ソートマージ

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17.1.2  SORT EEのワークバッファサイズ自動見積もり機能

exsortコマンドには,ワークバッファサイズを自動で見積もる機能があります。この機能を使用すると,少量のメモリで比較的速いソートを提供するアウトコアソート,または高速なインコアソートのどちらかのワークバッファサイズを見積もる指定ができます。ワークバッファサイズの自動見積もり機能については,「5.13 -worksizeパラメタ」を参照してください。

注意
  • システム環境によっては,自動見積もり機能で見積もったサイズを割り当てることができない場合があります。この場合は,見積もりサイズよりも少ないサイズでソート処理を実行します。このときのソート完了を示すKBLS1007-Iメッセージには,見積もりサイズおよび実際に割り当てることができたサイズが出力されます。
  • テキストファイルおよびCSVファイルの場合は,入力データの一部をサンプリングした仮定のレコード長を使ってサイズを見積もります。このため,正確なサイズを見積もることができない場合があります。
  • レコード長が一定していない入力データの場合,仮定されるレコード長によって,見積もりサイズと実際のサイズの差が大きくなる可能性があります。例えば,インコアソートを指定しても,必要なサイズよりも小さく見積もられ,結果的にアウトコアソートで実行されることがあります。必要なサイズを見積もることができなかったとき,または割り当てられなかったときは,ソートの実行結果から必要なワークバッファサイズを再計算した見積もりサイズ(必要なワークバッファサイズ)がKBLS1007-Iメッセージに出力されます。KBLS1007-Iメッセージに「yy...y(必要なワークバッファサイズ)」が出力されたときは,性能チューニングの効果が出ていない可能性があります。
    KBLS1007-Iメッセージの詳細については,「付録K.2 SORT EEのメッセージ一覧」を参照してください。
  • インコアソートの見積もりサイズが上限値を超えたとき,アウトコアソート(auto指定を仮定)で見積もり直します。KBLS1007-Iメッセージの「ww...w(自動見積cもりしたワークバッファサイズ)」には,アウトコアソートで見積もり直したサイズが出力されます。また,「yy...y(必要なワークバッファサイズ)」に,ソートの実行結果から必要なワークバッファサイズを再計算したインコアソートの見積もりサイズを出力します。KBLS1007-Iメッセージの詳細については,「付録K.2 SORT EEのメッセージ一覧」を参照してください。