17.1.10 非同期I/Oオプション【UNIX SORT EE(64) 09-00以降】
SORT EEのファイルI/Oは同期I/Oで処理します。同期I/Oは,I/Oが完了するまでプロセスがブロック(I/O完了待ち)されます。
非同期I/Oオプションを指定すると,SORT EEのファイルI/Oは非同期で処理されます。非同期I/Oは,I/O処理中でもプロセスがブロックされることなくCPUを使用できます。
一般的に非同期I/Oは,入力データ量が多く,1回のI/Oサイズが比較的大きい(1〜数MB程度)場合に向いています。逆に,入力データ量が少ない,あるいは1回のI/Oサイズが小さい(数KB程度)場合は,かえって性能が低下するおそれがあります。また,メモリの使用状況,ソート処理の多重度,ファイルの配置ボリュームなどによって,非同期I/Oよりも同期I/Oの方が処理時間が短くなることがあります。このため,チューニングの実施をお勧めします。
非同期I/Oオプションの指定方法については,環境変数「14.1.2(39) EXSORT64AIO【UNIX SORT EE(64) 09-00以降】」を参照してください。
また,非同期I/Oオプションに対応する機能およびファイル種別については,「2.48 非同期I/Oオプション(SORT EEの機能)【UNIX SORT EE(64) 09-00以降】」を参照してください。