トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker 運用ガイド

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2.10.1 プロパティの設定方法

使用しているORBに応じて,プロパティを設定します。

<この項の構成>
(1) プロパティの設定方法(Java ORB)
(2) プロパティの設定方法(C++ ORB)

(1) プロパティの設定方法(Java ORB)

EJBクライアントアプリケーションの場合はJavaVMの起動オプション(システムプロパティ)に,WebコンテナサーバまたはJ2EEサーバの場合は,usrconf.cfgファイルに設定します。

(2) プロパティの設定方法(C++ ORB)

C++ ORBの場合のプロパティを設定する方法について説明します。

htc.propsファイルに記述することで,プロパティを設定します。htc.propsファイルは,トレースプロパティ,マイナーコードプロパティ,およびメッセージログプロパティを設定するためのプロパティファイルです。htc.propsファイルに設定したプロパティは,ユーザプロセス,サーバプロセス,およびosagentで有効です。

なお,トレースプロパティ,およびマイナーコードプロパティはhtc.propsファイルだけで設定します。メッセージログプロパティはコマンドの引数で設定することもできます。設定方法は,マニュアル「Borland Enterprise Server VisiBroker デベロッパーズガイド」を参照してください。

なお,Linuxでは,htc.propsファイルを使用できません。

次の手順で設定してください。

  1. htc.propsファイルの作成
    次に示す形式で記述します。
    プロパティ名=このプロパティに対する定義値
    空白の行とコメント行(#で始まる行)は無視されます。
    記述例を示します。
    #trace property
    vbroker.orb.htc.mtr.trace=true
    vbroker.orb.htc.mtr.entryCount=5000
  2. htc.propsファイルの格納
    環境変数VBROKER_ADMで設定されているディレクトリに,"htc.props"の名称で,テキスト形式にして格納してください。