ソートマージ

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19.1.2 デバッグ情報ファイル

SORT EEでは,exsortコマンドが異常終了した場合のトラブルシュート情報をデバッグ情報ファイルに出力します。

デバッグ情報ファイルの種類を次の表に示します。なお,括弧内のファイル名は,64ビット版のデバッグ情報ファイル名を示します。

表19-1 デバッグ情報ファイルの種類

デバッグ情報ファイル名 ファイルの説明 出力方式
exsortdmp(exsortdmp64) (ダンプログファイル)
exsortコマンドが異常終了した場合のトラブルシュート情報をテキスト形式で出力します。
SORT EE 08-50より前のファイルの最大サイズは5MBです。
SORT EE 08-50以降のファイル最大サイズは,初期値で50MBです。ファイル最大サイズは,環境ファイル「Exsortconf.iniファイル(64ビット版は「Exsortconf64.iniファイル」)」の「EXS_DUMPLOG_FILESIZE」項目で,5〜100(単位:MB)の範囲で変更できます。環境ファイルの「EXS_DUMPLOG_FILESIZE」項目については,「15.1.1(26) EXS_DUMPLOG_FILESIZE【08-50以降】」を参照してください。
追加書き※2
exsortdmp1(exsortdmp641) (exsortdmpのバックアップファイル)
exsortdmpのファイルサイズが最大サイズに達すると,「exsortdmp1」のファイル名称でバックアップを作成します。すでにバックアップが存在する場合,既存のバックアップファイルを破棄し,新たにバックアップを作成します。
上書き※3
exsortdmp.conf
(exsortdmp64.conf)
(exsortdmpのコントロールファイル)
exsortdmpを出力するためのコントロールファイルです。
exsortdmp_Pid_YYMMDDhhmmss
(exsortdmp64_Pid_YYMMDDhhmmss)
(ダンプファイル)
追加書きのダンプログファイル「exsortdmp」の出力に失敗した場合,ダンプログファイルの代わりに出力されるデバッグ情報ファイルです。
exsortコマンドの入力情報をテキスト形式で出力します。
ダンプログファイルの出力に成功した場合は出力しません。
ファイル名には,Pid(プロセスid)と,YYMMDDhhmmss(ダンプを出力した年月日時分秒)を付加します。
上書き※3
EXSORTIODMP_Pid_YYMMDDhhmmss_x
(EXSORTIODMP64_Pid_YYMMDDhhmmss_x)
(ダンプファイル)
追加書きのダンプログファイル「exsortdmp」の出力に失敗した場合,ダンプログファイルの代わりに出力されるデバッグ情報ファイルです。
I/Oエラーに関する情報をテキスト形式で出力します。
ダンプログファイルの出力に成功した場合は出力しません。
ファイル名には,Pid(プロセスid),YYMMDDhhmmss(ダンプを出力した年月日時分秒),およびx(出力番号)を付加します。
上書き※3
exsortrdmp_Pid_YYMMDDhhmmss
(exsortrdmp64_Pid_YYMMDDhhmmss)
(不正レコード情報ファイル)
次のエラーメッセージでexsortコマンドが異常終了した場合に,不正なキーまたは項目を含んだ入力データを1レコード分出力します。ファイルサイズは,レコード長となります。
ファイル名には,Pid(プロセスid)とYYMMDDhhmmss(ダンプを出力した年月日時分秒)を付加します。
  • KBLS1211-E
    キーにエラーデータを検出しました。※1
  • KBLS1320-E
    比較項目にエラーデータを検出しました。
  • KBLS1411-E
    集約項目にエラーデータを検出しました。
  • KBLS2042-E
    分割キーにエラーデータを検出しました。
  • KBLS2060-E
    非分割データにエラーデータを検出しました。
上書き※3

(凡例)
−:なし

注※1
-function copy指定時は出力されません。

注※2
同名のファイルがすでに存在する場合は追加書き出力されます。同名のファイルが存在しない場合は新規に作成されます。

注※3
同名のファイルがすでに存在する場合は上書き出力されます。同名のファイルが存在しない場合は新規に作成されます。

SORT EEのデバッグ情報ファイルは,次の表に示すディレクトリ下に作成されます。

表19-2 デバッグ情報ファイルを出力するディレクトリ

OS 作成ディレクトリ
Windows 次の優先順位で使用するディレクトリが決まります。
  1. 環境ファイル「Exsortconf.iniファイル(64ビット版は「Exsortconf64.iniファイル」)」の「EXS_LOGPATH」項目で指定した,ログ出力先ディレクトリ
  2. SORT EEインストール先ディレクトリ下のLogディレクトリ
【例】C:\Program Files\HITACHI\ExSORT\Log (32ビット版)
C:\Program Files\HITACHI\ExSORT64\Log (64ビット版)
ただし,ディレクトリが存在しない,書き込み権限がない,ディスクの空きがないなどの理由により,上記ディレクトリに出力できない場合は,次の優先順位で示すディレクトリとなります。
  1. 環境変数「TMP」で指定されているディレクトリ
  2. 環境変数「TEMP」で指定されているディレクトリ
  3. Windowsのディレクトリ
    【例】C:\WINDOWS
UNIX 次の優先順位で使用するディレクトリが決まります。
  1. 環境ファイル「Exsortconf.iniファイル(64ビット版は「Exsortconf64.iniファイル」)」の「EXS_LOGPATH」項目で指定した,ログ出力先ディレクトリ
  2. /opt/HIEXSORT/log (32ビット版)
    /opt/HIEXSORT64/log (64ビット版)

なお,追加書きのダンプログファイル「exsortdmp」の出力に失敗した場合に出力される「exsortdmp_Pid_YYMMDDhhmmss」ファイルおよび「EXSORTIODMP_Pid_YYMMDDhhmmss_x」ファイルは,次の表で示すディレクトリ下に作成されます。

表19-3 「exsortdmp_Pid_YYMMDDhhmmss」ファイルおよび「EXSORTIODMP_Pid_YYMMDDhhmmss_x」ファイルの出力ディレクトリ

OS 作成ディレクトリ
Windows 次の優先順位で使用するディレクトリが決まります。
  1. 環境変数「TMP」で指定されているディレクトリ
  2. 環境変数「TEMP」で指定されているディレクトリ
  3. カレントディレクトリ
UNIX 次の優先順位で使用するディレクトリが決まります。
  1. /usr/tmp
  2. /tmp
  3. カレントディレクトリ

デバッグ情報ファイルを出力するメッセージID
デバッグ情報ファイルを出力するメッセージID を次の表に示します。丸括弧( )内のファイル名は,64ビット版のデバッグ情報ファイル名を示します。

表19-4 デバッグ情報ファイルを出力するメッセージ

メッセージID exsortdmp
(exsortdmp64)
exsortrdmp_Pid_YYMMDDhhmmss
(exsortrdmp64_Pid_YYMMDDhhmmss)
KBLS1208-E ×
KBLS1211-E
KBLS1212-E ×
KBLS1309-E ×
KBLS1320-E
KBLS1407-E ×
KBLS1411-E
KBLS1507-E ×
KBLS1633-E ×
KBLS1634-E ×
KBLS1636-E ×
KBLS1655-E ×
KBLS1656-E ×
KBLS1672-E ×
KBLS1700-E ×
KBLS1720-E ×
KBLS1721-E ×
KBLS1750-E ×
KBLS2042-E
KBLS2060-E

(凡例)
○:出力する。
×:出力しない。

注※
ファイル名には,Pid(プロセスid)とYYMMDDhhmmss(ダンプを出力した年月日時分秒)が付加されます。