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PRINT DATA EXCHANGE for Open


6.1.10 GDI出力とPostScript出力の差異について

GDI出力と,PostScript出力の差異について次に示します。

表6‒8 GDI出力とPostScript出力の差異

項目

GDI出力

PostScript出力

使用できるフォント

Windowsフォントが使用できます。

Windowsフォント,またはプリンタ搭載フォントが使用できます。

モノクロ画像(背景透過あり),書式オーバレイ中のパターンの色が黒以外の場合の出力結果

描画先の下のピクセル色との論理積の色となります。

(出力例)

[図データ]

最前面の色となります。

(出力例)

[図データ]

Windows外字の利用可否

利用できます(外字フォントを指定しない場合は文字として,指定した場合は画像として出力されます)。

利用できます(常に画像として出力されます)。

ホッパ指定

単一だけ指定できます。

一部のプリンタでは複数指定できます。※1

スタッカ指定

単一だけ指定できます。

一部のプリンタでは複数指定できます。※1

FCBイメージでの180°回転指定

有効になります。※2

有効になります。※2

用紙サイズ不一致時の動作

指定できません。

指定できます。

網掛け設定

グレースケール(自動,濃度指定)を指定できます。

パターン,グレースケール(濃度指定)を指定できます。

線パターン

Windows標準パターン,ホスト互換パターンを指定できます。

指定できません。

EAN128バーコード印刷

推奨しません。

一部のプリンタだけ推奨します。※3

PDL変換後の出力サイズ

PostScript変換より大きくなります。

GDI変換より小さくなります。ただし,Windowsフォントを使用する場合,帳票によってはGDI変換より大きくなることがあります。

PDL変換時間

PostScript変換より長くなります。

GDI変換より短くなります。

プリンタドライバの設定

一部有効になります。

次の項目は無効です。

  • 用紙サイズ

  • 用紙方向

  • ホッパ(PDEでホッパを指定したとき)

  • 片面印刷(PDEで両面を指定したとき)

  • 綴じ位置(PDEで両面を指定したとき)

  • 印刷部数(環境設定ユティリティの[印刷ジョブ設定]タブで[複写回数指定時の動作]に[プリンタの機能を使用する]を指定したとき)

無効になります。

注※1

複数指定に対応しているプリンタは,HT-4559,HT-4561,H-6C26となります。

注※2

FCBイメージの180°回転指定を有効にするためには,環境設定ユティリティでの設定が必要です。なお,同じFCBイメージを使用しても,印刷データや書式の印刷される方向が,センタプリンタとオープンプリンタで異なる場合があります。また,オープンプリンタの機種や変換種別によっても異なる場合があります。このため,プリンタや変換種別に応じて上記を設定したあと,正しく印刷されるように調整する必要があります。詳細は,「7.2.7(1)(b) [FCBイメージ詳細設定]画面」を参照してください。

注※3

EAN128バーコードの印刷は,HT-4558,HT-4559,HT-4561,H-6C26を利用した場合,およびH-6C15,H-6C17でEAN128パターンファイルを利用した場合だけ推奨します。