードから待機系ノードにコピーしてください。
IPアドレスの設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップ(Windowsの場合)について説明している章を参照してください。
- ポート番号を設定する
ファイアウォールがあるネットワーク環境でPerformance Managementを運用する場合だけに必要な手順です。
ファイアウォール経由でPerformance Managementの通信をする場合には,jpcconf port defineコマンドを使用してポート番号を設定します。
例えば,論理ホスト名がjp1-ha1上のサービスのポート番号をすべて固定値に設定する場合,次のようにコマンドを実行します。
コマンドを実行すると,Performance Managementのポート番号とサービス名(デフォルトではjp1pcで始まるTCPのサービス名)がservicesファイルに追加定義されます。
jpcconf port define -key all -lhost jp1-ha1
ポート番号の設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップ(Windowsの場合)について説明している章を参照してください。
ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf port defineコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf port defineコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
(f) ログのファイルサイズ変更
Performance Managementの稼働状況を,Performance Management独自のログファイルに出力します。このログファイルを「共通メッセージログ」と呼びます。共通メッセージログは,デフォルトで2,048キロバイトのファイルが2個使用されます。このファイルサイズを変更したい場合に,必要な設定です。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップ(Windowsの場合)について説明している章を参照してください。
(g) 認証モードの設定
Performance Managementの認証モードをPFM認証モードからJP1認証モードに変更したい場合に,必要な設定です。
詳細については,「2. ユーザーアカウントと業務グループの管理」を参照してください。
(h) 業務グループによるアクセスコントロール機能の設定
業務グループを利用してPerformance Managementのユーザーを管理したい場合に必要な設定です。起動情報ファイル(jpccomm.ini)で,業務グループによるアクセスコントロール機能の利用有無を設定します。
詳細については,「2. ユーザーアカウントと業務グループの管理」を参照してください。
(i) イベントデータの格納先の変更
PFM - Managerで管理されるイベントデータの格納先,バックアップ先,またはエクスポート先のフォルダを変更したい場合に必要な設定です。
イベントデータは,デフォルトで次の場所に格納されます。
- 格納先フォルダ:環境ディレクトリ\jp1pc\mgr\store\
- バックアップ先フォルダ:環境ディレクトリ\jp1pc\mgr\store\backup\
- エクスポート先フォルダ:環境ディレクトリ\jp1pc\mgr\store\dump\
変更方法についての詳細は,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,インストールとセットアップ(Windowsの場合)について説明している章を参照してください。
(j) 動作ログ出力の設定
アラーム発生時に動作ログを出力したい場合に必要な設定です。動作ログとは,システム負荷などのしきい値オーバーに関するアラーム機能と連動して出力される履歴情報です。設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,動作ログの出力について説明している個所を参照してください。
(k) ヘルスチェック機能の設定
![]()
ヘルスチェック機能を設定する方法を次に示します。
- ヘルスチェック機能の設定を確認する。
実行系のPFM - Managerホスト上でヘルスチェック機能のセットアップコマンドを次のように実行します。
コマンドを実行すると,次に示すようにヘルスチェック機能の設定が表示されます。
jpcconf hc display
jpcconf hc displayコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
- ヘルスチェック機能が有効な場合:available
- ヘルスチェック機能が無効な場合:unavailable
- ヘルスチェック機能の設定を変更する。
必要に応じて,実行系のPFM - Managerホスト上でヘルスチェック機能のセットアップコマンドを次に示すように実行します。
jpcconf hc enableコマンドおよびjpcconf hc disableコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
- ヘルスチェック機能を有効にする場合:
jpcconf hc enable
- ヘルスチェック機能を無効にする場合:
jpcconf hc disable
(l) 論理ホスト環境定義ファイルのエクスポート
実行系ノードでPFM - Managerの論理ホスト環境が作成できたら,待機系ノードに実行系ノードの設定情報を反映します。まず,実行系ノードの論理ホスト環境定義をファイルにエクスポートします。同じ論理ホストにほかのPerformance Managementをセットアップする場合は,すべてのセットアップが済んだあとにエクスポートしてください。
