5.10.9 paddingオペランド
- 意味
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出力レコード長をそろえるためのパディング文字を指定します。
このオペランドは,-outfile,-catout,および-splitoutパラメタのreclenまたはminlenオペランドを指定した場合だけ有効です。
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固定長順編成ファイルの場合は,-outfile,-catout,または-splitoutパラメタのreclenオペランドに指定したレコード長にそろえて出力します。実レコード長が,reclenオペランドに指定した出力レコード長よりも小さい場合,このオペランドに指定したパディング文字で足りない部分を埋めます。
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可変長順編成ファイル,テキストファイル,またはCSVファイルの場合は,-outfile,-catout,または-splitoutパラメタのreclenおよびminlenオペランドに指定したレコード長にそろえて出力します。実レコード長が,minlenオペランドに指定した出力レコード長よりも小さい場合,このオペランドに指定したパディング文字で足りない部分を埋めます。
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環境ファイル「EXS_PADDING」およびこのオペランドの両方を省略した場合,出力ファイルのファイル編成がテキストまたはCSVファイルであればパディング文字に空白を,テキストおよびCSVファイル以外であればゼロ値を仮定します。
出力ファイルのファイル編成
オペランド省略時のパディング文字
S
ゼロ値
V
ゼロ値
A
空白
C
空白
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- 形式
padding= { X | Z | C'padding-character' | X'16進数'}
- 指定値
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指定値
意 味
X
パディング文字として,空白を指定します。
Z
パディング文字として,ゼロ値を指定します。
C'padding-character'
パディング文字として,任意の1文字(半角英数字)を指定します。
【指定例】padding=C'*'
X'16進数'
パディング文字として,任意の1バイトのデータを指定します。
【指定例】padding=X'ff'
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padding-characterには,改行文字およびマルチバイト文字(日本語)は指定できません。
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16進数として指定できるのは「0〜9」および「A〜F」だけです。
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padding-characterまたは16進数指定でこのオペランドをexsortコマンドに指定する場合,指定値全体をダブルクォーテーションで囲んで指定してください。また,padding-characterに引用符(シングルクォーテーションまたはダブルクォーテーション)を指定する場合は,padding-characterを「\」でエスケープしてください。なお,padding-characterおよび16進数を指定しない場合は,ダブルクォーテーションで囲むことは不要です。
【例】
-outfile padding="C'*'":ダブルクォーテーションで囲む
-outfile padding="X'ff'":ダブルクォーテーションで囲む
-outfile padding="C'\"'":パディング文字(引用符)を「\」でエスケープ
-outfile padding=X:ダブルクォーテーションの囲み不要
-outfile padding=Z:ダブルクォーテーションの囲み不要
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exsortパラメタファイルに指定する場合は,ダブルクォーテーションで囲まないでください。また,padding-characterに引用符(シングルクォーテーションまたはダブルクォーテーション)を指定する場合,「\」でのエスケープは不要です。
【例】
-outfile padding=C'*'
-outfile padding=X'ff'
-outfile padding=C'"'
-outfile padding=X
-outfile padding=Z
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入力データのエンコードが「UCS-2LE」,「UCS-2BE」,「UTF-16LE」または「UTF-16BE」の場合,「UCS-2」の文字コードのデータ形式となります。「表H-3 ASCII対応予約文字一覧」を参照してください。また,入力データのエンコードについては,「5.8.13 codetypeオペランド」を参照してください。
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入力データのエンコードが「UCS-4LE」,「UCS-4BE」,「UTF-32LE」または「UTF-32BE」の場合,「UCS-4」の文字コードのデータ形式となります。「表H-3 ASCII対応予約文字一覧」を参照してください。また,入力データのエンコードについては,「5.8.13 codetypeオペランド」を参照してください。
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