4.5.7 パラメタファイルを記述する文字コード
exsortコマンドのパラメタ,オペランドおよび指定値は,ASCIIコード(8ビット文字コード)で記述します。ただし,選択条件式の文字条件値,およびレコード編集の文字列挿入データに日本語などのマルチバイト文字を「C'文字列'」形式で指定する場合は,次の注意事項に従って記述してください。
- 【SORT EE 08-11以前】
-
Shift_JIS(Windowsの場合はCP932)で記述します。
ただし,入力データがShift_JIS(CP932)以外の文字コードである場合は,16進数の文字コード(「X'16進数'」形式)で,条件値および挿入データを指定してください。
- 【SORT EE 08-20〜08-30】
-
入力データと同じ文字コードで記述します。記述した文字コードの種類を,パラメタファイルの先頭行で,code文を使って定義します。
ただし,パラメタファイルを記述するコードは,Shift_JIS(Windowsの場合はCP932),EUC-JP(Windowsの場合はCP51932)またはUTF-8(Windowsの場合はCP65001)のどれかでなければなりません。
入力データがShift_JIS(CP932),EUC-JP(CP51932)およびUTF-8(CP65001)以外の文字コードの場合は,16進数の文字コード(「X'16進数'」形式)で,条件値および挿入データを記述してください。
【SORT EE 08-40,08-41】
- ・入力ファイル編成が固定長順編成ファイル,または可変長順編成ファイルの場合
-
入力データと同じ文字コードで記述します。記述した文字コードの種類を,パラメタファイルの先頭行で,code文を使って定義します。
ただし,パラメタファイルを記述するコードは,Shift_JIS(CP932),EUC-JP(CP51932)またはUTF-8(CP65001)のどれかでなければなりません。
入力データがShift_JIS(CP932),EUC-JP(CP51932)およびUTF-8(CP65001)以外の文字コードである場合は,16進数の文字コード(「X'16進数'」形式)で,条件値および挿入データを記述してください。
- ・入力ファイル編成がテキストファイル,またはCSVファイルの場合
-
入力データがShift_JIS(CP932),EUC-JP(CP51932)およびUTF-8(CP65001)以外の文字コードであっても,入力データのエンコードの種別をexsortコマンドに指定すれば,「C'文字列'」形式で条件値および挿入データを記述できます。
【SORT EE 08-50 以降】
- ・入力ファイル編成が固定長順編成ファイル,または可変長順編成ファイルの場合
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入力データと同じ文字コードで記述します。記述した文字コードの種類を,パラメタファイルの先頭行で,code文を使って定義します。
ただし,パラメタファイルを記述するコードは,Shift_JIS(CP932),EUC-JP(CP51932),またはUTF-8(CP65001)のどれかでなければなりません。
入力データがShift_JIS(CP932),EUC-JP(CP51932),およびUTF-8(CP65001)以外の文字コードである場合は,16進数の文字コード(「X'16進数'」形式)で,条件値および挿入データを記述してください。
- ・入力ファイル編成がテキストファイル,またはCSVファイルの場合
-
入力データがShift_JIS(CP932),EUC-JP(CP51932)およびUTF-8(CP65001)以外の文字コードであっても,入力データのエンコードの種別をexsortコマンドに指定すれば,「C'文字列'」形式で条件値および挿入データを記述できます。
ただし,入力データの文字コードが「EUC-HJ」の場合,条件値および挿入データのマルチバイト文字は,16進数の文字コード(「X'16進数'」形式)で指定してください。
SORT EEで指定できる入力データのエンコードの種別については,「付録I.1 文字コード体系とエンコード」を参照してください。また,エンコードの指定方法については,「5.8.13 codetypeオペランド」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) code文の書式
<code=指定値> |
- code文の指定値
-
指定値
意味
UNIX
Windows
SJIS
Shift_JIS
CP932
EUC-JP
日本語EUC
CP51932
UTF-8
UTF-8
CP65001
(2) code文の注意事項
-
SORT EE 08-11以前のバージョンでは,code文は記述できません。
-
code文を省略した場合,Shift_JIS(CP932)でパラメタ解析します。
-
code文は必ずパラメタファイルの先頭行に記述します。コメント行を記述する場合でも,code文の後ろに記述します。code文を先頭行以外に記述した場合,exsortコマンドは「KBLS1100-E 不正なパラメタが指定されました」というメッセージを出力して異常終了します。
-
code文は行の先頭から記述します。code文の前に1個以上の空白またはタブを挿入しないでください。
-
<code=指定値>は続けて記述してください。それぞれの文字の間に空白やタブを挿入しないでください。
(3) パラメタファイルの記述例
<code=SJIS> -function copy -key c+0-4 -sum z+8-4 z+16-4 -inpfile fileorg=A file=inp.txt codetype=UCS-2LE -outfile file=out.txt include=w+20-10 = C'Tokyo' |
<code=SJIS>:パラメタファイルの記述コードはShift_JIS(CP932)
codetype=UCS-2LE:入力データの文字コードはUCS-2 little endian
include=w+20-10 = C'Tokyo':選択条件式の文字条件値はASCIIコード対応の文字(英小文字)