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PRINT DATA EXCHANGE for Open


13.1.5 そのほかのトラブル

そのほかのトラブルの要因および対処を現象ごとに次に示します。

表13‒6 そのほかのトラブル

現象

要因

対処

変換途中でエラーが発生した印刷ジョブがキャンセルされない。

すぐに印刷データをプリンタに送る設定になっている。

プリンタのプロパティの[詳細設定]タブで「すぐに印刷データをプリンタに送る」を選択していると,エラー発生前までの印刷データがキャンセルされないで出力されてしまう場合があります。この場合,「全ページ分のデータをスプールしてから,印刷データをプリンタに送る」を選択することで,キャンセルできるようになります。

環境設定などの変更をしていないのに,以前と比べてPDL変換に時間が掛かる。

ウィルスチェックソフトの導入などにより,システムに負荷が掛かっている。

ウィルスチェックの実行を,PDE for Openによる帳票出力の少ない時間帯に実施するスケジュールにするなどの対策をします。

PDFファイルの印刷結果がFCBの指定と異なる。

Adobe Readerでの印刷時の指定内容が適切でない。

PDE for Openでは,生成したPDFファイルの印刷制御はできません。PDFの印刷制御(用紙への配置方法などの指定)は,Adobe Readerなどの機能を利用して行うことになります。PDE for Openによる印刷制御が必要な場合は,GDI変換またはPostScript変換して印刷してください。

Adobe ReaderでPDFファイル中の半角文字を含む文字列検索が正しくできない。

半角文字のフォント幅の指定が適切ではない。

半角文字のフォント幅に小さな値を指定すると,文字と文字の間に空いた領域をAdobe Readerが1文字分のスペースとして認識するため,Adobe Readerで文字列の検索が正しくできなくなります。

Adobe Readerで文字列として検索できるようにするためのフォント幅指定値の目安は「表7-23 Adobe Reader で文字列として検索できるフォント幅指定値の目安」を参照してください。

同じプリンタを使用しているのに,以前と比べてPDFファイルの印刷に時間が掛かる。

印刷環境が変わった。

PDFの印刷性能は,Adobe Readerのバージョンやプリンタドライバなどによって異なる場合があります。

また,Adobe Readerのバージョンやプリンタドライバなどによっては,Windowsフォントを指定した場合(フォント埋め込みあり)に比べて,標準フォントを指定した場合(フォント埋め込みなし)の印刷性能が低下するときがあります。