2.11 ciwmngcr(振り分けルール定義の管理)
形式
-
形式1(振り分けルール定義を登録する場合)
ciwmngcr -sid <system_id> -reg -crf <casting_rule_file_name> [-force]
-
形式2(振り分けルール定義を取得する場合)
ciwmngcr -sid <system_id> -get -crn <casting_rule_name> -crv <casting_rule_version> -crf <casting_rule_file_name> [-force]
-
形式3(振り分けルール定義の属性を変更する場合)
ciwmngcr -sid <system_id> -chg -crn <casting_rule_name> -crv <casting_rule_version> (-s {ACTIVE|INACTIVE} |-vfd {<valid_from_date>|ORIGIN} |-vtd {<valid_to_date>|BEYOND} |-cra <responsible>) [-force]
-
形式4(振り分けルール定義を削除する場合)
ciwmngcr -sid <system_id> -del -crn <casting_rule_name> -crv <casting_rule_version>
-
形式5(ワーク管理データベースに登録されている振り分けルール定義を一覧表示する場合)
ciwmngcr -sid <system_id> -list
-
形式6(オプションファイルを指定して実行する場合)※
ciwmngcr -file <option_file_name> [-encoding <character_set>]
-
形式7(コマンドの形式を表示する場合)※
ciwmngcr -h
- 注※
-
すべてのコマンドで同じ形式で指定します。詳細は,「1.5 コマンド共通のオプション」を参照してください。
機能
振り分けルール定義を管理します。
このコマンドで実行できることを次に示します。
-
振り分けルール定義の登録
-
振り分けルール定義の取得
-
振り分けルール定義の属性変更
-
振り分けルール定義の削除
-
振り分けルール定義の一覧表示
実行条件
このコマンドを実行できるコンポーネントの稼働状態を次に示します。
コンポーネント |
稼働状態 |
|
---|---|---|
起動中 |
停止中 |
|
CSCIWManagementServer |
×※ |
○ |
案件運用操作 |
○ |
○ |
CSCIWライブラリを使用した業務アプリケーション(J2EEアプリケーション) |
○ |
○ |
CSCIWライブラリを使用した業務アプリケーション(Javaアプリケーション) |
×※ |
○ |
アプリケーション呼び出しサービス |
○ |
○ |
RESTサービス |
○ |
○ |
運用管理RESTサービス |
○ |
○ |
同一マシンでのほかのコマンド |
× |
○ |
異なるマシンでの同一コマンド |
× |
○ |
異なるマシンでのほかのコマンド |
× |
○ |
DBMS |
○ |
× |
- (凡例)
-
○:コマンドを実行できます。
×:コマンドを実行できません。
- 注※
-
-getオプションまたは-listオプション指定時は,起動中でもコマンドを実行できます。
また,-regオプション,-chgオプション,または-delオプション指定時は,起動中でもコマンドを実行できます。ただし,コマンド実行後は定義を反映するために再起動してください。
引数
- -sid <system_id>
-
環境構築時に設定したシステムIDを指定します。指定したシステムIDに対応するワーク管理システム上の振り分けルール定義が対象になります。
指定できる値は,半角英大文字と半角数字で5文字以内です。ただし,先頭には半角英大文字を指定してください。
- -reg
-
振り分けルール定義を登録する場合に指定します。
登録対象の振り分けルール定義に管理者の指定がない場合は,このコマンドを実行したユーザが振り分けルール定義の管理者として設定されます。また,登録する振り分けルール定義の作成者は,このコマンドを実行したユーザになります。このため,ユーザ名の長さは,<SYSTEMID>_CASTINGRULE_DEFテーブルのAuthorカラムのバイト数以内にしてください。
なお,登録する振り分けルール定義ファイルは,CSCIW-Definerで編集してください。CSCIW-Definer以外のプログラム(文書エディタなど)で編集した場合,動作の保証はできません。
また,振り分けルール定義のSQL文およびJavaクラス名が,デフォルト値から変更されていないとエラーになります。
- -get
-
