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PRINT DATA EXCHANGE for Open


7.2.2 出力先の情報を設定する(出力先設定)

[出力先設定]タブでは,出力先の情報を設定します。

[図データ]

[出力先設定]タブで設定できる項目を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 出力先

出力先を指定します。

デフォルト値

プリンタ(変換種別がPDFの場合はファイル)

(2) ファイル名/ドキュメント名設定

ファイル出力時はファイル名,プリンタ出力時はドキュメント名,プリンタファイル出力時はファイル名およびドキュメント名を指定します。詳細については,「(6) ファイル名/ドキュメント名設定の詳細」を参照してください。

注※ ファイル名とドキュメント名は共通です。

ファイル出力時およびプリンタファイル出力時は,変換種別によって次に示す拡張子がファイル名に自動的に付きます。

なお,変換種別がGDIの場合に,出力先にファイルを選択したときは,「出力ファイル名-*.emf」(*は0から始まるページ番号)としてページ数分のファイルが出力されます。

デフォルト値

<ホストID>-<ジョブ名>-<ジョブ通し番号>-<変換日時>

(3) プリンタ設定

プリンタの情報を指定します(出力先でプリンタおよびプリンタファイルを指定した場合)。

詳細については,「(7) プリンタ設定の詳細」を参照してください。

デフォルト値
  • [プリンタ名称]

    Windowsで通常使うプリンタとして設定されているプリンタ

  • [用紙形式コード],[用紙名称]

    デフォルト値はありません。

(4) フォルダ設定

出力先フォルダの情報を指定します(出力先でファイルおよびプリンタファイルを指定した場合)。

なお,変換種別がPDFの場合,[連携設定]タブの[HOPSS3/AS REV/OSE詳細設定]画面の[登録後にPDFファイルを削除する]を指定しているときは,出力先フォルダ内に作成されたPDFファイルは自動的に削除されます。

詳細については,「(8) フォルダ設定の詳細」を参照してください。

デフォルト値
  • [フォルダ名]

    PDE for Openインストールフォルダ\OUTFILE\

  • [分類フォルダ名]

    デフォルト値はありません。

(5) 分割設定

一つのスプールファイルを分割して,複数の印刷ジョブまたはファイルを生成する場合に設定します。

詳細については,「7.4 配布先分割時の設定」を参照してください。

分割は,配布先名など印刷データ中の特定位置にある文字列が切り替わったタイミング,または印刷データ中の特定位置に特定の文字列が現れたタイミングで実施されます。この分割された単位をパーツと呼びます。また,パーツを分割する判断条件として帳票中に指定される文字列をパーツ分割文字列,パーツ分割文字列が指定された特定位置をパーツ分割文字位置,パーツを識別するために帳票中に指定される文字列をパーツ識別文字列,パーツ識別文字列が指定された特定位置をパーツ識別文字位置と呼びます。

(a) 分割の種類

  • 文字列の切り替わりによる分割

    印刷データ中の特定位置(パーツ分割文字位置)にある文字列が切り替わったタイミングで分割します。

    [図データ]

  • 特定文字列の出現による分割

    印刷データ中の特定位置(パーツ分割文字位置)に,特定の文字列が現れたタイミングで分割します。

    [図データ]

(b) パーツ識別文字列

  • パーツ分割文字位置の文字列をパーツ識別文字列として扱う

    パーツ分割文字位置の文字列を,分割条件だけでなく,パーツ識別用の文字列としても使用します。文字列の切り替わりによる分割の場合だけ利用できます。

    [図データ]

  • パーツ識別文字位置から取得する

    パーツ識別文字列を取得するための位置を指定し,その位置から文字列を取得します。パーツ識別文字列は,各パーツの先頭ページから取得します。

    [図データ]

(c) 分割の対象

分割設定できる変換種別と出力先の対応を次に示します。

表7‒2 分割設定できる変換種別と出力先の対応

変換種別

出力先

プリンタ

ファイル

プリンタファイル

GDI

×

×

PostScript

×

PDF

ESC/P

×

×

(凡例)

○:分割できます。

×:分割できません。

−:該当しません。

分割設定の対象となる帳票の形式を次に示します。

表7‒3 分割設定の対象となる帳票の形式

帳票の形式

配布先単位での分割可否

一般帳票(文字列レコード,SETPRTテキストレコード,画像レコード,任意座標指定文字レコード)

機械制御

ANSI制御

制御文字なし

(凡例)

○:分割できます。

注※

文字列レコード中の内容によって分割します。文字列レコード以外の内容で分割できません。

重要

配分先分割の対象とする帳票は,先頭ページから配布先ごとに整列されている帳票です。ただし,文字列の切り替わりによる分割の場合は,帳票中のすべてのページを同じレイアウトにしてください。

なお,1ページ中に同じチャネル番号が複数存在するFCBを使用している帳票は正しく分割できません。また,配布先分割と部数複写は併用できません。

表示される項目を次に示します。

  • [分割しない]

    スプールファイルを分割しません。

  • [配布先単位に分割する]

    印刷データの特定位置の内容(配布先名など)が変わったところ,または印刷データ中の特定位置に特定の文字列が現れたところで分割します。

    [詳細設定]ボタンをクリックすると表示される[分割詳細設定]画面で,分割方法を指定します。[分割詳細設定]画面の詳細については,「(9) 分割設定の詳細」を参照してください。

デフォルト値

[分割しない]

(6) ファイル名/ドキュメント名設定の詳細

ここでは,ファイル名/ドキュメント名設定項目の詳細について説明します。

(a) 指定時の注意

ファイル名/ドキュメント名設定の指定時の注意について説明します。

ファイル名の表示形式については,「10.2.1 ファイル名の表示形式」を,ドキュメント名の表示形式については,「10.1.1 ドキュメント名の表示形式」を参照してください。

