ソートマージ


5.10.8 quottypeオペランド

意味

レコード出力時のセルの引用符を指定します。

入力レコードのセルの引用符を削除,付加,または変更して出力します。このオペランドの指定がない場合は,引用符の削除,付加,および変更は行いません。

このオペランドは,CSVファイルを指定した場合だけ有効です。CSVファイル以外を指定した場合は,KBLS2204-Eエラーとなります。

形式
quottype=option-code
指定値

option-codeに指定する値を次の表に示します。

option-codeの指定値

出力レコードの引用符の変更

セルデータ

レコード編集(csvreorg)の挿入データ

0

(省略)

変更なし

入力のセルデータをそのまま出力します。

指定された挿入データをそのまま出力します。

1

削除

入力のセルデータに引用符がある場合,引用符を削除して出力します。

指定された挿入データをそのまま出力します。

2

付加

入力のセルデータが引用符で囲まれていない場合,引用符で囲んで出力します。

  • 付加する引用符は,入力のquottypeに指定した引用符※1です。

  • NULLセルについても引用符で囲んで出力します。

指定された挿入データを,引用符で囲んで出力します。

  • 付加する引用符は,入力のquottypeに指定した引用符※1です。

  • NULLセルについても引用符で囲んで出力します。

3

付加

入力のセルデータが引用符で囲まれていない場合,引用符で囲んで出力します。

  • 付加する引用符は,入力のquottypeに指定した引用符※1です。

  • NULLセルは引用符で囲まずに出力します。

指定された挿入データを,引用符で囲んで出力します。

  • 付加する引用符は,入力のquottypeに指定した引用符※1です。

  • NULLセルは引用符で囲まずに出力します。

4

付加・変更

入力のセルデータが引用符で囲まれていない場合は,引用符で囲んで出力します。

入力のセルデータが引用符で囲まれている場合は,引用符を変更して出力します。

  • 付加する引用符は,入力のquottypeに指定していない引用符※2です。

  • NULLセルについても引用符で囲んで出力します。

指定された挿入データを,引用符で囲んで出力します。

  • 付加する引用符は,入力のquottypeに指定していない引用符※2です。

  • NULLセルについても引用符で囲んで出力します。

5

付加・変更

入力のセルデータが引用符で囲まれていない場合,引用符で囲んで出力します。

入力のセルデータが引用符で囲まれている場合は,引用符を変更して出力します。

  • 付加する引用符は,入力のquottypeに指定していない引用符※2です。

  • NULLセルは引用符で囲まずに出力します。

指定された挿入データを,引用符で囲んで出力します。

  • 付加する引用符は,入力のquottypeに指定していない引用符※2です。

  • NULLセルは引用符で囲まずに出力します。

注※1

環境ファイルの「EXS_QUOTTYPE」または-inpfile,-catinp,-splitinpパラメタのquottypeオペランドに指定した引用符が付加されます。引用符の指定を省略した場合は,ダブルクォーテーションが仮定されます。

入力の引用符

(quottype指定値)

入力の引用符

出力の引用符

省略

ダブルクォーテーション(")

ダブルクォーテーション(")

SQUOT

シングルクォーテーション(')

シングルクォーテーション(')

DQUOT

ダブルクォーテーション(")

ダブルクォーテーション(")

注※2

環境ファイルの「EXS_QUOTTYPE」または-inpfile,-catinp,-splitinpパラメタのquottypeオペランドに指定していない引用符が付加されます。

入力の引用符

(quottype指定値)

入力の引用符

出力の引用符

省略

ダブルクォーテーション(")

シングルクォーテーション(')

SQUOT

シングルクォーテーション(')

ダブルクォーテーション(")

DQUOT

ダブルクォーテーション(")

シングルクォーテーション(')

注意事項
  • セルデータの先頭および末尾に位置する引用符(セルデータ全体を囲んでいる引用符)だけを,変更および削除の対象とします。先頭と末尾の引用符を除いたデータ部分は変更しません。

  • 先頭と末尾の引用符を除いたデータに引用符が含まれる場合,その引用符はエスケープ処理しません。csvformatオペランドのlenサブオペランドで指定したフィールド長で出力されないことがありますので注意してください。

  • オプションコード「0」または「1」を指定すると引用符が付加されません。セルデータや挿入データ中に,改行文字やデリミタが含まれる場合,出力レコード件数や出力セル数が変わるので注意してください。

  • オプションコード「0」以外は,引用符の削除・付加によって,出力レコードのレコード長が増減する場合がありますので注意してください。

  • 入力データのエンコードが「UCS-2LE」,「UCS-2BE」,「UTF-16LE」または「UTF-16BE」の場合,「UCS-2」の文字コードのデータ形式となります。「表H-3 ASCII対応予約文字一覧」を参照してください。また,入力データのエンコードについては,「5.8.13 codetypeオペランド」を参照してください。

  • 入力データのエンコードが「UCS-4LE」,「UCS-4BE」,「UTF-32LE」または「UTF-32BE」の場合,「UCS-4」の文字コードのデータ形式となります。「表H-3 ASCII対応予約文字一覧」を参照してください。また,入力データのエンコードについては,「5.8.13 codetypeオペランド」を参照してください。

関連パラメタ・オペランド
  • -inpfileパラメタ quottypeオペランド

  • -inpfileパラメタ csvreorgオペランド

  • -csvreorgパラメタ

  • -outfileパラメタ csvreorgオペランド