uCosminexus Message Service Server Light for ebXML サーバ構築・運用ガイド

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6.3 主な障害と対処

CMS Lightサーバのシステム障害は,次のときに発生するおそれがあります。

CMS Lightサーバのシステムに発生するおそれがある障害とユーザーの対処を,次に示します。

表6-3 主な障害とユーザーの対処

項番 障害が発生するタイミング 障害の内容 ユーザーの対処
1 CMS Lightサーバのシステムが起動するとき ビジネスメッセージ送受信アプリケーションの初期化に失敗した。 標準エラー出力またはuCosminexus Application Serverのログを参照し,対処します。障害の要因を取り除いたあと,J2EEサーバを再起動してください。
2 CMS Lightサーバがビジネスメッセージを送受信するとき 受信したSOAPメッセージに誤りがある。 ビジネスメッセージ送受信アプリケーションのエラーログを参照し,対処します。
対処方法の詳細については,「6.3.1 クライアント企業から送受信に関する障害連絡があった場合」を参照してください。
3 ビジネスメッセージ送受信アプリケーションに障害が発生した。
4 SOAP通信エラーが発生した。 ログファイルを採取し,保守員に連絡してください。
5 Java環境でメモリ不足(java.lang.OutOfMemoryError)が発生した。 マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照し,JavaVMのメモリチューニングをしてください。
チューニングでメモリ不足が解消されない場合は,マシンに搭載するメモリを増やしてください。
6 ビジネスメッセージのファイル出力に失敗した。 ビジネスメッセージ送受信アプリケーションのエラーログを参照し,対処します。
対処方法の詳細については,「6.3.2 ビジネスメッセージの受信処理に失敗した場合」を参照してください。
7 JP1イベント連携でエラーが発生した。 ビジネスメッセージ送受信アプリケーションのエラーログを参照し,対処します。
8 ユーザーが状況照会GUIを使用しているとき 状況照会アプリケーションの初期化に失敗した。 標準エラー出力またはuCosminexus Application Serverのログを参照し,対処します。障害の要因を取り除いたあと,J2EEサーバを再起動してください。
9 ログイン認証に失敗した。 ログインIDおよびパスワードを確認後,再度ログインしてください。
ログインIDおよびパスワードは,サーバ共通定義ファイルの状況照会GUI定義で設定した値を使用してください。
10 セッションがタイムアウトとなった。 再度ログインしてください。
11 ページ遷移エラーが発生した。
12 エラーダイアログを表示した。 ユーザーの入力値に誤りがあります。エラーダイアログに表示されたメッセージに従って入力値を修正してください。
13 ドキュメント状態の変更に失敗した。 該当するビジネスメッセージがすでに変更後のドキュメント状態であるか,または存在しないおそれがあります。
ビジネスメッセージ検索画面で,再度該当するビジネスメッセージを検索してください。
14 データベースアクセスエラーが発生した。 状況照会アプリケーションのエラーログおよびHiRDBのログを参照し,J2EEサーバを停止した上で対処します。
障害の要因を取り除いたあと,J2EEサーバを再起動してください。
15 Java環境でメモリ不足(java.lang.OutOfMemoryError)が発生した。 マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照し,JavaVMのメモリチューニングをしてください。
チューニングでメモリ不足が解消されない場合は,マシンに搭載するメモリを増やしてください。
16 JP1イベント連携でエラーが発生した。 状況照会アプリケーションのエラーログを参照し,対処します。
17 ユーザーがコマンドを使用しているとき コマンドの戻り値が0(正常終了)以外で処理を終了した。 標準エラー出力またはコマンドのエラーログを参照し,対処してください。障害の要因を取り除いたあと,再度コマンドを実行してください。
18 処理を中断した。 ユーザーが[Ctrl]+[C]を押したことが原因です。必要に応じて,再度コマンドを実行してください。
19 Java環境でメモリ不足(java.lang.OutOfMemoryError)が発生した。 ログファイルを採取し,保守員に連絡してください。
20 JP1イベント連携でエラーが発生した。 コマンドのエラーログを参照し,対処します。

注 この表で示した障害以外の予期できない障害が発生した場合は,ログファイルを採取して保守員に連絡してください。


ここではCMS Lightサーバのシステムに発生するおそれがある障害のうち,ビジネスメッセージ送受信に関する次の障害の対処手順を説明します。

<この節の構成>
6.3.1 クライアント企業から送受信に関する障害連絡があった場合
6.3.2 ビジネスメッセージの受信処理に失敗した場合