振り分けルール定義ファイルを取得する場合に指定します。
- -chg
-
振り分けルール定義の属性を変更する場合に指定します。
ビジネスプロセス定義で使用中の振り分けルール定義は,非活性状態または有効期間外などの使用できない状態には変更できません。
このオプションを指定した場合,次に示すオプションのどれかを1つ以上指定してください。
-
-sオプション
-
-vfdオプション
-
-vtdオプション
-
-craオプション
-
- -del
-
振り分けルール定義を削除する場合に指定します。ただし,削除対象の振り分けルール定義が「活性」状態のときは削除できません。
- -list
-
ワーク管理データベースに登録されている振り分けルール定義の一覧を,CSV形式で表示する場合に指定します。
振り分けルール定義一覧の表示フォーマットを次に示します。
Name,Version,StateCode,ValidFromDate,ValidToDate,Author,Responsible CastSQL,1, ACTIVE(b),ORIGIN,BEYOND,csciw1,"csci""w1" CastSQL,2, ACTIVE(b),ORIGIN,BEYOND,csciw1,"csciw,1" CastSQL1,1,INACTIVE(a),Thu Dec 14 00:00:00 JST 2006,Thu Dec 14 23:59:59 JST 2006,csciw1,csciw1
振り分けルール定義一覧の1行目にはヘッダ情報が表示され,2行目以降には各ヘッダ情報に対応する値が表示されます。
表示項目の意味を次の表に示します。
表2‒41 表示項目(振り分けルール定義一覧) 表示項目
意味
Name
振り分けルール定義名を示します。
Version
振り分けルール定義のバージョンを示します。
StateCode
振り分けルール定義の状態を示します。
振り分けルール定義の状態には,次に示す値が表示されます。
「ACTIVE」:「活性」状態を示します。
「INACTIVE」:「非活性」状態を示します。
ValidFromDate
有効期間開始日を示します。
有効期間開始日には,実行環境のタイムゾーンに依存した日付が表示されます。ただし,無限遠の過去の場合は「ORIGIN」が表示されます。
ValidToDate
有効期間終了日を示します。
有効期間終了日には,表示形式は実行環境のタイムゾーンに依存した日付が表示されます。ただし,無限遠の未来の場合は「BEYOND」が表示されます。
Author
振り分けルール定義の作成者を示します。
Responsible
振り分けルール定義の管理者を示します。
- -crn <casting_rule_name>
-
振り分けルール定義名を指定します。指定した振り分けルール定義が,取得,属性変更,または削除の対象になります。
振り分けルール定義名は,<SYSTEMID>_CASTINGRULE _DEFテーブルのNameカラムのバイト数以内で指定してください。
- -crv <casting_rule_version>
-
振り分けルール定義のバージョンを指定します。-crnオプションに指定した振り分けルール定義名,かつこのオプションに指定したバージョンの振り分けルール定義が,取得,属性変更,または削除の対象になります。
指定できる値は,-32,768〜32,767です。ただし,有効な値はビジネスプロセス定義作成時に指定できる0〜9,999となります。
- -s {ACTIVE|INACTIVE}
-
このオプションは,-chgオプションを指定した場合だけ指定できます。
振り分けルール定義の状態を変更する場合に,変更後の状態を指定します。
指定できる値は,「ACTIVE」または「INACTIVE」です。値の意味を次に示します。
-
「ACTIVE」:「活性」状態に変更します。
-
「INACTIVE」:「非活性」状態に変更します。
-
- -vfd {<valid_from_date>|ORIGIN}
-
このオプションは,-chgオプションを指定した場合だけ指定できます。
有効期間開始日を変更する場合に,変更後の有効期間開始日または「ORIGIN」を指定します。
有効期間開始日は,YYYYMMDD(YYYY:西暦,MM:月,DD:日)の形式で指定してください。例えば,20070510を指定した場合,2007/05/10の0時0分0秒を意味します。指定できる日付の範囲は,1970/01/03〜9999/12/30です。
ORIGINを指定した場合,無限遠の過去を意味します。
- -vtd {<valid_to_date>|BEYOND}
-
このオプションは,-chgオプションを指定した場合だけ指定できます。
有効期間終了日を変更する場合に,変更後の有効期間終了日または「BEYOND」を指定します。
