付録C.3 作業の状態遷移
- 〈この項の構成〉
(2) 作業の状態
作業の状態について次の表に示します。
(3) 作業の遷移
作業の遷移について次の表に示します。
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遷移種別 |
要因 および 動作 |
説明 |
|---|---|---|
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生成 |
要因 |
作業の発生条件が満たされた場合(業務ステップの評価処理時) |
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動作 |
作業を「初期」状態で生成します。 |
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準備済 (ready) |
要因 |
作業の生成時に引続いて遷移する場合(ワーク管理システムによって生成された場合) |
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動作 |
作業の完了条件を評価し,条件が満たされた場合は,続けて「実行省略」状態へ遷移させます。 条件が満たされなかった場合は,振分ルール評価(リソースセレクション)を実行し,作業者を割り当てたあとで「実行開始可能」状態へ遷移します。 |
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開始 (start) |
要因 |
組み込み作業の「実行開始可能」状態への遷移 |
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動作 |
作業を「自動実行」状態へ遷移させます。 |
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着手 (get) |
要因 |
API呼び出しによる遷移要求 |
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動作 |
作業を「作業者実行」状態へ遷移させます。 |
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返却 (back) |
要因 |
API呼び出しによる遷移要求 |
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動作 |
作業を「実行開始可能」状態へ遷移させます。 |
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作業完了 (workitem completed) |
要因 |
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動作 |
作業を「実行済」状態へ遷移させます。 |
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完了通知 (complete) |
要因 |
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動作 |
作業を「実行済」状態へ遷移させます。 |
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実行省略 (skip) |
要因 |
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動作 |
作業を「実行省略」状態へ遷移させます。 |
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実行取消 (cancel) |
要因 |
業務ステップの「遷移可」状態への遷移時 |
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動作 |
作業を「実行取消」状態へ遷移させます。 ワーク管理システムによって実行制御が行われている作業の場合は,「実行取消」状態へ遷移することで,実際の作業実行の強制終了制御を行います。 |
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中断 (suspend) |
要因 |
API呼び出しによる遷移要求 |
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動作 |
作業を「実行停止」状態へ遷移させます。 ワーク管理システムによって実行制御が行われている作業の場合は,「中断」状態へ遷移することで,実際の作業実行の停止制御を行います。 |
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再開 (resume) |
要因 |
API呼び出しによる遷移要求 |
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動作 |
作業を「自動実行」状態,または「作業者実行」状態へ遷移させます。 ワーク管理システムによって実行制御が行われている作業の場合は,「再開」状態へ遷移することで,実際の作業実行の再開制御を行います。 |
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実行開始不可 (disable) |
要因 |
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動作 |
作業を「実行開始不可」状態へ遷移させます。 |
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実行開始可 (enable) |
要因 |
業務ステップの「実行中」状態への遷移時 |
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動作 |
作業を「実行開始可能」状態へ遷移させます。 |
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強制終了 (terminate) |
要因 |
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動作 |
作業の状態を「強制終了」状態へ遷移させます。 ワーク管理システムによって実行制御が行われている作業の場合は,「強制終了」状態へ遷移することで,実際の作業実行の中断制御を行います。 |
作業の遷移時に設定する属性について次の表に示します。
- (凡例)
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○:設定します。
−:設定しません。
△:条件によって設定します。
N:nullを設定します。
- 注※1
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子作業の場合は,生成ルールが返した値を設定します。
子作業以外の場合は,nullを設定します。
- 注※2
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遷移先の状態を設定します。
- 注※3
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遷移が行われた時刻を設定します。
- 注※4
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遷移が行われた時刻を設定します。返却(back)への遷移時は未設定に戻しません。2回目の開始(start)の遷移が行われた場合は,遷移が行われた時刻を設定します。
- 注※5
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生成時は業務ステップのDeadlineの値を設定します。開始(start)時にnullが設定されている場合は,業務ステップのDeadlineの値を設定します。
- 注※6
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業務ステップのPriorityの値を設定します。