5.8.18 fieldオペランド
- 意味
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-inpfileパラメタのfileorgオペランドで指定したファイル編成が固定長順,またはテキストの場合,入力レコードのフィールド情報を指定します。
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1つのオペランドで,1つのフィールド情報を定義します。
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複数のフィールドで,重なるフィールド位置を指定できます。
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ファイル編成が可変長順編成ファイルの場合,fieldオペランドは指定できません。指定した場合,KBLS1621-Eエラーになります。
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定義したフィールドは,次の表に示す項目やキーとして指定できます。
パラメタ,オペランド
内容
-joindata
結合条件項目
-key
キー項目
-sum
集約項目
include,omit
比較項目
format
フォーマット項目
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1つの入力ファイルパラメタに指定できるfieldオペランドの個数を,環境ファイル「EXS_FIELDNUMMAX」で指定できます。環境ファイル「EXS_FIELDNUMMAX」については「15.1.1(27) EXS_FIELDNUMMAX【SORT EE(64) 09-00以降】」を参照してください。
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fieldオペランド,ならびにfieldオペランドで定義したフィールド名を指定したパラメタおよびオペランドは,exsortパラメタファイルで指定します。exsort64コマンドラインに,fieldオペランドを指定した場合はKBLS1114-Eエラー,fieldオペランドで定義したフィールド名を指定した場合はKBLS1115-Eエラーとなります。
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fieldオペランドは,UNIXのexsort64(64ビット版SORT EE)コマンドだけ指定できます。Windowsのexsort64コマンド,またはexsort(32ビット版SORT EE)コマンドに指定した場合,KBLS1100-Eエラーとなります。
- 形式
field=field-definition
- 指定値
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field-definitionの形式を次に示します。
- field-definition形式1
field-name:[r]field-attribute+pos−len
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文字,2進数,内部10進数,および日付データのフィールドを定義します。
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field-name: [r]field-attribute+pos−lenは必ず続けて指定してください。それぞれの値の間に空白やタブを指定しないでください。
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field-attributeには,属性コード「j,c,q,w,u,v,d,n,m,f,p,g」が指定できます。
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- field-definition形式2
field-name:[r]field-attribute+pos−p[,s]
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外部10進数データのフィールドを定義します。
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[r]field-attribute+pos−p[,s]は必ず続けて指定してください。それぞれの値の間に空白やタブを指定しないでください。
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field-attributeには,属性コード「z,x,s,t」が指定できます。
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- field-definition形式3
field-name:[r]field-attribute+pos−maskbit
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符号なし2進数のフィールドを定義します。
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field-name: [r]field-attribute+pos−maskbitは必ず続けて指定してください。それぞれの値の間に空白やタブを指定しないでください。
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field-attributeには,属性コード「a,b」が指定できます。
field-definitionに指定するそれぞれの値について次に示します。
- field-name
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フィールド名を指定します。
フィールド名は,先頭が半角大文字の英字(A〜Z)ではじまる2文字から32文字以内の半角英数字
(A〜Z,a〜z,0〜9)とアンダーバー( _ )を指定します。
入力ファイルパラメタ内で,指定したフィールド名が重複してはいけません。
- [r]
-
キーのソート順序を指定します。
rオプション
意味
指定なし
キーの昇順でソートまたはマージします。
指定あり
キーの降順でソートまたはマージします。
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field-nameをkeyパラメタに指定した場合に有効となります。
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降順でソートまたはマージする場合は,フィールドの属性を「rc」のようにつなげて指定します。
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昇順か降順かは,フィールドごとに指定できます。フィールドを指定した複数のキーを指定して,昇順と降順を混在させたソートまたはマージもできます。
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- field-attribute
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フィールドの属性を指定します。
指定できる属性は,keyパラメタに指定するkey-attributeと同じです。詳細は,「5.6 -keyパラメタ」の「key-attribute」を参照してください。
- +pos
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フィールドの位置を数字で指定します。
指定できる位置の範囲は,keyパラメタに指定する+posと同じです。詳細は,「5.6 -keyパラメタ」の「+pos」を参照してください。
- −len
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フィールドの長さを次の表に示す範囲で指定します。
field-attributeの値
指定できる長さ(単位)
j,c,q,w※1
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入力データのエンコードが「ASCII」,「SJIS」,「EUC-JP」,「EUC-HJ」または「UTF-8」の場合
1〜4,096(バイト)
-
入力データのエンコードが「UCS-2LE」,「UCS-2BE」,「UTF-16LE」または「UTF-16BE」の場合※2
2〜8,192(バイト)
-
入力データのエンコードが「UCS-4LE」,「UCS-4BE」,「UTF-32LE」または「UTF-32BE」の場合※3
4〜16,384(バイト)
u,v
1〜4,096(文字数)※4
d
1〜256(桁)※5
m,n
2,4,または8(バイト)
f
4または8(バイト)
p
1〜10(バイト)
g
2〜8(桁)※6
-
- −p[,s]
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field-attributeに外部10進数を指定した場合に,数値データの有効桁を10進数で指定します。
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p(precision:精度)は,数値データの総桁数を表します。pからsを引いた桁が整数部の有効桁となります。
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pに指定できる桁の範囲は,属性が「z,x」の場合は1〜18桁,属性が「s,t」の場合は 2〜19桁です。
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s(scale:位)は,数値データの小数部(小数点以下)の有効桁を表します。
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sに指定できる桁の範囲は,0〜p桁です(p以下の桁を指定 0≦s≦p)。p=sを指定した場合は,整数部の有効桁は0(整数部なし)となります。
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sを省略した場合は,小数部の有効桁は0(小数部なし)を仮定します。データ中に小数点を含まない場合は,sの指定は必要ありません。
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- −maskbit
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属性コード「a」または「b」を指定した場合,マスクビットを16進数で指定します。
指定できるマスクビットの桁は,keyパラメタに指定する-lenと同じです。詳細は,「5.6 -keyパラメタ」の「+len」を参照してください。
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