uCosminexus Batch Job Execution Server ログビューア 導入・運用ガイド
バッチジョブ実行サーバでの収集対象のログ情報,および収集の仕組みについて説明します。
- <この項の構成>
- (1) 収集対象のログ情報
- (2) ログ情報の収集の仕組み
- (3) ログ情報の一時蓄積
- (4) 収集するログ情報の絞り込み
収集の対象は,バッチジョブ実行サーバに出力される,次に示すログ情報です。
- BJEXの実行ログ
- syslog
ただし,Windowsの場合はsyslogを収集の対象としません。
どちらか一方のログ情報だけを収集することもできます。収集対象とするログ情報,およびログのファイル名は,WATCHパラメーターおよびFILENAMEパラメーターに設定します。
BJEXの実行ログについて設定するパラメーターおよび設定ファイルの詳細は「9.4.2 bjexla_bjexexec.conf(BJEX実行ログ監視設定ファイル)」,syslogについて設定するパラメーターおよび設定ファイルの詳細は「9.4.3 bjexla_syslog.conf(syslog監視設定ファイル)」を参照してください。
BJEXの実行ログおよびsyslogは,Log Agentによって定期的に監視されます。監視時にログが更新されていると,更新されている分のログ情報が収集されます。また,AIX,HP-UXまたはWindowsの場合,ログ情報の収集時に,文字コードがShift-JISからUTF-8に変換されます。Linuxの場合,文字コードはUTF-8として扱われ,文字コードは変換されません。
BJEXの実行ログおよびsyslogは,ログ情報が一定のサイズに達すると自動的にファイルが切り替わります。そのため,監視時にファイルが切り替わっていると,Log Agentは,切り替わる前のファイルと切り替わったあとのファイルの両方から,ログ情報の差分を収集します。
Log Agentがログを監視する間隔は,WATCH_INTERVALパラメーターに設定します。
BJEXの実行ログのWATCH_INTERVALパラメーターおよび設定ファイルの詳細は「9.4.2 bjexla_bjexexec.conf(BJEX実行ログ監視設定ファイル)」,syslogのWATCH_INTERVALパラメーターおよび設定ファイルの詳細は「9.4.3 bjexla_syslog.conf(syslog監視設定ファイル)」を参照してください。
Log Agentによって収集されたログ情報は,ログ収集サーバに転送されるまでの間,一時的にバッチジョブ実行サーバの作業ディレクトリ(workディレクトリ)にある一時蓄積ファイルに蓄積されます。バッチジョブ実行サーバからログ収集サーバに転送されると,一時蓄積ファイルからログ情報は削除されます。
作業ディレクトリのパスを次に示します。
- ■作業ディレクトリ
- 作業ディレクトリは,バッチジョブ実行サーバのマシンの次のディレクトリです。
- UNIXの場合
/opt/hitachi/bjexlog/bjexlogagent/work
- Windowsの場合
Log Agentのインストール先フォルダ\work
作業ディレクトリの一時蓄積ファイルに蓄積するログ情報の容量の上限はMAX_SIZEパラメーターに設定します。MAX_SIZEパラメーターに指定した容量を超えてログ情報が出力されると,警告メッセージ(KAKH107-W)が出力されます。さらに,ログの出力量がMAX_SIZEパラメーターに指定したサイズの2倍を超えるとエラーになり,KAKH100-Eメッセージが出力されます。このとき,一時蓄積ファイルに蓄積されたログ情報はすべて破棄されます。次に収集されるログ情報から,一時蓄積ファイルへの蓄積が再開されます。
BJEXの実行ログのMAX_SIZEパラメーターおよび設定ファイルの詳細は「9.4.2 bjexla_bjexexec.conf(BJEX実行ログ監視設定ファイル)」,syslogのMAX_SIZEパラメーターおよび設定ファイルの詳細は「9.4.3 bjexla_syslog.conf(syslog監視設定ファイル)」を参照してください。
なお,ログ情報が破棄された場合は,破棄されたログ情報を手動で再収集する必要があります。再収集の手順については,「6.3(3) ログ情報の出力量が作業ディレクトリの上限を超えたときのログ情報の再収集」を参照してください。
標準ではBJEXの実行ログおよびsyslogのすべてのログ情報を収集します。ただし,FORMATパラメーターまたはEXFORMATパラメーターの設定で,収集するログ情報を絞り込むことができます。
異常終了したジョブの実行ログだけを収集したい場合や,特定のミドルウェアが出力するメッセージだけを収集したい場合は,収集するログ情報を絞り込んでください。
ログ情報の絞り込みは,収集対象をFORMATパラメーター,収集対象外をEXFORMATパラメーターに設定します。
BJEXの実行ログのFORMATパラメーター,EXFORMATパラメーターおよび設定ファイルの詳細は「9.4.2 bjexla_bjexexec.conf(BJEX実行ログ監視設定ファイル)」,syslogのFORMATパラメーター,EXFORMATパラメーターおよび設定ファイルの詳細は「9.4.3 bjexla_syslog.conf(syslog監視設定ファイル)」を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2011, Hitachi Solutions, Ltd.
All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2011, Hitachi, Ltd.