  • ファイル名のパスが200バイト以内になるように設定してください。なお,出力先フォルダに同名のファイルがある場合は,既存ファイルはリネームされますが,リネーム後のファイル名のパスが200バイトを超えるような場合でもリネームされるので注意してください。リネームについての詳細は,「10.2 ファイルへの出力」を参照してください。

  • ドキュメント名が200バイト以内になるように設定してください。

  • Prinfina MANAGER SPを使用する場合,この指定は無効となります。

  • Prinfina MANAGER OP連携時には,ドキュメント名に「△△△FNAM-」の文字列が含まれないようにしてください。

  • ファイル名の先頭の空白スペースはOSの制限により自動的に除去されるため,出力けた数を指定している場合でも意図したけた数にならないことがあります。厳密にファイル名のけた数を固定にしたい場合,構成要素の先頭には半角スペースで始まることのない要素を指定してください。

    例えば,「任意の文字」で半角スペース以外の文字を指定するなどの方法で,けた数を固定することができます。

(b) ファイル名/ドキュメント名設定の表示内容

ファイル名/ドキュメント名設定には,ファイル名構成要素(ファイル出力時)またはドキュメント名構成要素(プリンタ出力時)が表示されます。ファイル出力時は,この項目では拡張子は表示されませんが,出力時に拡張子が自動的に付きます。この項目に表示される内容を次に示します。

表7‒4 ファイル名/ドキュメント名設定に表示される内容

表示内容※1

意味

<FCBイメージ名>

FCBイメージ名

<ジョブコメント:n,m>

ジョブコメントの次の部分

開始位置nけた,けた数mけた

<ジョブ名>

ジョブ名

<ジョブ通し番号>

ジョブ通し番号

<ステップ名>

ジョブステップ名

<ステップ通し番号>

ジョブステップ通し番号

<ファイル識別名>

ファイル識別名

<ファイル通し番号>

ファイル通し番号※2

<ホストID>

ホストID

<ユーザ名>

ユーザ名

<仕分けコード>

仕分けコード

<出力クラス>

出力クラス

<出力先コード>

出力先コード

<変換日時:出力形式>

変換日時※3を次のどれかの出力形式で表示

  • yyyyMMddHHmmssSSS:年月日時分秒ミリ秒

  • yyyyMMddHHmmss:年月日時分秒

  • yyyyMMdd:年月日

  • HHmmssSSS:時分秒ミリ秒

  • HHmmss:時分秒

  • yyyy:年

  • MM:月

  • dd:日

  • HH:時

  • mm:分

  • ss:秒

  • SSS:ミリ秒

<用紙形式コード>

用紙形式コード

<任意の文字:文字列>

指定した任意の文字列

注※1

出力桁数が指定されている場合,要素名の直後に[出力桁数]を表示します(例:<FCBイメージ名[10]>)。

注※2

ジョブ定義XMLファイル上のDDの位置とは必ずしも一致しません。

注※3

PDE for Openで変換された日時が使用されます。Windowsのファイルのプロパティでの作成日時,更新日時,およびPDFファイルの概要で表示される作成日時ではありません。

(c) ファイル名/ドキュメント名設定の[詳細設定]画面

ファイル名/ドキュメント名設定の[詳細設定]画面を次に示します。

図7‒3  [詳細設定]画面

[図データ]

[詳細設定]画面を使用して,ファイル名構成要素(ファイル出力時),またはドキュメント名構成要素(プリンタ出力時)を設定します。

[ファイル名/ドキュメント名構成要素]

ファイル名/ドキュメント名を構成する要素の一覧が表示されます。なお,構成要素は最大40個まで登録できます。

表示項目を上から順につないだ形式でファイル名/ドキュメント名を構築します。項目には一つ以上の要素を指定してください。

  • [追加]ボタン

    構成要素を新たに追加する場合にクリックします。クリックすると,[構成要素詳細設定]画面が表示されます。[構成要素詳細設定]画面の詳細については,「(d) [構成要素詳細設定]画面」を参照してください。

  • [変更]ボタン

    構成要素の設定内容を変更する場合に,構成要素を選択してからクリックします。クリックすると,[構成要素詳細設定]画面が表示されます。[構成要素詳細設定]画面の詳細については,「(d) [構成要素詳細設定]画面」を参照してください。

  • [削除]ボタン

    選択した構成要素の設定情報を一覧から削除します。

ファイル名/ドキュメント名に使用する要素の順番を変更する場合は,要素を選択して[↑]ボタンまたは[↓]ボタンをクリックして順番を変更してください。

[要素区切り文字]

要素間の区切り文字に関する設定を行います。

  • [挿入しない]

    要素と要素の間に区切り文字を挿入しません。

  • [挿入する]

    要素と要素の間に区切り文字を挿入します。

デフォルト値

挿入する

  • [区切り文字]エディットボックス

    区切り文字として挿入する半角文字を指定します。なお,次の半角文字は使用できません。

    \ / ; , : * ? " < > |

    デフォルト値

     ハイフン(-)

重要

ファイル名/ドキュメント名構成要素に含まれる'\','/',';',',',':','*','?','"','<','>','|'は,アンダースコア(_)に置き換わります。

ファイル名/ドキュメント名構成要素が値なし(すべて半角スペースの場合を含みます)の場合で,その要素に出力けた数が指定されていないときは,空文字列として扱われます。

ファイル名/ドキュメント名全体が空文字列となった場合は,エラーログを出力し変換処理を中止します。なお,ファイル名/ドキュメント名設定でジョブコメントを使用する場合の運用例および注意事項については,「付録J ジョブコメントを使用する場合の運用」を参照してください。

