uCosminexus Batch Job Execution Server ログビューア 導入・運用ガイド
バッチジョブ実行サーバでのsyslogの監視について設定します。ただし,Windowsの場合はこのファイルを変更しないでください。
- <この項の構成>
- (1) 格納ディレクトリ・ファイル名
- (2) パラメーター一覧
- (3) 設定の反映時期
- (4) パラメーター詳細
- (5) 注意事項
- (6) 定義例
(1) 格納ディレクトリ・ファイル名
UNIXの場合:/opt/hitachi/bjexlog/bjexlogagent/conf/bjexla_syslog.conf
Windowsの場合:Log Agentのインストール先フォルダ\conf\bjexla_syslog.conf
(2) パラメーター一覧
表9-5 bjexla_syslog.confのパラメーター一覧
パラメーター名 内容 規定値 起動中の変更可否 WATCH syslogの監視の有無 ON ○※1 FILENAME 監視するsyslogのファイル名 /tmp/syslog.out × WATCH_INTERVAL syslogを監視する間隔 3 ○※1 WATCH_RETRY_MAX syslogのファイル監視失敗時に,監視をリトライする回数 5 ○※1 MAX_SIZE syslogのログ情報を一時蓄積するファイルの容量の上限 1 ○※1 FORMAT※2 収集対象とするログ情報 .* ○※1 EXFORMAT※2 収集対象外とするログ情報 なし ○※1 REPLACE_LINEFEED 改行コードの置換文字列 "?" ○※1
- (凡例)
- ○:Log Agentの起動中に,パラメーターの値を変更できます。
- ×:Log Agentの起動中に,パラメーターの値を変更しないでください。
- 注※1
- 引数にreloadを指定して実行したbjexlagent(Log Agent設定コマンド)が正常に完了して(KAKH501-Iが出力されて),BJEXの実行ログの収集が開始されたとき,設定の変更が有効になります。
- 注※2
- 監視対象のメッセージが重複している場合,EXFORMATパラメーターの指定が優先されます。
(3) 設定の反映時期
設定内容は,引数にstartまたはreloadを指定してbjexlagent(Log Agent設定)コマンドを実行したときに,反映され有効になります。
(4) パラメーター詳細
- WATCH
- syslogを監視するかどうかを指定します。
- ON:監視します。
- OFF:監視しません。
- 規定値は「ON」です。
- FILENAME
- 監視するsyslogのファイル名をフルパスまたは相対パスで指定します。
- 規定値は「/tmp/syslog.out」です。
- WATCH_INTERVAL
- syslogを監視する間隔を1〜30の整数値で指定します。単位は秒です。
- 規定値は「3」です。
- WATCH_RETRY_MAX
- syslogのファイル監視に失敗した場合に,監視のリトライ回数を1〜99の整数値で指定します。
- このパラメーターに指定した回数だけ監視をリトライしても読み込めないときは,syslogの監視を中断します。WATCH_INTERVALパラメーターに指定した秒数が経過するまで,監視を停止します。
- 規定値は「5」です。
- MAX_SIZE
- syslogのログ情報を一時蓄積するファイルの容量の上限を,1〜1024の整数値で指定します。単位はMBです。
- 一時蓄積ファイルの容量がこのパラメーターに指定した値を超えると,一時蓄積ファイルの上限を超えたことを示すメッセージ(KAKH107-W)が出力されます。Log Managerへログ情報が送信されないまま,一時蓄積ファイルへのログ情報の蓄積が継続されると,ファイルの容量がMAX_SIZEパラメーターに指定した値の2倍になった時点で,最大蓄積量に到達したことを示すメッセージ(KAKH100-E)が出力されます。また,それまで蓄積していたログ情報が破棄され,ログ情報の蓄積が中断されます。
- 規定値は「1」です。
- FORMAT
- syslogのうち,収集対象とするログ情報を1,024バイト以内の正規表現で指定します。
- 正規表現は,java.util.regex.Patternsクラスで表現できる形式で指定します。複数の形式を指定する場合は論理和で指定します。
- 例えば,「.*err.*|.*Err.*」を指定すると,syslogから「err」または「Err」を含むログ情報だけを収集します。
