Hitachi Protection Manager Software Console ユーザーズガイド

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5.2.16 Pre/Post Job Templateウィンドウ

Pre/Post Job Templateウィンドウでは,ユーザースクリプトの次に示す項目を設定または更新します。

ユーザースクリプトの設定手順を次に示します。

この項の構成
(1) ユーザー前処理(PRE_PROC)の設定
(2) ユーザー後処理の設定
(3) ユーザースクリプトファイル名の設定
(4) ユーザースクリプトファイルの更新

(1) ユーザー前処理(PRE_PROC)の設定

  1. Pre/Post Job Templateウィンドウの[Pre Job Script]の[Add]ボタンをクリックします。
    Add Pre script jobダイアログボックスが表示されます。

    図5-28 Add Pre script jobダイアログボックス

    [図]

  2. 次の表に示す項目を設定します。

    表5-26 Add Pre script jobダイアログボックスの項目

    項目 説明 設定値と意味
    Job Command Line 実行させるコマンド コマンドライン
    Location コマンドの実行サーバ
    • Local:ローカルサーバ
    • Remote:バックアップサーバ
    Run Condition コマンドの実行条件
    • Always:常に実行します。
    • Normal case only:親コマンドが正常な場合だけ実行します。
    • Error case only:親コマンドがエラーの場合だけ実行します。
    Timeout コマンドのタイムアウト値
    • Wait:コマンドのタイムアウト値を指定します(デフォルト値は600)。
    • No wait:実行したコマンドの終了を待ちません。
    End Judgment ユーザースクリプトの終了条件
    • Not zero:0以外の戻り値が返るとスクリプトの処理が終了します。
    • No Judge:戻り値に関係なく処理を継続します。
    • Larger than:0~255のエラーしきい値を指定します(デフォルト値は0)。指定した数値より大きい戻り値が返るとスクリプトの処理が終了します。
    Environment Variable 環境変数
    • Variable:環境変数の変数名を指定します。
    • Value:環境変数の値を指定します。
    コマンドの実行時に環境変数を削除したい場合は,削除したい環境変数の変数名を[Variable]に指定します。このとき,対応する[Value]には値を指定しないでください。
    注※ ユーザー前処理では,[Always]だけが選択できます。
    環境変数は,次のように設定します。
    • 環境変数を追加する場合,[Variable]に環境変数の変数名,[Value]に環境変数の値を入力して[Add]ボタンをクリックすると,環境変数が追加されます。
    • 環境変数を変更する場合,該当行を選択して[Edit]ボタンをクリックすると[Variable]と[Value]に値が設定されます。その値を変更後,[Update]ボタンをクリックすると,環境変数が更新されます。
    • 環境変数を削除する場合,該当行を選択して[Delete]ボタンをクリックします。
  3. [OK]ボタンをクリックします。
    設定した内容が,Pre/Post Job Templateウィンドウの[Pre Job Script]に表示されます。この行の並び順にコマンドが実行されます。
    • [Pre Job Script]に行を追加する場合,手順1,2を繰り返します。行は最終行の下に追加されます。
    • [Pre Job Script]の行を変更する場合,該当行を選択して[Edit]ボタンをクリックすると,Edit Pre script jobダイアログボックスが表示されます。設定項目と設定方法は,[Add]ボタンをクリックして表示されるAdd Pre script jobダイアログボックスと同じです。
    • [Pre Job Script]の行を削除する場合,該当行を選択して[Delete]ボタンをクリックします。
    • [Pre Job Script]の行の順序を入れ替える(コマンドの実行順序を入れ替える)場合,移動したい行を選択して,[Move up]ボタン(上に移動)または[Move down]ボタン(下に移動)をクリックします。

(2) ユーザー後処理の設定

  1. Pre/Post Job Templateウィンドウの[Post Job Script]の[Add]ボタンをクリックします。
    Add Post script jobダイアログボックスが表示されます。
  2. 各項目を設定します。
    設定項目と設定方法はユーザー前処理と同じです。
  3. [OK]ボタンをクリックします。
    設定した内容が,Pre/Post Job Templateウィンドウの[Post Job Script]に表示されます。

(3) ユーザースクリプトファイル名の設定

  1. [Pre/Post Job Template]の[Save]ボタンまたは[Save as]ボタンをクリックします。
    Save asダイアログボックスが表示されます。
  2. Protection Manager Consoleをローカル起動した場合,[Browse]ボタンをクリックしてファイルを選択します。Protection Manager ConsoleをDevice Managerからリモート起動した場合,ファイル名には絶対パスを直接入力します。
    [Browse]ボタンをクリックしないで絶対パスを直接入力するときは,Windowsでファイル名として使用できる文字を255バイト以内で指定します。
  3. [OK]ボタンをクリックします。
    設定したユーザースクリプトファイル名が,Pre/Post Job Templateウィンドウの[Pre/Post Job Template]に表示されます。

補足説明
[Pre/Post Job Template]の[Save]ボタンは,「上書き保存」のボタンです。[Save as]ボタンは,「名前を付けて保存」のボタンです。ただし[Pre/Post Job Template]にファイル名が指定されていない場合は,[Save]ボタンは[Save as]ボタンと同じ動作になります。

(4) ユーザースクリプトファイルの更新

ユーザースクリプトファイルの更新手順を次に示します。

  1. Pre/Post Job Templateウィンドウの[Pre/Post Job Template]の[Open]ボタンをクリックします。
    Openダイアログボックスが表示されます。
  2. Protection Manager Consoleをローカル起動した場合,[Browse]ボタンをクリックしてファイルを選択します。Protection Manager ConsoleをDevice Managerからリモート起動した場合,ファイル名には絶対パスを直接入力します。
    [Browse]ボタンをクリックしないで絶対パスを直接入力するときは,Windowsでファイル名として使用できる文字を255バイト以内で指定します。
  3. [OK]ボタンをクリックします。
    選択したユーザースクリプトファイルの内容が,Pre/Post Job Templateウィンドウに表示されます。
  4. [Pre Job Script]または[Post Job Script]の内容を更新します。
  5. [Pre/Post Job Template]の[Save]ボタンをクリックします。
    ユーザースクリプトファイルが更新されます。

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