(d) [構成要素詳細設定]画面

[構成要素詳細設定]画面を次に示します。なお,1けたは1バイトとなります。

図7‒4  [構成要素詳細設定]画面

[図データ]

[要素名]プルダウンリスト

ファイル名/ドキュメント名を構成する要素を指定します。指定できる項目を次に示します。

  • FCBイメージ名

  • ジョブコメント

  • ジョブ通し番号

  • ジョブ名

  • ステップ通し番号

  • ステップ名

  • ファイル識別名

  • ファイル通し番号

  • ホストID

  • ユーザ名

  • 仕分けコード

  • 出力クラス

  • 出力先コード

  • 変換日時

  • 用紙形式コード

  • 任意の文字

任意の文字を選択した場合,隣のテキストボックスが有効になり,要素に使用する任意の文字を指定できるようになります。なお,次の文字は使用できません。

\ / ; , : * ? " < > |
[出力桁数]プルダウンリスト

要素をファイル名/ドキュメント名に出力する際にけた数を指定するかどうかを選択します。指定できる項目を以下に示します。

  • 指定しない

  • 指定する

    「指定する」を選択した場合,隣のテキストボックスが有効になりけた数を指定することができます。指定できる値の範囲は1〜200です。要素が指定されたけた数に満たない場合,指定されたけた数になるまで末尾に半角空白が追加されます。また,指定されたけた数を超える場合,超過部分は省略されます。なお,省略時の末尾が全角文字の1バイト目にあたる場合,不正な文字を出力しないように末尾を半角空白に置き換えます。

デフォルト値

指定しない

[使用範囲]

使用範囲を指定します。この項目は,要素名プルダウンリストに「ジョブコメント」が選択された場合だけ指定できます。

[開始位置]

使用するジョブコメントの開始位置を指定します。指定する範囲はバッチジョブ実行システム連携時と通常出力時で異なります。

デフォルト値

1

[桁数]

使用するジョブコメントのけた数を指定します。

指定できる範囲は要素名によって異なります。

デフォルト値

1

ジョブコメントの使用範囲について次に示します。

表7‒5 ジョブコメントの使用範囲

運用形態

開始位置

けた数

開始位置からのけた数

バッチジョブ実行システム連携時

1〜255

1〜255

先頭から255けた以内

通常出力時

1〜50

1〜50

先頭から50けた以内

[変換日時設定]

ファイル名/ドキュメント名に使用する変換日時に関する設定を行います。

この項目は,[要素名]プルダウンリストに「変更日時」を選択した場合だけ指定できます。

[出力形式]プルダウンリスト

ファイル名/ドキュメント名に使用する変換日時の形式を指定します。指定できる項目を以下に示します。

  • yyyyMMddHHmmssSSS(年月日時分秒ミリ秒)

  • yyyyMMddHHmmss(年月日時分秒)

  • yyyyMMdd(年月日)

  • HHmmssSSS(時分秒ミリ秒)

  • HHmmss(時分秒)

  • yyyy(年)

  • MM(月)

  • dd(日)

  • HH(時)

  • mm(分)

  • ss(秒)

  • SSS(ミリ秒)

デフォルト値

yyyyMMddHHmmssSSS

(7) プリンタ設定の詳細

ここでは,プリンタの情報の指定について説明します。

(a) [プリンタ名称]

出力するプリンタの名称を選択します。プルダウンリストには,登録されているプリンタ名称が表示されます。ローカルポートに接続されているプリンタ,またはLAN接続されているプリンタを選択してください。なお,Windows共用プリンタは選択しないでください。

(b) [ホッパ設定](変換種別がGDI,PostScriptの場合)

メインフレームのホッパとプリンタの給紙トレイを対応づけ,デフォルトで使用するホッパを設定します。なお,変換種別がGDIの場合,出力先またはプリンタ名称を変更すると,ホッパ設定はすべて初期化されます。

■ 変換種別がGDIの場合

[プリンタ設定]の[ホッパ設定]ボタンをクリックすると,[ホッパ設定]画面が表示されます。

[図データ]

[ホッパ設定]画面で設定できる項目を次に示します。

給紙トレイ名称

メインフレームのホッパ1〜4に対応づけるプリンタの給紙トレイ名称を選択します。

[ホッパ1]〜[ホッパ4]

Windowsの[プリンタ]プロパティで,プリンタのデバイス設定に表示される名称と同じ内容が表示されます。印刷ジョブで該当ホッパを指定すると,選択した給紙トレイが使用されます。

なお,[指定なし]を選択した場合,使用される給紙トレイはプリンタドライバ依存となります。また,印刷ジョブで複数のホッパを指定した場合,指定されたホッパがすべて同じ給紙トレイに対応づいていなければ,使用される給紙トレイはプリンタドライバ依存となります。

デフォルト値

指定なし

デフォルトホッパ

印刷ジョブ中にホッパの指定がない場合に使用する給紙トレイを指定します。

[指定なし]

プリンタドライバ依存となります。

[ホッパ1]〜[ホッパ4]

給紙トレイ名称で当該ホッパに対応づけた給紙トレイから給紙されます。

デフォルト値

[指定なし]

  • 給紙トレイ選択方法(GDIの場合)

    変換種別がGDIの場合の給紙トレイ選択方法について次に示します。

    表7‒6 給紙トレイ選択方法(GDIの場合)

    ページの内訳

    印刷ジョブでのホッパの指定※1

    デフォルトホッパ※2の指定

    セパレータホッパ※3の指定

    選択される給紙トレイ※4

    セパレータページ以外の給紙

    指定あり(指定したホッパが,単一の給紙トレイと対応づいていた場合)

    印刷ジョブで指定されたホッパに対応づいている給紙トレイから給紙されます。※5

    指定あり(指定したホッパが,複数の給紙トレイと対応づいていた場合)

