Hitachi Protection Manager Software Console ユーザーズガイド
このマニュアルで使用している用語の意味を説明します。
(英字)
- Application View
- Protection Manager Consoleのメインウィンドウに表示されるページです。アプリケーション情報(バックアップ,リストアの対象となるファイルシステムとデータベースインスタンスの一覧)が表示されます。
- Backup Catalog View
- Protection Manager Consoleのメインウィンドウに表示されるページです。カタログ情報(これまでにバックアップされたファイルシステムとデータベースインスタンスの一覧)が表示されます。
- Backup Job View
- Protection Manager Consoleのメインウィンドウに表示されるページです。バックアップジョブ情報(スケジュールに従って,自動実行されるバックアップジョブの一覧)が表示されます。
- DBMS
- Database Management Systemの略です。データベースを管理するプログラムです。
- Hitachi Device Manager
- ストレージ装置を対象として,装置,論理ボリューム,および物理ボリュームを管理するための製品です。各ホストからの情報の収集,および設定変更を行うためのエージェントと管理機能を統括するマネージャーから構成されます。
- Hitachi Protection Manager
- 次に示すプログラムの総称です。
- ・Hitachi Protection Manager Copy Controller
- ・Hitachi Protection Manager for SQL
- ・Hitachi Protection Manager for Exchange
- ・Hitachi Protection Manager Console
- Hitachi Protection Manager Console
- Protection Managerが提供するバックアップ・リストア機能を,画面から操作できるようにするプログラムです。
- Hitachi Protection Manager Copy Controller
- Windowsのファイルシステムを対象として,バックアップやリストアを行うプログラムです。Exchange ServerやSQL Serverなどのデータベースをバックアップする際の前提プログラムでもあります。
- Hitachi Protection Manager for Exchange
- Exchangeデータベースを対象として,データベースのバックアップやリストアを行うプログラムです。Hitachi Protection Managerのオプション製品です。
- Hitachi Protection Manager for SQL
- SQL Serverデータベースを対象として,データベースのバックアップやリストアを行うプログラムです。Hitachi Protection Managerのオプション製品です。
- RAID Manager
- ホストからストレージサブシステムを制御するためのソフトウェアです。RAID Managerを使用してホストからストレージサブシステムにコマンドを発行することで,ストレージサブシステムのボリューム複製機能(TrueCopy,ShadowImageなど)を制御したり,ボリュームのコピーペアの構成や状態に関する情報を取得したりできます。
- Setup GUI
- Protection Managerを運用するために必要な動作環境の設定をGUIで実行する機能です。GUIによる設定なので,コマンドを実行したり,設定ファイルを編集したりといった操作は不要です。Setup GUIは,Protection Manager Consoleをインストールすると実行できます。
- VDI
- Virtual Device Interfaceの略です。VDIは,SQL Serverが提供するボリューム複製機能のAPIです。
- VSS
- Volume Shadow Copy Serviceの略です。Windows Server 2003およびWindows Server 2008で使用できるストレージ支援機能の一つです。
- 通常,ストレージサブシステムのボリュームに格納されたデータベースのデータをほかのボリュームにコピーする場合,ホスト(データベースアプリケーション)からのアクセスを一時停止し,データベースを静止化する必要があります。
- VSSを使用すると,データベースアプリケーションのトランザクションやボリュームへの入出力をOSの機能で制御し,データベースを静止化できます。
- これによって,より信頼性の高いバックアップ処理ができるようになります。ただし,VSSを使用してデータベースアプリケーションを静止化するためには,データベースアプリケーションがVSSに対応したものである必要があります。
- Protection Managerでは,VSSに対応したデータベースアプリケーションとして,Exchange Server 2003,Exchange Server 2007に対応しています。また,VSSを使用したファイルシステムのバックアップ,リストアにも対応しています。
(ア行)
- アプリケーション情報
- バックアップの対象となるファイルシステムとデータベースインスタンス,およびストレージの構成情報の一覧です。Protection Manager ConsoleのApplication Viewに表示されます。アプリケーション情報からバックアップ対象を選択してバックアップを実行できます。
