Hitachi Protection Manager Software Console ユーザーズガイド

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2.3.1 クラスタ構成でバックアップジョブを利用する

運用待機型のクラスタ構成(Active-Passive)でバックアップジョブを利用する場合には,クラスタソフトウェアでの環境設定が必要です。クラスタソフトウェアでの環境設定の方法については「4.4 クラスタ構成でバックアップジョブを利用するための設定」を参照してください。

通常の運用では,クラスタ構成の場合も非クラスタ構成の場合もバックアップジョブを一つのサーバで管理しているので,内部でのジョブスケジュールの制御を意識する必要はありません。しかし,クラスタ構成でフェールオーバーが発生した場合は,バックアップジョブを管理するサーバが切り替わるので,ジョブスケジュール制御の移動を意識する必要があります。

Protection Manager Consoleでは,共有ディスク上にバックアップジョブのスケジュール情報を管理するスケジュール情報ファイル,および実行結果を記録するジョブ実行結果情報ファイルがあります。通常の運用では,現用サーバにあるジョブスケジュール管理機能が,これらのファイルにアクセスしてジョブスケジュールを制御します。フェールオーバー発生後の運用では,スケジュール情報ファイルとジョブ実行結果情報ファイルは同じものを使用しますが,ジョブスケジュール管理機能は現用サーバから待機サーバへ制御が移動しています。フェールオーバー発生時にジョブスケジュール制御が移動するのは,クラスタソフトウェアで環境設定をしているためです。

フェールオーバー発生後のジョブスケジュール制御を次の図に示します。

図2-4 フェールオーバー発生後のジョブスケジュール制御

[図]

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