2.4 ciwcleanup(プロセス情報の正常化)
形式
-
形式1(プロセス情報を正常な状態にする場合)
ciwcleanup -sid <system_id> [-del]
-
形式2(オプションファイルを指定して実行する場合)※
ciwcleanup -file <option_file_name> [-encoding <character_set>]
-
形式3(コマンドの形式を表示する場合)※
ciwcleanup -h
- 注※
-
すべてのコマンドで同じ形式で指定します。詳細は,「1.5 コマンド共通のオプション」を参照してください。
機能
異常終了したCSCIWプロセス※の情報を正常な状態にします。
このコマンドは障害が発生した場合の対処として使用します。
障害が発生してCSCIWプロセスが異常終了すると,CSCIWプロセス情報(CSCIWの持つ内部状態)が更新されないで,実際のプロセス状態と不一致になることがあります。不一致な状態を解消するには,このコマンドを実行し,CSCIWプロセス情報を正常な状態にする必要があります。
このコマンドを実行すると,コマンドを実行したマシン上のCSCIWプロセスのプロセス情報だけが正常な状態になります。
- 注※
-
CSCIWManagementServer,案件運用操作,CSCIWライブラリを使用した業務アプリケーション,およびCSCIWコマンドが含まれます。
実行条件
このコマンドを実行できるコンポーネントの稼働状態を次に示します。
コンポーネント |
稼働状態 |
|
---|---|---|
起動中 |
停止中 |
|
CSCIWManagementServer |
○ |
○ |
案件運用操作 |
○ |
○ |
CSCIWライブラリを使用した業務アプリケーション(J2EEアプリケーション) |
○ |
○ |
CSCIWライブラリを使用した業務アプリケーション(Javaアプリケーション) |
○ |
○ |
アプリケーション呼び出しサービス |
○ |
○ |
RESTサービス |
○ |
○ |
運用管理RESTサービス |
○ |
○ |
同一マシンでのほかのコマンド |
○ |
○ |
異なるマシンでの同一コマンド |
○ |
○ |
異なるマシンでのほかのコマンド |
○ |
○ |
DBMS |
○ |
× |
- (凡例)
-
○:コマンドを実行できます。
×:コマンドを実行できません。
引数
- -sid <system_id>
-
環境構築時に設定したシステムIDを指定します。指定したシステムIDに対応するワーク管理システム上のプロセス情報が対象になります。
システムIDには,自マシン上に環境構築したシステムIDを指定してください。指定できる値は半角英大文字と半角数字で5文字以内です。ただし,先頭は,半角英大文字を指定してください。
- -del
-
正常な状態にしたプロセス情報および「停止」状態のプロセス情報をDBMS上から削除する場合に指定します。
このオプションは,-sオプションを指定したciwlistsidを実行し,「NAME」が「MngSrv」または「JavaAP」で,かつ「STATUS」が「Stopped」のまま変化しないプロセス情報が表示された場合に指定してください。ciwlistsidコマンドの詳細は,「2.7 ciwlistsid(システムID情報の表示)」を参照してください。
このオプションを指定しないと,正常な状態にしたプロセス情報は「停止」状態となり,削除されません。多くのプロセスを同時に起動した場合,「停止」状態のまま変化しないプロセス情報が多量に残り,プロセスの起動性能に影響を与えることがあります。
- -file <option_file_name>
-
このオプションは,すべてのコマンドで指定できます。詳細は,「1.5.1 -fileオプション」を参照してください。
- -encoding <character_set>
-
このオプションは,すべてのコマンドで指定できます。詳細は,「1.5.1 -fileオプション」を参照してください。
- -h
-
このオプションは,すべてのコマンドで指定できます。詳細は,「1.5.2 -hオプション」を参照してください。
戻り値
戻り値 |
内容 |
---|---|
0 |
正常終了 |
1 |
致命的なエラー |
9※ |
実行権限エラー |
51 |
パラメーター不正 |
254 |
異常終了 |
- 注※
-
Windowsの場合だけ発生します。
注意事項
異常終了したプロセス情報を正常な状態にするには,異常終了したプロセスが実行されたマシンで,このコマンドを実行する必要があります。ほかのマシンで実行した場合,そのプロセス情報は正常な状態になりません。