    プリンタドライバ依存となります。

    指定なし

    指定あり

    デフォルトホッパ※2に対応づいている給紙トレイから給紙されます。※5

    指定なし

    プリンタドライバ依存となります。

    セパレータページの給紙

    指定あり

    セパレータホッパ※3に対応づいている給紙トレイから給紙されます。※5

    指定なし

    プリンタドライバ依存となります。

    (凡例)

    −:該当しない。

    注※1

    印刷ジョブのファイル名,またはSETPRTテキストレコードのホッパ情報に指定します。なお,両方同時に指定した場合,SETPRTテキストレコードの指定が優先されます。

    注※2

    [ホッパ設定]のデフォルトホッパ。

    注※3

    [挿入設定]タブの[前置ジョブセパレータ]−[詳細設定]画面−[ホッパ],[後置ジョブセパレータ]−[詳細設定]画面−[ホッパ],[前置SYSOUTセパレータ]−[詳細設定]画面−[ホッパ],または[後置SYSOUTセパレータ]−[詳細設定]画面−[ホッパ]に指定します。

    注※4

    実際に選択される給紙トレイはプリンタドライバにも依存します。

    注※5

    給紙トレイ名称が[指定なし]の場合は,プリンタドライバ依存となります。

■ 変換種別がPostScriptの場合

[プリンタ設定]の[ホッパ設定]ボタンをクリックすると,[ホッパ設定]画面が表示されます。

[図データ]

[ホッパ設定]画面で設定できる項目を次に示します。

トレイ制御コマンド

トレイ制御コマンドを選択します。ここでの指定は,[スタッカ設定]のトレイ制御コマンドと連動しています。

[専用コマンド]

トレイの制御に,特定のプリンタ専用のコマンドを使用します。

HT-4559,HT-4561,およびH-6C26プリンタに出力する場合に指定してください。

[PS3標準コマンド(MediaPosition)]または[PS3標準コマンド(MediaColor)]

トレイの制御に,PostScript言語レベル3での標準コマンドを使用します。

PostScript言語レベル3での標準コマンド(MediaPositionまたはMediaColor)によるトレイ制御が可能なプリンタに出力する場合に指定してください(これらの標準コマンドが利用できるかどうかは,プリンタの仕様に依存しますので,事前にプリンタ製造元へお問い合わせください)。

本指定を行った場合,複数のトレイは指定できません(ホッパおよびスタッカは複数選択できません)。また,用紙切れ発生時の動作や用紙サイズ不一致時の動作,印刷途中でのトレイ切り替え動作については,プリンタの仕様に従いますので,事前に評価をしてください。

なお,PDE for Open 02-08以前で[PS3標準コマンド]を選択していた場合は,[PS3標準コマンド(MediaPosition)]を選択することで同等の動作となります。

デフォルト値

専用コマンド

給紙トレイ番号/用紙色

メインフレームのホッパ1〜4に対応づけるプリンタの給紙トレイを選択します。

[ホッパ1]〜[ホッパ4]

[トレイ制御コマンド]に[専用コマンド]または[PS3標準コマンド(MediaPosition)]を選択している場合,0〜128の値が表示されますので,各プリンタのトレイに対応する値を選択します。

[トレイ制御コマンド]に[PS3標準コマンド(MediaColor)]を選択している場合,次に示す用紙色が表示されますので,各プリンタのトレイに対応する用紙色を選択します。

white,blue,yellow,green,pink,ivory,gray,buff,goldenrod,red,orange,noColor

また,用紙色はリストボックス内に直接文字列を入力することもできます。ただし,次の文字は使用できません。

  • 2バイト文字

  • 特殊文字:()<>[]{}/%

なお,[指定なし]を選択した場合,給紙トレイは用紙サイズを基にしたプリンタによる自動選択となります。また,プリンタが対応していないトレイ番号や用紙色は指定しないでください。

デフォルト値

指定なし

デフォルトホッパ

印刷ジョブ中にホッパの指定がない場合に使用する給紙トレイを指定します。

[ホッパ1]〜[ホッパ4]

[給紙トレイ番号/用紙色]で該当ホッパに対応づけた給紙トレイから給紙されます。[トレイ制御コマンド]が[専用コマンド]の場合,複数のホッパを指定することもできます。

なお,すべてのチェックを外した場合は,用紙サイズを基にしたプリンタによる自動選択となります。

デフォルト値

デフォルト値はありません。

 HT-4559,HT-4561,およびH-6C26プリンタについては,「付録G.1 給紙トレイ・排紙トレイについて(HT-4559,HT-4561,H-6C26プリンタ)」を参照してください。その他のプリンタのトレイおよびトレイ番号/用紙色については,プリンタ製造元へお問い合わせください。また,[PS3標準コマンド(MediaPosition)]による給紙トレイ制御は,PostScript言語レベル3対応プリンタの場合に有効となります。PostScript言語レベル2対応(レベル3未対応)プリンタの場合は,利用できません。

  • 給紙トレイ選択方法(PostScriptの場合)

    変換種別がPostScriptの場合の給紙トレイ選択方法について次に示します。

    表7‒7 給紙トレイ選択方法(PostScript,専用コマンドの場合)

    ページの内訳

    印刷ジョブでのホッパの指定※1

    デフォルトホッパ※2の指定

    セパレータホッパ※3の指定

    選択される給紙トレイ※4

    セパレータページ以外の給紙

    指定あり

    印刷ジョブで指定されたホッパに対応づいている給紙トレイの中から,用紙サイズを基に自動選択されます。※5

    指定なし

    指定あり

    デフォルトホッパ※2に対応づいている給紙トレイの中から,用紙サイズを基に自動選択されます。※5

    指定なし

    指定あり

    セパレータホッパ※3以外のホッパに対応づいている給紙トレイの中から,用紙サイズを基に自動選択されます。※6

    指定なし

    プリンタの全トレイから用紙サイズを基に自動選択されます。

    セパレータページの給紙

    指定あり

    セパレータホッパ※3に対応づいている給紙トレイの中から,用紙サイズを基に自動選択されます。※6

    指定なし

    プリンタの全トレイから用紙サイズを基に自動選択されます。

    (凡例)