手順を次に示します。
- jpcconf ha exportコマンドを実行する。
論理ホスト環境定義を,任意のファイルにエクスポートします。
例えば,lhostexp.confファイルに論理ホスト環境定義をエクスポートする場合,次のようにコマンドを実行します。
なお,エクスポートする論理ホスト環境のPFM - Managerでヘルスチェック機能が有効になっている場合,ヘルスチェックエージェントが論理ホストにセットアップされているため,ヘルスチェックエージェントに関する情報がエクスポートされます。
jpcconf ha export -f lhostexp.conf
ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf ha exportコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf ha exportコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
(m) 論理ホスト環境定義ファイルの待機系ノードへのコピー
![]()
(l)でエクスポートしたファイルを,待機系ノードに反映するために,実行系ノードから待機系ノードにコピーします。
次に,クラスタソフトからの操作やボリュームマネージャーの操作などで,共有ディスクをオフラインにして,実行系ノードでの作業を終了します。なお,その共有ディスクを続けて使用する場合は,オフラインにする必要はありません。
(n) 論理ホスト環境定義ファイルのインポート
実行系ノードからコピーしたエクスポートファイルを,待機系ノードにインポートします。
手順を次に示します。
- jpcconf ha importコマンドを実行する。
論理ホスト環境定義を待機系ノードにインポートします。
例えば,エクスポートファイル名がlhostexp.confの場合,次のようにコマンドを実行します。
jpcconf ha importコマンドを実行すると,待機系ノードの環境を,実行系ノードと同じ環境に設定変更します。これによって,論理ホスト運用でPFM - Managerを起動するための設定が実施されます。
jpcconf ha import -f lhostexp.conf
なお,インポートする論理ホスト環境のPFM - Managerでヘルスチェック機能が有効になっている場合,ヘルスチェックエージェントが論理ホストにセットアップされているため,ヘルスチェックエージェントに関する情報がインポートされます。
ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf ha importコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf ha importコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
- 論理ホスト環境の設定を確認する。
実行系ノードと同じようにjpcconf ha listコマンドを実行して,論理ホストの設定を確認します。
次のようにコマンドを実行します。
jpcconf ha listコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
jpcconf ha list -key all
(4) クラスタソフトの設定手順
クラスタソフトの設定は,実行系ノードと待機系ノードのそれぞれで行います。
手順を次に示します。
(a) クラスタソフトでのPFM - Managerの登録
![]()
PFM - Managerを論理ホスト運用する場合は,クラスタソフトに登録し,クラスタソフトからの制御でPFM - Managerを起動したり停止したりするように設定します。
PFM - AgentまたはPFM - RMをクラスタソフトに登録する場合は,PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルの,クラスタシステムでの運用について説明している章を参照して,設定してください。
PFM - Managerをクラスタソフトに登録するときの設定内容を,WindowsのMSCSに登録する項目を例として説明します。
例えば,PFM - Managerを単体で論理ホスト運用する場合,次の表のサービスをクラスタに登録します。
表9-2 クラスタソフトに登録するPFM - Managerのサービス(PFM - Manager単体の場合)
項番 名前 サービス名 依存関係 1 PFM - Name Server [LHOST] JP1PCMGR_PN [LHOST] IPアドレスリソース
物理ディスクリソース※2 PFM - Master Manager [LHOST] JP1PCMGR_PM [LHOST] #1のクラスタリソース 3 PFM - Master Store [LHOST] JP1PCMGR_PS [LHOST] #2のクラスタリソース 4 PFM - View Server [LHOST] JP1PCMGR_PP [LHOST] #5のクラスタリソース 5 PFM - Correlator [LHOST] JP1PCMGR_PE [LHOST] #3のクラスタリソース 6 PFM - Trap Generator [LHOST] JP1PCMGR_PC [LHOST] #5のクラスタリソース 7 PFM - Action Handler [LHOST] JP1PCMGR_PH [LHOST] #5のクラスタリソース 8 PFM - Agent Store for HealthCheck [LHOST] JP1PCAGT_0S [LHOST] #4のクラスタリソース 9 PFM - Agent for HealthCheck [LHOST] JP1PCAGT_0A [LHOST] #8のクラスタリソース 注※ (3)の(c)で作成した論理ホスト環境ディレクトリが存在する共有ディスクドライブ。
