Hitachi Protection Manager Software ユーザーズガイド
- この項の構成
- (1) 資料採取ツールを実行する
- (2) クラスタソフトウェアの情報を採取する
- (3) データベースの情報を採取する(バックアップ対象がOracleデータベースの場合)
- (4) バックアップ管理製品の情報を採取する
- (5) トラブル発生時状況を記録する
- 注意事項
- 資料採取ツールを実行する前に,次のことを確認してください。
- rootユーザー権限でログインしている。
資料採取ツールは,rootユーザー権限で実行する必要があります。- コピーグループの主ボリュームを管理するRAID Managerインスタンスおよび副ボリュームを管理するRAID Managerインスタンスが両方とも起動している。
RAID Managerインスタンスが起動していないと,RAID Managerおよびストレージサブシステムの情報を採取できません。Protection Managerの資料採取ツールを利用すると,「10.3.2 採取する資料(Solarisの場合)」で説明したトラブル発生時に採取が必要な資料を一括して採取できます。
資料採取ツールを実行して,トラブルを分析するために必要な資料を採取します。このツールはtar形式の圧縮ファイルを作成します。資料採取ツールは次のように実行します。
PROMPT> /opt/drm/bin/util/drm_log.shデフォルトでは,/tmp/drm/ディレクトリ下に,圧縮ファイル「DRM.log.tar.Z」が作成されます。ツールを実行するときに,-f <ファイル名>を引数として指定すると,ファイルの作成場所およびファイル名を変更できます。その場合,ルートディレクトリ(/)を基点として,圧縮ファイル「<ファイル名>.tar.Z」が作成されます。例えば,/drm/log/ディレクトリの下に「filename.tar.Z」というファイル名で作成したい場合,次のように実行します。
PROMPT> /opt/drm/bin/util/drm_log.sh -f /drm/log/filename資料採取ツールを実行したあと,必要な資料を採取できたことを確認してください。
Oracle Clusterwareがインストールされている(crsデーモンが存在する)場合,次に示すクラスタ構成の情報を取得してください。
使用するコマンド ユーティリティ名 取得する情報 crsctl check crs CRSCTL Oracle Clusterwareのステータスのチェック情報 cluvfy comp nodeapp
cluvfy comp crs
cluvfy comp ocr
cluvfy comp cluCVU
- ノード・アプリケーション(VIP, ONS, GSD)の存在の検証情報
- Oracle Clusterwareコンポーネントの整合性の検証情報
- Oracle Cluster Registryの整合性の検証情報
- クラスタ全体の整合性の検証情報
CRS_home/bin/diagcollection.pl --collect 診断収集スクリプト 次のプロセスの状態
- Cluster Synchronization Services
- イベントマネージャー
- Cluster Ready Servicesdaemon
次の場合,クラスタ構成情報を取得しません。
- rootユーザーでない場合。
- 取得情報のコマンドが存在しない場合,そのコマンドによる情報は取得しない。
- Perlがインストールされていない場合,診断収集スクリプトによる情報は取得しない。
- 診断収集スクリプトであるdiagcollection.plが存在しない場合は,診断収集スクリプトによる情報は取得しない。
- コマンドを実行したあと,一定時間内(10秒間にリトライ3回)に反応がなかった場合,そのコマンドによる情報は取得しない。
(3) データベースの情報を採取する(バックアップ対象がOracleデータベースの場合)
データベースの定義情報やログ情報を採取してください。
バックアップ管理製品の定義情報やログ情報を採取してください。
トラブル発生時のオペレーション内容を確認し,記録しておいてください。確認が必要な情報を次に示します。
- オペレーション内容の詳細(コマンドに指定した引数など)
- コンソールに出力されたメッセージなどのエラー情報
- トラブル発生時刻
- マシン構成(各OSのバージョン,ホスト名)
- 再現性の有無