    −:該当しない。

    注※1

    印刷ジョブのファイル名,またはSETPRTテキストレコードのホッパ情報に指定します。なお,両方同時に指定した場合,SETPRTテキストレコードの指定が優先されます。

    注※2

    [出力先設定]タブの[ホッパ設定]−[デフォルトホッパ]に指定します。

    注※3

    [挿入設定]タブの[前置ジョブセパレータ]−[詳細設定]画面−[ホッパ],[後置ジョブセパレータ]−[詳細設定]画面−[ホッパ],[前置SYSOUTセパレータ]−[詳細設定]画面−[ホッパ],または[後置SYSOUTセパレータ]−[詳細設定]画面−[ホッパ]に指定します。

    注※4

    実際に選択される給紙トレイは,プリンタにも依存するため,詳細については,「付録G.1 給紙トレイ・排紙トレイについて(HT-4559,HT-4561,H-6C26プリンタ)」を参照してください。

    注※5

    給紙トレイ番号が[指定なし]のホッパと[指定なし]以外のホッパを同時に指定した場合,[指定なし]のホッパは無視されます。ただし,指定されたホッパのトレイ番号がすべて[指定なし]の場合は,セパレータホッパ以外から用紙サイズを基に自動選択されます。

    注※6

    給紙トレイ番号が[指定なし]のホッパと[指定なし]以外のホッパを同時に指定した場合,[指定なし]のホッパは無視されます。ただし,指定されたホッパのトレイ番号がすべて[指定なし]の場合は,プリンタの全トレイから用紙サイズを基に自動選択されます。

    表7‒8 給紙トレイ選択方法(PostScript,PS3 標準コマンドの場合)

    ページの内訳

    印刷ジョブでのホッパの指定※1

    デフォルトホッパ※2の指定

    セパレータホッパ※3の指定

    選択される給紙トレイ※4

    セパレータページ以外の給紙

    指定あり(指定したホッパが,単一の給紙トレイと対応づいていた場合)

    印刷ジョブで指定されたホッパに対応づいている給紙トレイから給紙されます。※5

    指定あり(指定したホッパが,複数の給紙トレイと対応づいていた場合)

    プリンタの全トレイから用紙サイズを基に自動で選択されます。

    指定なし

    指定あり

    デフォルトホッパ※2に対応づいている給紙トレイから給紙されます。※5

    指定なし

    プリンタの全トレイから用紙サイズを基に自動で選択されます。

    セパレータページの給紙

    指定あり

    セパレータホッパ※3に対応づいている給紙トレイから給紙されます。※5

    指定なし

    プリンタの全トレイから用紙サイズを基に自動で選択されます。

    (凡例)

    −:該当しない。

    注※1

    印刷ジョブのファイル名,またはSETPRTテキストレコードのホッパ情報に指定します。なお,両方同時に指定した場合,SETPRTテキストレコードの指定が優先されます。

    注※2

    [出力先設定]タブの[ホッパ設定]−[デフォルトホッパ]に指定します。

    注※3

    [挿入設定]タブの[前置ジョブセパレータ]−[詳細設定]画面−[ホッパ],[後置ジョブセパレータ]−[詳細設定]画面−[ホッパ],[前置SYSOUTセパレータ]−[詳細設定]画面−[ホッパ],または[後置SYSOUTセパレータ]−[詳細設定]画面−[ホッパ]に指定します。

    注※4

    実際に選択される給紙トレイはプリンタにも依存します。

    注※5

    [給紙トレイ番号/用紙色]が「指定なし」,またはプリンタに存在しないトレイ番号の場合は,プリンタの全トレイから用紙サイズを基に自動で選択されます。

(c) スタッカ設定(PostScriptの場合)

メインフレームのサンプルトレイ,およびスタッカ1〜4にプリンタの排紙トレイを対応づけ,デフォルトで使用するスタッカを設定します。

[プリンタ設定]の[スタッカ設定]ボタンをクリックすると,[スタッカ設定]画面が表示されます。

[図データ]

[スタッカ設定]画面で設定できる項目を次に示します。

トレイ制御コマンド

トレイ制御コマンドを選択します。ここでの指定は,[ホッパ設定]のトレイ制御コマンドと連動しています。

[専用コマンド]

トレイの制御に,特定のプリンタ専用のコマンドを使用します。

HT-4559,HT-4561,およびH-6C26プリンタに出力する場合に指定してください。

[PS3標準コマンド]

トレイの制御に,PostScript言語レベル3での標準コマンドを使用します。

PS3標準コマンドの場合,複数のトレイを指定できません(ホッパおよびスタッカは複数選択できません)。

印刷途中でのトレイ切り替え動作については,プリンタの仕様に従いますので,事前に評価をしてください。

デフォルト値

専用コマンド

排紙トレイ番号

メインフレームのサンプルトレイおよびスタッカ1〜4に対応づけるプリンタの排紙トレイ番号を選択します。

[サンプルトレイ]/[スタッカ1]〜[スタッカ4]

0〜128の値が表示されますので,各プリンタのトレイに対応する値を選択します。[指定なし]を選択した場合,排紙トレイはプリンタによる自動選択となります。

デフォルト値

指定なし

デフォルトスタッカ

印刷ジョブ中にスタッカの指定がない場合に使用する排紙トレイを指定します。

[サンプルトレイ]/[スタッカ1]〜[スタッカ4]

