9.2.3 コマンド指定時の注意事項
選択コマンドの指定時の注意事項を次に示します。
(1) パラメタの入力順序
各パラメタの入力順序は任意です。ただし,入力ファイルのファイル編成と出力ファイルのファイル編成のパラメタ,および選択条件式は,次に示す順序で入力しなければなりません。
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「入力ファイルのファイル編成」「出力ファイルのファイル編成」
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「比較項目の属性」「+項目位置-項目長」「比較演算子」「条件値」
(4) スペース(空白)の扱い
オペランドで使用する文字「-L,-o,-sl」の-(ハイフン)の前にはスペース(空白)を入れなければなりません。ただし,+項目位置−項目長のハイフンの前には,スペースは不要です。指定例を次に示します。
- (例)
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「△-L128△-oOUTFILE」……有効となる
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「△-L128-oOUTFILE」……エラーとなる
(凡例) △:スペース(空白)を示す。
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また,オペランドで使用する文字「-L,-o,-sl」とそのあとに続けるパラメタの間にスペースを入れるかどうかは任意です。指定例を次に示します。
- (例)
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「-L128」……有効となる
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「-L△128」……有効となる
(凡例) △:スペース(空白)を示す。
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(5) 特殊記号の扱い
次の三つの特殊記号を文字として使用するときは,直前に「\」を指定してください。
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「\」
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「'」(クォーテーションマーク)
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「"」(ダブルクォーテーションマーク)
選択コマンドをCシェル以外のシェルで実行する場合,「\\」が認識できないときがあります。この場合は「14.2 SORTの環境変数の設定(UNIXの場合)」を参照して,対処してください。
指定例を次に示します。
- (例1)「A'」を指定する場合
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「C'A\''」
有効となる
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「C'A''」
エラーとなる
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- (例2)「"A」を指定する場合
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「C'\"A'」
有効となる
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「C'"A'」
エラーとなる
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- (例3)「A\'」を指定する場合
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「C'A\\\''」
有効となる
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「C'A\\''」
エラーとなる
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- 注
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円記号(\)を一つ指定し,このあとに,上記特殊記号以外を指定した場合も,円記号(\)は,エスケープ文字として扱われます。なお,円記号(\)を一つだけ指定した場合は,KBLS072-Eのエラーとなります。