有効期間終了日は,YYYYMMDD(YYYY:西暦,MM:月,DD:日)の形式で指定してください。例えば,20070610を指定した場合,2007/06/10の23時59分59秒を意味します。指定できる日付の範囲は,1970/01/03〜9999/12/30です。
BEYONDを指定した場合,無限遠の未来を意味します。
- -cra <responsible>
-
このオプションは,-chgオプションを指定した場合だけ指定できます。
振り分けルール定義の管理者名を指定します。
振り分けルール定義の管理者名は,<SYSTEMID>_CASTINGRULE _DEFテーブルのResponsibleカラムのバイト数以内で指定してください。
- -crf <casting_rule_file_name>
-
- -regオプションを指定して振り分けルール定義を登録する場合
-
CSCIW-Definerで作成した振り分けルール定義を指定します。
なお,-forceオプションを同時に指定すると,同一名で同一バージョンの振り分けルール定義があったときに,強制的に上書きできます。
- -getオプションを指定して振り分けルール定義を取得する場合
-
ワーク管理システムから取得した振り分けルール定義の内容を保存する振り分けルール定義ファイル名を指定します。
なお,-forceオプションを同時に指定すると,同一名の振り分けルール定義ファイルがあったときに,強制的に上書きできます。
- -force
-
- -regオプションを指定して振り分けルール定義を登録する場合
-
ワーク管理システムに同一名で同一バージョンの振り分けルール定義が登録されていたときに,-crfオプションに指定した振り分けルール定義を登録します(強制的に上書きします)。ただし,登録対象の振り分けルール定義が「活性」状態のときは,振り分けルール定義を登録できません。
このオプションを省略すると,同一名で同一バージョンの振り分けルール定義が登録されていたときに,振り分けルール定義を登録できません。
- -getオプションを指定して振り分けルール定義を取得する場合
-
-crfオプションに指定した振り分けルール定義ファイルと同一名のファイルが存在したときに,そのファイルに指定した振り分けルール定義を取得します(強制的に上書きします)。
このオプションを省略すると,すでに同一名の振り分けルール定義ファイルが存在したときに,振り分けルール定義を取得できません。
- -chgオプションを指定して振り分けルール定義の属性を変更する場合
-
指定した振り分けルール定義を使用しているビジネスプロセス定義があっても,無条件に使用できない状態にします。このオプションは,-sオプション,-vfdオプション,-vtdオプションによって振り分けルールを使用できない状態(「非活性」状態または有効期間外)に変更するときだけ有効になります。
なお,-forceオプションを指定して定義属性を変更すると,CSCIWManagementServer,案件運用操作およびCSCIWライブラリを使用した業務アプリケーションで例外が発生することがあります。振り分けルール定義の状態を確認してから指定してください。
- -file <option_file_name>
-
このオプションは,すべてのコマンドで指定できます。詳細は,「1.5.1 -fileオプション」を参照してください。
- -encoding <character_set>
-
このオプションは,すべてのコマンドで指定できます。詳細は,「1.5.1 -fileオプション」を参照してください。
- -h
-
このオプションは,すべてのコマンドで指定できます。詳細は,「1.5.2 -hオプション」を参照してください。
戻り値
戻り値 |
内容 |
---|---|
0 |
正常終了 |
1 |
致命的なエラー |
9※ |
実行権限エラー |
50 |
指定した状態に変更済みである |
51 |
パラメーター不正 |
102 |
属性の値を変更する振り分けルールの状態不正 |
110 |
定義登録ユーザ名の不正 |
150 |
振り分けルール定義ファイルのアクセスエラー |
254 |
異常終了 |
- 注※
-
Windowsの場合だけ発生します。
注意事項
-
オプション引数に,文字列を指定する場合の注意事項については,「1.2 コマンドの入力形式」を参照してください。
-
マルチマシン構成の場合,どれか1つのマシンでこのコマンドを実行してください。
-
このコマンドは,CSCIWManagementServerおよびCSCIWを使用しているJavaアプリケーションが起動中でも実行できます。ただし,コマンド実行後に,必ずCSCIWManagementServerおよびCSCIWを使用しているJavaアプリケーションを再起動してください。再起動しないと,振り分けルール定義の変更が反映されません。