排紙トレイ番号で対応づけた排紙トレイへ排紙します。[トレイ制御コマンド]が[専用コマンド]の場合,複数指定することもできます。

なお,すべてのチェックを外した場合は,プリンタによる自動選択となります。

デフォルト値

デフォルト値はありません。

 HT-4559,HT-4561,およびH-6C26プリンタについては,「付録G.1 給紙トレイ・排紙トレイについて(HT-4559,HT-4561,H-6C26プリンタ)」を参照してください。その他のプリンタのトレイおよびトレイ番号については,プリンタ製造元へお問い合わせください。また,PostScript言語レベル2対応(レベル3未対応)プリンタで排紙トレイ制御を行う場合は,[トレイ制御コマンド]に[PS3標準コマンド]を選択してください。

  • 排紙トレイ選択方法(PostScriptの場合)

    排紙トレイ選択方法について次に示します。

    表7‒9 排紙トレイ選択方法(PostScript,専用コマンドの場合)

    印刷ジョブでのスタッカの指定※1

    デフォルトスタッカの指定

    選択される排紙トレイ※2

    指定あり

    印刷ジョブで指定されたスタッカに対応づいている排紙トレイの中から自動選択されます。※3

    指定なし

    指定あり

    デフォルトスタッカに対応づいている排紙トレイから排紙されます。※3

    指定なし

    プリンタの全トレイの中から自動選択されます。

    (凡例)

    −:該当しない。

    注※1

    印刷ジョブのファイル名,またはSETPRTテキストレコードのスタッカ情報に指定します。なお,両方同時に指定した場合,SETPRTテキストレコードの指定が優先されます。

    注※2

    実際に選択される排紙トレイは,プリンタにも依存するため,詳細については,「付録G.1 給紙トレイ・排紙トレイについて(HT-4559,HT-4561,H-6C26プリンタ)」を参照してください。

    注※3

    排紙トレイ番号が[指定なし]のスタッカと[指定なし]以外のスタッカを同時に指定した場合,[指定なし]のスタッカは無視されます。ただし,指定されたスタッカのトレイ番号がすべて[指定なし]の場合は,プリンタの全トレイの中から自動選択されます。

    表7‒10 排紙トレイ選択方法(PostScript,PS3標準コマンドの場合)

    印刷ジョブでのスタッカの指定※1

    デフォルトスタッカの指定

    選択される排紙トレイ※2

    指定あり

    (指定したスタッカが,単一の排紙トレイと対応づいている場合)

    印刷ジョブで指定されたスタッカに対応づいている排紙トレイの中から自動選択されます。※3

    指定あり

    (指定したスタッカが,複数の排紙トレイと対応づいている場合)

    プリンタの全トレイの中から自動選択されます。

    指定なし

    指定あり

    デフォルトスタッカに対応づいている排紙トレイから排紙されます。※3

    指定なし

    プリンタの全トレイの中から自動選択されます。

    (凡例)

    −:該当しない。

    注※1

    印刷ジョブのファイル名,またはSETPRTテキストレコードのスタッカ情報に指定します。なお,両方同時に指定した場合,SETPRTテキストレコードの指定が優先されます。

    注※2

    実際に選択される排紙トレイはプリンタにも依存します。

    注※3

    [排紙トレイ番号]が「指定なし」,またはプリンタに存在しないトレイ番号の場合は,プリンタの全トレイから自動で選択されます。

(d) [用紙情報の通知頻度](変換種別がGDIの場合)

プリンタドライバへ用紙情報(用紙サイズ,両面/片面,給紙ホッパなど)を通知する頻度を設定します。

  • [毎ページ]

    ページごとに必ず用紙情報を通知します。PDE for Open 02-09以前と同じ動作になります。

  • [変更時のみ]

    用紙情報(用紙サイズ,両面/片面,給紙ホッパなど)が変わった場合のみ通知します。プリンタドライバへ通知する用紙情報量を必要最小限にできます。

デフォルト値

毎ページ

(e) [特定のプリンタで任意用紙サイズを有効にする]チェックボックス(変換種別がGDIの場合)

プリンタによっては,FCBおよび[連続紙設定]タブで指定した任意用紙サイズ(A4,A5など定型ではない用紙サイズ)が無効となる場合があります。

次のプリンタへ出力するなど,任意用紙サイズが無効となる場合に指定してください。

  • キヤノンプロダクションプリンティングシステムズ社:[図データ]シリーズ

デフォルト値

オフ

(f) 用紙名称設定

Prinfina MANAGER OP,Prinfina MANAGER SP,またはHOPSS3/AS REV/OSEと連携した出力を行う際,用紙形式コードをキー情報として用紙形式コードが変わる場合に,Prinfina MANAGER OP,Prinfina MANAGER SP,またはHOPSS3/AS REV/OSEの用紙交換メッセージを表示させる場合に指定します。

■ [追加]ボタン

[プリンタ設定]の[追加]ボタン,または[変更]ボタンをクリックすると,[用紙名称設定]画面が表示されます。

[図データ]

[用紙名称設定]画面で設定できる項目を次に示します。なお,用紙形式コード,用紙名称は16個まで登録できます。

[用紙形式コード]

印刷ジョブで指定される用紙形式コードを,英数字('A'〜'Z','0'〜'9'),'#','@','_'で,1〜4文字で指定します。

デフォルト値

デフォルト値はありません。

[用紙名称]

