トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker 運用ガイド
Cosminexus TPBrokerの動作に変更があります。
表9-11 リクエストのタイムアウト時の動作の変更
プロパティ | デフォルト | 説明 |
---|---|---|
vbroker.ce.iiop.ccm.htc.readerPerConnection | false | "true"を設定すると,Messaging::RelativeRoundtripTimeoutPolicyで指定したタイムアウト値に達したときに,コネクションをクローズしません。 詳細は次を参照してください。 「3.4.4 コネクションのクローズの抑止」 |
vbroker.ce.iiop.ccm.htc.threadStarter | false | Webアプリケーション(サーブレットエンジンモードのWebコンテナサーバ)やWebアプリケーション/EJB(J2EEサーバ)で"vbroker.ce.iiop.ccm.htc.readerPerConnection=true"を設定する場合,このプロパティに"true"を指定します。 詳細は次を参照してください。 「3.4.5 専用スレッドによる応答電文受信の設定」 |
この変更点は,Cosminexus TPBroker 05-12(32ビット用Windows,Linux),Cosminexus TPBroker 05-12-/A(AIX,HP-UX,またはLinux(IPF)),またはCosminexus TPBroker 05-15(64ビット用Windows,HP-UX(IPF),またはSolaris)の場合に該当します。
プロパティvbroker.orb.htc.mtr.traceの設定は,EJBクライアントアプリケーションの場合はJavaVMの起動オプションに,WebコンテナサーバまたはJ2EEサーバの場合は,usrconf.cfgファイルに行うようになりました。
そのため,usrconf.propertiesなどの上記以外の方法で設定しているときには,設定方法を変更する必要があります。
この変更点は,32ビット用Windows,64ビット用Windows,AIX,HP-UX,HP-UX(IPF),Linux,Linux(IPF),またはSolarisの場合に該当します。
Java ORBでは,トラブルシュートファイル出力時に出力ディレクトリがない場合,ファイル作成,読み込み,および書き込み権限のあるディレクトリを自動的に作成するようになりました。
作成するディレクトリは,環境変数HVI_TRACEPATHが設定されているときには,その指定ディレクトリ,設定されていないときには${VBROKER_ADM}/../logjディレクトリになります。また,通信トレース,およびモジュールトレースを取得するときも同様に,トレースファイルの出力ディレクトリ下に,comtrcディレクトリ,およびmdltrcディレクトリを作成します。
ただし,作成するディレクトリの親ディレクトリがない,または権限が制限されている,などの場合には作成できません。
この変更点は,AIX,HP-UX,HP-UX(IPF),Linux,Linux(IPF),またはSolarisの場合に該当します。
Java ORBでは,モジュールトレースファイル,および通信トレースファイルを取得する場合,ファイル名を含む絶対パスの長さがシステムの上限値を超えたときに,ファイル名を変更して出力しようとします。ただし,ファイル名を変更したあともシステムの上限値を超えていると,トレースファイルの出力ができません。
ファイル名を含む絶対パスの長さがシステムの上限を超えないように,トレースファイルの出力先を決定することをお勧めします。
この変更点は,32ビット用Windows,64ビット用Windows,AIX,HP-UX,HP-UX(IPF),Linux,Linux(IPF),またはSolarisの場合に該当します。
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