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PRINT DATA EXCHANGE for Open


5.2.5 監視サービスの設定

ここでは,監視サービスの設定について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 監視サービスの環境設定

監視サービスの環境設定では,スプールデータの着信監視を設定します。

  1. Windowsの[スタート]メニューから[プログラム]−[PDE for Open]−[監視サービス環境設定]を選択します。

    [監視サービスセットアップ]画面が表示されます。なお,Windows Vista以降で起動した場合は,プログラムの続行を確認する画面が表示されますので,[続行]ボタンをクリックして起動してください。

  2. [監視サービスセットアップ]画面の[監視フォルダ]に,FTPサービスで仮想ディレクトリとして指定したフォルダの物理的パスを指定します。

    ドライブのルートディレクトリは指定しないでください。また,パス長は200バイト以内で指定し,次の文字を使用できません。

    ',',';','*','?','"','<','>','|'
  3. [監視サービスセットアップ]画面の[監視時間]に,スプールデータの着信を監視する時間間隔(ミリ秒単位)を指定します。

    0を指定した場合,監視はされません。

  4. [監視サービスセットアップ]画面の[複数ファイル着信時の動作]に,スプールデータを複数着信した場合の動作を指定します。

    [着信順に変換する]

    作成日時が最も古いファイルから,順に1ファイルずつ変換を実施します。最も古いファイルが転送中/作成中などの理由で他プロセスからロックされている場合,ロックが解除されるまで変換処理を待機します。

    ジョブの実行順に印刷/ファイル出力をする必要がある場合に指定してください。

    [処理可能なファイルから変換する]

    他プロセスからロックされていないファイルの中で,着信時間が最も古いファイルから順に1ファイルずつ変換を実施します。この指定をした場合,ジョブの実行順と印刷/ファイルの出力順が一致しないときがあります。ジョブの実行順に印刷/ファイル出力をする必要がなく,待機時間を短縮したい場合に指定してください。

    [図データ]

(2) 監視サービスの起動設定

監視サービスは,インストール直後は手動起動として登録されています。PCの起動と同時に監視サービスを起動する場合は,スタートアップの種類を自動起動に指定します。指定方法の詳細については,「9.1.1 監視サービスの起動と停止」を参照してください。

また,監視サービスのアカウントはローカルシステムアカウントとして設定されています。このアカウントではネットワーク上の資源にアクセスできないため,PDE - Electronic Document Optionで変換したPDFファイルなどをネットワークフォルダに格納するときなどは,サービスのアカウントをネットワーク資源にアクセスできるアカウントに設定しておく必要があります。アカウントはWindowsの[コントロールパネル]−[ユーザーとパスワード]で設定してください。

なお,アカウントをドメイン管理している場合とワークグループで管理している場合とで,設定方法が異なります。それぞれの場合に合わせて,次のとおりに設定してください。

表5‒2 ドメイン管理している場合のアカウントの設定

設定項目

設定内容

アカウント

ドメイン名\Administrator

(必ずDomain Adminsグループに所属させてください)

パスワード

上記アカウントのパスワード

表5‒3 ワークグループでのアカウントの設定

設定項目

設定内容

アカウント

Administrator

(必ずAdministratorsグループに所属させてください)

パスワード

上記アカウントのパスワード

なお,PDE for Openをクライアントとして使用する場合は,クライアント側のアカウントとパスワードは,サーバ側と同じ設定にしてください。