また,PFM - Managerと,PFM - AgentまたはPFM - RMを同じ論理ホストで運用する場合,次の表のサービスをクラスタに登録します。ここでは,PFM - RM for PlatformとPFM - RM for Oracleを運用する場合を例とします。
表9-3 クラスタソフトに登録するPFM - Managerのサービス(PFM - Manager,PFM - RM for PlatformおよびPFM - RM for Oracleが共存する場合の例)
項番 名前 サービス名 依存関係 1 PFM - Name Server [LHOST] JP1PCMGR_PN [LHOST] IPアドレスリソース
物理ディスクリソース※2 PFM - Master Manager [LHOST] JP1PCMGR_PM [LHOST] #1のクラスタリソース 3 PFM - Master Store [LHOST] JP1PCMGR_PS [LHOST] #2のクラスタリソース 4 PFM - View Server [LHOST] JP1PCMGR_PP [LHOST] #5のクラスタリソース 5 PFM - Correlator [LHOST] JP1PCMGR_PE [LHOST] #3のクラスタリソース 6 PFM - Trap Generator [LHOST] JP1PCMGR_PC [LHOST] #5のクラスタリソース 7 PFM - Action Handler [LHOST] JP1PCMGR_PH [LHOST] #5のクラスタリソース 8 PFM - Agent Store for HealthCheck [LHOST] JP1PCAGT_0S [LHOST] #4のクラスタリソース 9 PFM - Agent for HealthCheck [LHOST] JP1PCAGT_0A [LHOST] #8のクラスタリソース 10 PFM - RM Store for Platform インスタンス名 [LHOST] JP1PCAGT_7S_インスタンス名 [LHOST] #4のクラスタリソース 11 PFM - RM for Platform インスタンス名 [LHOST] JP1PCAGT_7A_インスタンス名 [LHOST] #10のクラスタリソース 12 PFM - RM Store for Oracle インスタンス名 [LHOST] JP1PCAGT_1S_インスタンス名 [LHOST] #4のクラスタリソース 13 PFM - RM for Oracle インスタンス名 [LHOST] JP1PCAGT_1A_インスタンス名 [LHOST] #12のクラスタリソース 注※ (3)の(c)で作成した論理ホスト環境ディレクトリが存在する共有ディスクドライブ。
[LHOST]の部分は,論理ホスト名に置き換えてください。例えば,論理ホスト名がjp1-ha1の場合のName Serverサービスの場合,次のようになります。
- 名前
「PFM - Name Server [jp1-ha1]」
- サービス名
「JP1PCMGR_PN [jp1-ha1]」
MSCSの場合は,これらのサービスをMSCSのリソースとして登録します。各リソースの設定は次のようにします。下記では,MSCSの設定項目を[ ]で囲んで示しています。
- [リソースの種類]は「汎用サービス」として登録する。
- [名前],[依存関係],および[サービス名]を,「表9-2 クラスタソフトに登録するPFM - Managerのサービス(PFM - Manager単体の場合)」および「表9-3 クラスタソフトに登録するPFM - Managerのサービス(PFM - Manager,PFM - RM for PlatformおよびPFM - RM for Oracleが共存する場合の例)」を参考に設定する。
なお,名前はサービスを表示するときの名称で,サービス名はMSCSから制御するサービスを指定するときの名称です。
例えば,PFM - Master Store [LHOST]サービスをクラスタソフトに登録する場合,項番2のクラスタリソースとの依存関係が必要なため,PFM - Master Manager [LHOST]サービスと依存関係になるように設定してください。
- [起動パラメータ]および[レジストリ複製]は設定しない。
- プロパティの[詳細設定]タブは,Performance Managementの障害時にフェールオーバーするかしないかの運用に合わせて設定する。
例えば,PFM - Managerの障害時に,フェールオーバーするように設定するには,[再開する]と[グループに適用する]をチェックし,再起動試行回数の[しきい値]を3回を目安に設定してください。
- 注意
- クラスタに登録するサービスは,クラスタソフトから起動および停止を制御します。このため,実行系ノードと待機系ノードで,OS起動時に自動起動しないよう[スタートアップの種類]を[手動]に設定してください。なお,jpcconf ha setupコマンドでセットアップした直後のサービスは[手動]に設定されています。また,次のコマンドで強制停止しないでください。
- jpcspm stop -key all -lhost 論理ホスト名 -kill immediate
(b) クラスタソフトからの起動と停止の確認
![]()
クラスタソフトからの操作で,PFM - Managerの起動および停止を各ノードで実行して,正常に動作することを確認してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2012, Hitachi, Ltd.
(C)opyright 2000-2009, by Object Refinery Limited and Contributors.