2.7 ciwlistsid(システムID情報の表示)
形式
-
形式1(指定したシステムIDで動作するプロセス情報を表示する場合)
ciwlistsid -sid <system_id> [-m] [{(-prc|-env|-dbt)|-fod}] [-s]
-
形式2(コマンドを実行したマシンで,実行環境を構築した全システムIDで動作するプロセス情報を表示する場合)
ciwlistsid -all [{(-prc|-env|-dbt)|-fod}] [-s]
-
形式3(オプションファイルを指定して実行する場合)※
ciwlistsid -file <option_file_name> [-encoding <character_set>]
-
形式4(コマンドの形式を表示する場合)※
ciwlistsid -h
- 注※
-
すべてのコマンドで同じ形式で指定します。詳細は,「1.5 コマンド共通のオプション」を参照してください。
機能
CSCIWの実行環境で動作するプロセス情報を表示します。
実行条件
このコマンドを実行できるコンポーネントの稼働状態を次に示します。
コンポーネント |
稼働状態 |
|
---|---|---|
起動中 |
停止中 |
|
CSCIWManagementServer |
○ |
○ |
案件運用操作 |
○ |
○ |
CSCIWライブラリを使用した業務アプリケーション(J2EEアプリケーション) |
○ |
○ |
CSCIWライブラリを使用した業務アプリケーション(Javaアプリケーション) |
○ |
○ |
アプリケーション呼び出しサービス |
○ |
○ |
RESTサービス |
○ |
○ |
運用管理RESTサービス |
○ |
○ |
同一マシンでのほかのコマンド |
○ |
○ |
異なるマシンでの同一コマンド |
○ |
○ |
異なるマシンでのほかのコマンド |
○ |
○ |
DBMS |
○ |
×※ |
- (凡例)
-
○:コマンドを実行できます。
×:コマンドを実行できません。
- 注※
-
DBMSが停止中の場合,「STATUS」に「DB NOT UP」が表示されます。
また,DBMSが停止中の場合,このコマンドの終了に時間が掛かることがあります。
引数
- -sid <system_id>
-
このオプションは,-allオプションと同時に指定できません。
環境構築時に設定したシステムIDを指定します。指定したシステムIDに対応するプロセス情報が対象になります。
指定できる値は,半角英大文字と半角数字で5文字以内です。ただし,先頭には半角英大文字を指定してください。
- -all
-
このオプションは,-sidオプションと同時に指定できません。
コマンドを実行したマシンで,実行環境を構築したすべてのシステムIDが対象になります。対象となる全システムIDで動作するすべてのプロセス情報を表示する場合に指定します。
- -m
-
このオプションは,-sidオプションを指定した場合だけ指定できます。
このオプションを指定すると,-sidオプションに指定したシステムIDで実行環境を構築したマシンが複数存在する場合に,各マシンの指定したシステムIDの実行環境で動作するすべてのプロセス情報が表示されます。また,表示する各プロセスについて動作するマシンのIPアドレスが表示されます。
このオプションを指定しないときは,このコマンドを実行したマシンの実行環境で動作するプロセス情報だけが表示されます。
- -prc
-
表示プロセスのロックIDおよび通知名称を表示する場合に指定します。
- -env
-
次に示す情報を表示する場合に指定します。
-
環境変数CSCIW_HOMEの設定値
-
環境変数CSCIW_CONF_DIRの設定値
-
現在インストールしているCSCIWのバージョン
-
システムIDをセットアップした時点のCSCIWのバージョン
-
コマンドを実行したマシンのIPアドレス
-
- -dbt
-
実行環境を構築したデータベース種別を表示する場合に指定します。
- -fod
-
このオプションは,-prcオプション,-envオプションまたは-dbtオプションと同時に指定できません。
次に示すオプションを指定したときに表示される情報を,すべて表示する場合に指定します。
-
-prcオプション
-
-envオプション
-
-dbtオプション
-
- -s
-
起動状態が「停止」状態のプロセスを表示する場合に指定します。
このオプションを指定しない場合は,起動状態が「停止」状態以外のプロセスだけ表示します。
- -file <option_file_name>
-
このオプションは,すべてのコマンドで指定できます。詳細は,「1.5.1 -fileオプション」を参照してください。
- -encoding <character_set>
-
このオプションは,すべてのコマンドで指定できます。詳細は,「1.5.1 -fileオプション」を参照してください。
- -h
-
このオプションは,すべてのコマンドで指定できます。詳細は,「1.5.2 -hオプション」を参照してください。
戻り値
戻り値 |
内容 |
---|---|
0 |
正常終了 |
1 |
致命的なエラー |
9※ |
実行権限エラー |
50 |
DBMSが起動していない,またはDBMSへのアクセスの失敗 |
51 |
パラメーター不正 |
100 |
DBMSから取得したデータの不正 |
254 |
異常終了 |
- 注※
-
Windowsの場合だけ発生します。
出力形式
プロセス情報の表示フォーマットを次に示します。
- ciwlistsid -sid <system_id>,またはciwlistsid -allを実行した場合
-
SID NAME STATUS
- ciwlistsid -sid <system_id> -mを実行した場合
-
SID NAME STATUS IP