- アプリケーションマップファイル
- ディクショナリマップファイルを構成するマップファイルの一つです。アプリケーションマップファイルは,バックアップの対象となるアプリケーションデータとファイルシステム上のファイルとのマッピング情報を記録するためのファイルです。
(カ行)
- カタログ情報
- これまでにバックアップされたファイルシステムとデータベースインスタンスの一覧です。Protection Manager ConsoleのBackup Catalog Viewに表示されます。カタログ情報からリストア対象を選択してリストアを実行できます。
- クラスタソフトウェア
- ホストをクラスタ構成にする場合に,クラスタの各ノードにインストールする必要のあるソフトウェアです。
- Windowsの場合,MSCSおよびVCSが使用できます。
- コアマップファイル
- ディクショナリマップファイルを構成するマップファイルの一つです。コアマップファイルは,ファイルシステムのマウントポイントディレクトリからRAID装置内のディスク番号までのマッピング情報を記録するためのファイルです。
- コピーグループ
- コピーグループとは,ボリューム複製機能とRAID Managerの機能によって同期されたり,分割されたりする主ボリュームと副ボリュームの組み合わせです。ペアボリュームと呼ばれることもあります。
- コピーグループマップファイル
- ディクショナリマップファイルを構成するマップファイルの一つです。コピーグループマップファイルは,主ボリュームと,それに対応する副ボリュームとのマッピング情報を記録するためのファイルです。
(サ行)
- ストレージグループ
- Exchange Serverが提供している,複数のデータベースをグループ化する管理方法です。グループ内のデータベースは共通のトランザクションログを使用するので,複数のデータベースをまとめて管理できます。
(タ行)
- ターゲットID
- SCSIバス上に接続された各デバイスを識別するための番号です。SCSI IDとも呼ばれます。
- ディクショナリマップファイル
- Protection Managerで,バックアップ処理を自動化するために必要となる,バックアップ対象のオブジェクトからRAID装置までのマッピング情報を記録するファイルです。
- ディクショナリマップファイルは,3種類のマップファイルとバックアップカタログで構成されます。
- ・アプリケーションマップファイル
- ・コアマップファイル
- ・コピーグループマップファイル
- ・バックアップカタログ
- ディスクセット
- Protection Managerでは,ダイナミックディスク構成の場合に,一つ以上のダイナミックディスクと,ダイナミックディスクに割り当てた一つ以上の論理ボリュームのグループをディスクセットと呼びます。
- データベースの静止化
- データベースを格納しているディスクへの入出力を,DBMSが一時的に停止することです。データベースの静止化が解除されるまでの間,アプリケーションからのトランザクションはDBMSによって制御されます。
- ペアボリュームが同期している状態でデータベースを静止化すると,主ボリュームと副ボリュームが完全に同じ状態になります。この状態でバックアップすることで,整合性の確保されたデータベースをバックアップできます。
- トランザクションログ
- データベースに加えられた変更を記録するログです。このログ情報は,バックアップやリストアによるロールフォワード(データ変更のし直し)やロールバック(データ変更の取り消し)の際に必要となります。
(ハ行)
- バックアップID
- バックアップカタログに記録される情報の一つです。バックアップIDは,バックアップデータを一意に識別するためのIDです。バックアップIDは,Protection Managerでバックアップ操作を行うと自動的に与えられます。
- バックアップカタログ
- バックアップカタログは,Protection Managerが行うバックアップ操作の履歴や世代を管理するのに必要な情報を収集したものです。バックアップを実行すると,バックアップカタログ内に,実行したバックアップに関する情報を集めたレコードが作成されます。バックアップしたデータをリストアする場合には,Protection Managerは,バックアップカタログの情報を参照してリストアを実行します。
- バックアップ情報
- Protection Managerでのバックアップ操作で,バックアップカタログに記録されるさまざまな情報をバックアップ情報と呼びます。
- バックアップジョブ情報
- 指定したスケジュールに従って,自動実行されるバックアップジョブの一覧です。Protection Manager ConsoleのBackup Job Viewに表示されます。アプリケーション情報から対象を選択して登録します。
- フェールオーバー
- クラスタソフトウェアによって多重化されたシステムで,システムに障害が発生した場合に,自動的に予備のシステムに切り替えることをフェールオーバーといいます。
- ペアボリューム
- RAID Managerとボリューム複製機能によって,ミラー制御される物理ボリュームのペアです。
- ボリューム複製機能
- このマニュアルでの,ShadowImage,TrueCopyなど,ストレージサブシステムが持つボリュームを高速複製するための機能の総称です。ストレージサブシステムが提供するミラー制御機能によって,LANを経由しないで高速にボリュームのレプリカを作成できます。