Hitachi Protection Manager Software コマンドリファレンス

1.8.4 EX_DRM_ORA_TLOG_BACKUP（Oracleデータベースのアーカイブ済みREDOログファイルおよび制御ファイルをバックアップする）

書式

非RAC構成の場合

EX_DRM_ORA_TLOG_BACKUP オペレーションID

RAC構成の場合

EX_DRM_ORA_TLOG_BACKUP オペレーションID –rac [-arc_all]

説明

drmoralogbackupコマンドを実行し，引数で指定したオペレーションIDに対応するOracleデータベースのアーカイブ済みREDOログファイルおよび制御ファイルをバックアップします。

前提条件

次の前提条件があります。

• 指定したオペレーションIDに対応するオペレーション定義ファイルが用意されていること
• アーカイブログモード（ARCHIVELOG MODE）で運用されているOracleデータベースに対して実行すること
  ノーアーカイブログモード（NO ARCHIVELOG MODE）で運用されているOracleデータベースに対して実行した場合，この拡張コマンドはエラーとなります。
  

引数

オペレーションID

処理の対象となるリソースを表す固有の文字列を指定します。指定したオペレーションIDに対応したオペレーション定義ファイルの情報が，拡張コマンドの実行に使用されます。

-rac

RAC構成の場合に指定します。対象が非RACインスタンスの場合，このオプションを指定するとコマンドがエラー終了します。

-arc_all

RAC構成で，アーカイブ済みREDOログファイル保管先が，すべてのノードで同じディレクトリパスに設定されているかチェックをする場合に指定します。また，警告メッセージの出力制御を以下のようにします。

• アーカイブ済みREDOログァイル保管先が共有ディスクの同一ディレクトリ
  すべてのノードのアーカイブ済みREDOログファイルをバックアップできます。警告を出力しません。
  
• アーカイブ済みREDOログファイル保管先が各ノードのローカルディスク上であり，かつ同じディレクトリ名
  ローカルノードのアーカイブ済みREDOログファイルだけバックアップできます。警告を出力しません。
  
• アーカイブ済みREDOログファイル保管先が各ノードのローカルディスク上であり，ノードごとに異なるディレクトリ名
  ローカルノードのアーカイブ済みREDOログファイルだけバックアップできます。すべてのRACインスタンスが共有するアーカイブ済みREDOログファイル保管先がない旨の警告を出力します。
  

対象が非RACインスタンスの場合，このオプションを指定するとコマンドがエラー終了します。また，引数に-racを同時に指定しないでこのオプションだけを指定した場合もコマンドがエラー終了します。

このオプションを指定しなかった場合，アーカイブ済みREDOログファイル保管先のチェックをしないため，すべてのノードのアーカイブ済みREDOログファイルをバックアップできなくても警告を出力しません。

戻り値

0：正常終了した場合

0以外：エラーが発生した場合

エラーの発生条件

次の場合には，この拡張コマンドはエラーとなります。

• 不正なオプションが指定された場合
• オペレーションIDに対応する定義ファイルの情報取得に失敗した場合
• 内部で実行するコマンドにエラーが発生した場合
• 内部で実行するコマンドの実行結果（標準出力）の取得に失敗した場合
• ディクショナリマップファイル格納ディレクトリ名の取得に失敗した場合

使用例

オペレーション定義ファイル「operation01」の設定に基づき，アーカイブ済みREDOログファイルおよび制御ファイルをバックアップする。

EX_DRM_ORA_TLOG_BACKUP operation01

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