- ciwlistsid -sid <system_id> -prc,またはciwlistsid -all -prcを実行した場合
-
SID NAME STATUS LOCK_ID NOTIFICATION_ID
- ciwlistsid -sid <system_id> -env,またはciwlistsid -all -envを実行した場合
-
CSCIW_HOME : CSCIW_CONF_DIR : CSCIW_VERSION : IP_ADDRESS : SID NAME STATUS VERSION
- ciwlistsid -sid <system_id> -dbt,またはciwlistsid -all -dbtを実行した場合
-
SID NAME STATUS DB_TYPE
- ciwlistsid -sid <system_id> -fod,ciwlistsid -sid <system_id> -prc -env -dbt,ciwlistsid -all -fodまたはciwlistsid -all -prc -env -dbtを実行した場合
-
CSCIW_HOME : CSCIW_CONF_DIR : CSCIW_VERSION : IP_ADDRESS : SID NAME STATUS DB_TYPE VERSION LOCK_ID NOTIFICATION_ID
- ciwlistsid -sid -m -fodを実行した場合(IPアドレスが二つ設定されている場合)
-
CSCIW_HOME : CSCIW_CONF_DIR : CSCIW_VERSION : IP_ADDRESS : IP_ADDRESS : SID NAME STATUS DB_TYPE VERSION LOCK_ID NOTIFICATION_ID IP
表示項目の意味を次の表に示します。
表2‒16 表示項目(プロセス情報) 表示項目
内容
CSCIW_HOME
コマンドを実行した環境の環境変数CSCIW_HOMEの設定値が表示されます。
CSCIW_CONF_DIR
コマンドを実行した環境の環境変数CSCIW_CONF_DIRの設定値が表示されます。
CSCIW_CONF_DIRが設定されていない場合,「-」が表示されます。
CSCIW_VERSION
コマンドを実行した環境にインストールされているCSCIWのバージョンが表示されます。
IP_ADDRESS
コマンドを実行したマシンのIPアドレスが表示されます。
なお,IPアドレスが複数設定されているマシンでは,設定されているIPアドレスの個数だけ行が表示されます。
表示形式を次に示します。
-
IPv4形式の場合:xxx.xxx.xxx.xxx
-
IPv6形式の場合:zzzz: zzzz: zzzz: zzzz: zzzz: zzzz: zzzz: zzzz
SID
システムIDが表示されます。
NAME
該当するシステムIDで動作するプロセスの機能が表示されます。
機能に表示される項目を次に示します。
-
「MngSrv」:CSCIWManagementServerを示します。
-
「JavaAP」:CSCIWライブラリを使用したJavaアプリケーションを示します。
-
コマンド名:CSCIWのコマンド名が表示されます。※1
-
「-」※2
STATUS
該当するシステムIDで動作するプロセスの状態が表示されます。
機能に表示される項目を次に示します。
-
「Active」:プロセスが動作中であることを示します。
-
「DB NOT UP」:該当するシステムIDの実行環境を構築したDBMSが起動していないため,プロセス情報を取得できないことを示します。
-
「DB ERROR」:該当するシステムIDの実行環境を構築したDBMSへのアクセスが失敗したため,プロセス情報を取得できないことを示します。
-
「Stopped」:プロセスが「停止」状態であることを示します。
-
「*」:プロセスが異常終了したことを示します。
-
「-」:該当するシステムIDの実行環境でプロセスが動作していないことを示します。
DB_TYPE
該当するシステムIDの動作環境を構築したDBMSの種別が表示されます。
VERSION
該当するシステムIDをセットアップした時点のCSCIWのバージョンが表示されます。
LOCK_ID
該当するプロセスのロックIDが表示されます。※3
NOTIFICATION_ID
プロセスの通知名称が表示されます。※3
IP
該当するシステムIDが動作するマシンに割り当てられたIPアドレスが表示されます。※3
IPアドレスは,次に示す形式で表示されます。
-
IPv4形式の場合:ddd.ddd.ddd.ddd(d:10進数)
-
IPv6形式の場合:xxxx: xxxx: xxxx: xxxx: xxxx: xxxx: xxxx: xxxx(xxxx:16進数)
注※1
ciwstartpiコマンドで-nオプションを指定した場合は「<コマンド名>+<-nオプションの値>」の形式となります。
- 例
-
-nオプションに5を指定した場合:ciwstartpi05
注※2
次に示す場合に表示されます。
-
該当するシステムIDの実行環境でプロセスが動作していない場合
-
実行環境を構築したDBMSが起動していない場合
-
DBMSにエラーが発生したため,プロセス情報を取得できない場合
注※3
次に示す場合,「-」が表示されます。
-
該当するシステムIDの実行環境でプロセスが動作していない場合(-sオプションを指定し,かつ「停止」状態のプロセスがあった場合を除く)
-
該当するシステムIDの実行環境を構築したDBMSが起動していない場合
-
DBMSにエラーが発生した場合
-
注意事項
異常終了したプロセスが,このコマンドを実行したマシンで動作していた場合,「STATUS」に「*」が表示されます。また,このコマンドを実行したマシン以外で動作しているプロセスについては,「STATUS」が「*」でなくても異常終了していることがあります。