Prinfina MANAGER OP,Prinfina MANAGER SP,またはHOPSS3/AS REV/OSEで表示させる用紙名称を指定します。

デフォルト値

デフォルト値はありません。

■ [変更]ボタン

用紙形式コード,用紙名称を変更する場合に選択します。クリックすると[用紙名称設定]画面が表示されます。

■ [削除]ボタン

用紙形式コード,用紙名称を削除する場合に選択します。

■ [用紙名称としてジョブコメントを使用する]チェックボックス

用紙名称としてジョブコメントを使用する場合に選択します。このチェックボックスを指定した場合は,HOPSS3/AS REV/OSEの用紙交換メッセージに「用紙形式コード-ジョブコメント」の形式で用紙名称が表示されます。なお,Prinfina MANAGER OPおよびPrinfina MANAGER SPと連携する場合は,チェックボックスを指定しないでください。

[ジョブコメント使用範囲]

用紙名称として使用するジョブコメントの範囲を指定します。

[開始位置]

使用するジョブコメントの開始位置を指定します。

[桁数]

使用するジョブコメントのけた数を指定します。

デフォルト値

[開始位置]:1

[桁数]:1

なお,ジョブコメントを使用する場合の運用例および注意事項については,「付録J ジョブコメントを使用する場合の運用」を参照してください。

重要

[用紙名称としてジョブコメントを使用する]チェックボックスを指定する場合,用紙形式コードに対応するジョブコメントは必ず一意になるようにしてください。HOPSS3/AS REV/OSEではジョブコメントも用紙形式コードの一部として認識されるため,以下のように直前のジョブと用紙形式コードが一致していても,ジョブコメントが異なる場合には用紙交換メッセージが表示されます。

  • 1ジョブ目:用紙形式コード=F001,ジョブコメント=A4用紙

  • 2ジョブ目:用紙形式コード=F001,ジョブコメント=B4用紙

(8) フォルダ設定の詳細

ここでは,出力先フォルダの情報の設定について説明します。

(a) [フォルダ名]

ファイル出力時のフォルダ名を指定します。この項目で指定したフォルダに,ファイルおよび分類フォルダが出力されます。なお,次の文字は使用できません。

',',';','*','?','"','<','>','|'

(b) [分類フォルダ名]

分類フォルダ名を表示します。分類フォルダとは,ジョブ実行時に指定された名称で作成されるフォルダであり,変換実行時に「フォルダ名」で指定したフォルダの直下に作成されます。ファイルは分類フォルダ内に出力されます。

なお,分類フォルダ作成時にすでに同名のフォルダがある場合は,作成しないで既存のフォルダにファイルを出力します。この項目に表示される内容を次に示します。

表7‒11 分類フォルダに表示される内容

表示内容

意味

表示なし

分類フォルダを使用しません。

<ジョブコメント:n,m>

ジョブコメントの次の部分で指定した名称のフォルダにファイルを出力します。ジョブコメント指定値ごとにファイルを分類したい場合に使用します。

開始位置nけた,けた数mけた

<ユーザ名>

ユーザ名のフォルダにファイルを出力します。ユーザごとにファイルを分類したい場合に使用します。

[フォルダ設定]の[詳細設定]ボタンをクリックすると,[詳細設定]画面が表示されます。

[図データ]

[詳細設定]画面で設定できる項目を次に示します。

[分類フォルダ]

[(使用しない)],[ジョブコメント],または「ユーザ名」を指定します。

デフォルト値

(使用しない)

ジョブコメント使用範囲

分類フォルダ名に使用するジョブコメントの範囲を指定します。この項目は,分類フォルダで[ジョブコメント]が選択された場合に入力できます。使用範囲の詳細については,「表7-5 ジョブコメントの使用範囲」のジョブコメントの使用範囲を参照してください。

デフォルト値
  • [開始位置]

    1

  • [桁数]

    1

重要

分類フォルダ名に含まれる'\','/',';',',',':','*','?','"','<','>','|'は,アンダースコア(_)に置き換わります。

分類フォルダ名が値なしの場合(すべて半角スペースの場合を含みます)は,「フォルダ名」で指定したフォルダの直下にファイルが出力されます。

なお,分類フォルダ名の設定でジョブコメントを使用する場合の運用例および注意事項については,「付録J ジョブコメントを使用する場合の運用」を参照してください。

(9) 分割設定の詳細

ここでは,一つのスプールファイルを分割して,複数の印刷ジョブまたはファイルを生成する場合の設定について説明します。

(a) [分割詳細設定]画面

[分割設定]の[配布先単位に分割する]を選択すると,印刷データの特定位置の内容(配布先名など)が変わったところ,または印刷データ中の特定位置に特定の文字列が現れたところで分割します。[分割設定]の[詳細設定]ボタンをクリックすると,[分割詳細設定]画面が表示されます。

[図データ]

[分割詳細設定]画面で設定できる項目を次に示します。

[分割実行タイミング]

分割を実行するタイミングを指定します。

  • [文字列の切り替わり]

    印刷データ中のパーツ分割文字位置にある文字列が切り替わったタイミングで分割するときに指定します。

    [パーツ分割文字列をパーツ識別文字列として使用する]チェックボックス

    パーツ分割文字位置の文字列をパーツ識別文字列として使用するときに指定します。[特定文字列の出現]を選択している場合は,指定できません。

  • [特定文字列の出現]

    印刷データ中のパーツ分割文字位置に,特定の文字列が現れたタイミングで分割するときに指定します。

    [特定文字列]

    分割する契機となる特定の文字列を指定します。[文字列の切り替わり]を選択している場合は,指定できません。また,シフトJIS範囲外の文字を指定することはできません。

デフォルト値

文字列の切り替わり

パーツ分割文字列をパーツ識別文字列として使用する

[位置設定]

パーツ分割文字位置およびパーツ識別文字位置を指定します。

[パーツ分割文字位置]および[パーツ識別文字位置]

パーツ分割文字位置およびパーツ識別文字位置を指定します。

どちらも2か所まで指定できます。

[位置]