- java.util.regexパッケージで使用できる正規表現および正規表現の指定例については,マニュアル「uCosminexus Batch Job Execution Server ログビューア 操作ガイド」を参照してください。
- 規定値は「.*」です。
- EXFORMAT
- syslogのうち,収集対象外とするログ情報を1,024バイト以内の正規表現で指定します。
- 正規表現は,java.util.regex.Patternsクラスで表現できる形式で指定します。複数の形式を指定する場合は論理和で指定します。
- 例えば,「.*Information.*」を指定すると,syslogのうち「Information」に該当するメッセージを除いて収集します。
- java.util.regexパッケージで使用できる正規表現および正規表現の指定例については,マニュアル「uCosminexus Batch Job Execution Server ログビューア 操作ガイド」を参照してください。
- 規定値はありません。
- REPLACE_LINEFEED
- syslogのメッセージテキスト中に改行コードが含まれる場合に,Log Managerに転送する前にLog Agentで改行コードを置き換えるときの文字列を0〜64文字以内の半角文字で指定します。置換文字列は,必ず「"」で囲んで指定してください。
- 0文字("")を指定した場合,改行コードを削除し,改行コード前後の文字を連結します。
- (指定例)
- 改行コードを疑問符に置き換える場合
REPLACE_LINEFEED="?"
- 改行コードをAbcdという4文字に置き換える場合
REPLACE_LINEFEED="Abcd"
- 改行コードを削除(次の行と連結)する場合
REPLACE_LINEFEED=""
- 規定値は,「"?"」(半角の疑問符)です。
(5) 注意事項
- syslogのファイルを監視する場合,ほかのプログラムからsyslogへの書き込み実行中にLog Agentがログファイルをオープンしようとすると,ログファイルのオープンに失敗します。
ログファイルのオープンに失敗したとき,1秒間隔で10回までファイルのオープン処理をリトライします。リトライしてもログファイルをオープンできないときは,監視失敗になります(KAKH103-Eメッセージが出力されます)。
監視に失敗した場合,WATCH_RETRY_MAXの回数だけ監視をリトライします。リトライしても監視できないときは,ログ情報の収集を中断します(KAKH005-Eメッセージが出力されます)。
- MAX_SIZEパラメーターに指定したサイズを超えてログが出力された場合,KAKH107-Wメッセージが出力されます。この時点では収集したログ情報は破棄されません。
ログの出力量がMAX_SIZEパラメーターに指定したサイズの2倍を超えると,最大蓄積量に到達したことを示すメッセージ(KAKH100-E)が出力され,収集したログ情報は破棄されます。また,Log Managerへのログ情報の送信が中断されたまま,一時蓄積ファイルへのログ情報の蓄積が継続された場合も,ファイルの容量がMAX_SIZEパラメーターに指定した値の2倍になった時点で,KAKH100-Eメッセージが出力されます。それまで蓄積していたログ情報が破棄されます。
このときは,破棄されたログ情報中に出力されたメッセージの日時を確認して,ログ情報を再収集してください。
このため,MAX_SIZEパラメーターにはなるべく大きな値を指定してください。
- FORMATパラメーターおよびEXFORMATパラメーターに値を指定すると,Log Agentでのログの収集処理が遅くなることがあります。
このため,FORMATパラメーターおよびEXFORMATパラメーターへの値の指定は,最小限にすることを推奨します。
- syslogファイルに出力されているログ情報は,文字コードをShift-JISとして処理します。そのため,syslogファイルにShift-JIS以外の文字コードのログ情報が出力されている場合は,Log Viewerでログ情報を検索したとき,syslogと異なる文字でメッセージが表示されることがあります。
(6) 定義例
WATCH=ON FILENAME=/tmp/syslog.out WATCH_INTERVAL=3 WATCH_RETRY_MAX=5 MAX_SIZE=1 FORMAT=.* REPLACE_LINEFEED="?"
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