Hitachi Protection Manager Software コマンドリファレンス
EX_DRM_ORAFILE_EXTRACT オペレーションID制御ファイルおよび初期化パラメーターファイルを,拡張コマンド用一時ディレクトリから次のディレクトリに展開します。
- データベースサーバの場合
- ディスクバックアップ実行時にOracle制御ファイルおよび初期化パラメーターファイルがバックアップされるディレクトリ(drmorainitコマンド実行時に指定したバックアップファイル格納ディレクトリ)
- バックアップサーバの場合
- テープバックアップ実行の対象となる,Oracle制御ファイルおよび初期化パラメーターファイルが格納されているディレクトリ(EX_DRM_ORA_DEF_CHECKコマンドの実行で生成されたディレクトリ)
バックアップサーバ上でこの拡張コマンドが実行された場合は,まずコピー先ディレクトリ内にあるすべての制御ファイルおよび初期化パラメーターファイルが削除されます。その後,コピー元ディレクトリから制御ファイルおよび初期化パラメーターファイルがコピー先ディレクトリにコピーされます。これによって,テープバックアップ実行時に古い制御ファイルおよび初期化パラメーターファイルがテープバックアップされるのを防ぎます。
データベースサーバでは,データベースを副ボリュームにバックアップしたときに生成された制御ファイルおよび初期化パラメーターファイルがすべて保護されます。このため,データベースサーバ上でこの拡張コマンドが実行された場合は,制御ファイルおよび初期化パラメーターファイルは削除されません。
EX_DRM_ORAFILE_PACKコマンドでOracle制御ファイル,初期化パラメーターファイルが退避されなかった場合にこのコマンドを実行すると,ファイルが展開されないで正常終了します。
次の前提条件があります。
- 指定したオペレーションIDに対応するオペレーション定義ファイルが用意されていること
- この拡張コマンドを実行する前に,EX_DRM_BACKUPID_SETまたはEX_DRM_DB_IMPORTが実行され,この拡張コマンドの情報の取得元となるバックアップID記録ファイルが生成されていること
オペレーションID
処理の対象となるリソースを表す固有の文字列を指定します。指定したオペレーションIDに対応したオペレーション定義ファイルの情報が,拡張コマンドの実行に使用されます。
0:正常終了した場合
0以外:エラーが発生した場合
次の場合には,この拡張コマンドはエラーとなります。
- 不正なオプションが指定された場合
- オペレーションIDに対応する定義ファイルの情報取得に失敗した場合
- 対象ファイルのコピー先ディレクトリが存在しなかった場合
- バックアップID記録ファイルからの情報取得に失敗した場合
- 内部で実行するコマンドにエラーが発生した場合
- オペレーションIDに対応する拡張コマンド用一時ディレクトリに,制御ファイルおよび初期化パラメーターファイルが存在しなかった場合
- ディクショナリマップファイル格納ディレクトリ名の取得に失敗した場合
オペレーション定義ファイル「operation01」の設定に基づき,制御ファイルおよび初期化パラメーターファイルを展開する。
EX_DRM_ORAFILE_EXTRACT operation01