9.1.2　オペランドの意味

(a)　比較項目の属性

比較項目の属性を指定します。比較項目の属性のオペランドを次の表に示します。

(b)　+項目位置-項目長

比較項目の開始バイト位置を5桁以内の数字で指定します。開始バイト位置はレコードの先頭からのバイト位置（先頭を0とする）とします。開始バイト位置に指定できる値の範囲は，「0〜レコード長-1」です。

また，比較項目のバイト長を「1〜4,096」の範囲で指定します。

比較項目の指定範囲

比較項目は，次に示す範囲で指定してください。

• 入力ファイルが固定長ファイルのとき，比較項目は，レコード長の範囲

• 入力ファイルが可変長ファイルおよびテキストファイルのとき，比較項目は，最小レコード長の範囲

(c)　比較演算子

比較項目と条件値の値を比較，選択する方法を指定します。

比較演算子の意味を次の表に示します。

(d)　条件値

比較の条件となる値を「c'文字条件値'」，「n'数値条件値'」，「x'16進数条件値'」または「d'日付条件値'」の形式で指定します。

「c'文字条件値'」は比較項目が文字項目の場合，「n'数値条件値'」は比較項目が数値項目の場合に指定できます。また，「x'16進数条件値'」は比較項目が文字の場合でも数値の場合でも指定できます。「d'日付条件値'」は比較項目が日付項目の場合に指定できます。

指定できる条件値の長さを次の表に示します。

条件値の扱い

• 条件値の長さが，指定した比較項目より短い場合

  文字条件値のとき

  　　下位にスペースが設定されます。

  　　c +0-4 : c'ab'→ ab△△

  数値条件値のとき

  　　上位に0が設定されます。

  　　z +0-4 : n'12'→ 0012

  16進数条件値のとき

  　　下位に(00)₁₆が設定されます。

  　　c +0-4 : x'3031'→ 30310000

  日付条件値のとき

  　　e +0-4 : D'12'→ 12△△

• 条件値の長さが，指定した比較項目より長い場合

  文字条件値，16進数条件値または日付条件値のときは，下位のオーバーフロー部分が対象外になります。数値条件値のときは，上位のオーバーフロー部分が対象外になります。

  文字条件値のとき

  　　c +0-4 : c'abcdef'→ abcd ef

  数値条件値のとき

  　　z +0-4 : n'123456'→ 12 3456

  16進数条件値のとき

  　　c +0-2 : x'303132'→ 3031 32

  日付条件値のとき

  　　e +0-3 : D'12/03'→ 12/ 03

（凡例）

　　：比較対象となる部分を示す。

△　：スペース（空白）を示す。

(e)　論理演算子

複数の選択条件式を指定する場合，論理演算子「AND」（論理積）または「OR」（論理和）を指定します。

選択条件中に「AND」と「OR」が混在した場合は，「AND」を判定後，「OR」を判定します。「AND」と「OR」が混在した場合の処理の例を次に示します。

（例）

 n△+10-3>n'30'△AND△n△+23-3=n'10'△
      OR△n△+10-3<=n'10'△AND△n△+23-3=n'10'

（凡例）　△：スペース（空白）を示す。

この場合，次のうちどちらかの条件を満たしたレコードが選択されます。

• 「n△+10-3」は30より大きく，「n△+23-3」は10

• 「n△+10-3」は10か10より小さく，「n△+23-3」は10