パーツ分割文字位置およびパーツ識別文字位置の位置番号が表示されます。

1,2の順に分割文字および識別文字を合成して,パーツ分割文字列およびパーツ識別文字列を生成します。

[チャネル]

パーツ分割文字位置およびパーツ識別文字位置のチャネル番号が表示されます。

[行位置]

パーツ分割文字位置およびパーツ識別文字位置の行位置が表示されます。

[開始位置]

パーツ分割文字位置およびパーツ識別文字位置の開始位置が表示されます。

[有効長]

パーツ分割文字位置およびパーツ識別文字位置の有効長が表示されます。

[編集]ボタン

パーツ分割文字位置およびパーツ識別文字位置を編集する場合にクリックします。クリックすると,[パーツ分割文字位置の編集]画面および[パーツ識別文字位置の編集]画面が表示されます。詳細は,「(b) [パーツ分割文字位置の編集]画面および[パーツ識別文字位置の編集]画面」を参照してください。

[削除]ボタン

パーツ分割文字位置およびパーツ識別文字位置を削除します。

デフォルト値

デフォルト値はありません。

[パーツ別設定ファイル名]

PDFファイルの出力先やHOPSS3/AS REV/OSEの配布先コードなど,パーツ別に設定内容を変更したい場合に,パーツ別設定ファイル名を指定します。[参照]ボタンをクリックすると表示される画面からファイルを指定してください。

パーツ別に設定内容を変更しない場合は,何も指定しないでください。

パーツ別設定ファイルの詳細は,「7.4.2 パーツ別設定ファイル(csv)の作成」を参照してください。

デフォルト値

デフォルト値はありません。

(b) [パーツ分割文字位置の編集]画面および[パーツ識別文字位置の編集]画面

[図データ]

[位置]

パーツ分割文字位置およびパーツ識別文字位置の位置番号が表示されます。

[チャネル番号]

パーツ分割文字位置およびパーツ識別文字位置の基点となるチャネル番号を指定します。指定できる値の範囲は1〜12です。

[行位置]

チャネル番号からの行位置を指定します。指定できる値の範囲は1〜99です。

指定値が1の場合はチャネル番号の行を示します。

[開始位置]

行頭からの位置を指定します。指定できる値の範囲は1〜512です。

プリンタ制御文字および文字順序番号を除いた値を指定してください。また,連続や横倍などの機能キャラクタを使用している場合は,機能キャラクタなしの場合の出力位置によって判断してください。

[有効長]

開始位置からの長さを指定します。指定できる値の範囲は1〜40です。

連続や横倍などの機能キャラクタを使用している場合は,機能キャラクタなしの場合の出力位置によって判断してください。

デフォルト値
  • [チャネル番号]

    1

  • [行位置]

    1

  • [開始位置]

    1

  • [有効長]

    1

(c) パーツ分割文字位置(パーツ分割文字列)およびパーツ識別文字位置(パーツ識別文字列)に関する注意事項

  • 帳票データの範囲外に文字位置を指定した場合は,値なしとして扱われます。

  • パーツ分割文字位置およびパーツ識別文字位置の文字列の前後にある半角スペースは削除されます。このため,各位置設定の内容が異なる場合でも,合成結果が同じになることがあります。

    [図データ]

  • 各パーツ分割文字位置およびパーツ識別文字位置の文字列を連結した結果,文字列長が40けたを超える場合は,先頭から40けたまでをパーツ分割文字列およびパーツ識別文字列として扱います。

  • パーツ分割文字位置およびパーツ識別文字位置に指定された行を重ね打ちする場合,最初にプリントする空白以外の行データをパーツ分割文字列およびパーツ識別文字列の対象とします。

  • パーツ分割文字位置およびパーツ識別文字位置が次の範囲の場合,エラーログを出力し,処理を中止します。

    • 全角文字の途中から範囲指定した場合

    • 全角文字の途中(奇数バイト)に使用範囲の終端が位置する場合

  • 印刷データ設定で,「2バイトシフト中の半角スペースの扱い」に「半角スペース2つを全角スペースとして扱う」を選択している場合でも,パーツ分割文字列およびパーツ識別文字列では半角スペースとして扱います。

  • パーツ識別文字位置を指定した場合,パーツ識別文字列は各パーツの先頭ページから取得します。先頭ページ以外の位置指定が原因でエラーとなることはありません。

(10) 後処理UOC名(変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)

変換処理が完了するタイミングで,任意の処理を後処理UOCとして実行する場合に,後処理UOC名を指定します。後処理UOCの作成方法については,「9.3 後処理UOCによる操作(変換種別がGDI,PostScriptまたはPDFの場合)」を参照してください。

[後処理UOC名]テキストボックス

後処理UOCのexeファイルを指定します。バッチやスクリプトなどを実行する場合は,cmd.exeなどの実行環境のexeファイルを指定してください。

[UOC実行時に任意の引数を指定する]チェックボックス

後処理UOCでバッチやスクリプトなどを実行する場合に指定します。

  • [任意の引数]テキストボックス

    実行するバッチやスクリプトのフルパスを,1024文字以内で指定します。未入力の場合は,空の引数が後処理UOCに渡されます。[UOC実行時に任意の引数を指定する]チェックボックスを選択した場合だけ入力できます。

    後処理UOCとしてバッチファイルを実行する場合の,任意の引数の指定例を次に示します。

    /c△(batファイルのフルパス)△(batファイル実行時の引数)

    [後処理UOC名]テキストボックスに何も入力していない場合に,[UOC実行時に任意の引数を指定する]チェックボックスを指定したときは,[OK]ボタンをクリックするとエラーとなります。

重要

[UOC実行時に任意の引数を指定する]チェックボックスを指定していない場合,UOC名には空白文字を含めないでください。