1.3.1 組み込み変数
- 〈この項の構成〉
(1) 指定できる組み込み変数
条件，振り分けルール，または生成ルールのSQL文で指定できる組み込み変数を次の表に示します。なお，指定された組み込み変数は，評価時に対応する値に置き換わります。
|
組み込み変数 |
説明 |
条件 |
振り分けルール |
生成 ルール |
|||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
業務ステップ |
作業 |
制御ノード |
子作業 |
||||
|
完了条件 |
発生条件 |
完了条件 |
分岐条件 |
||||
|
@PIID |
案件ID |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
|
@PIName |
案件名 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
|
@AIName |
業務ステップ名 |
○ |
○ |
○ |
− |
○ |
○ |
|
@WIName |
作業名 |
− |
− |
○ |
− |
○ |
○ |
|
@PDefName |
ビジネスプロセス定義名 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
|
@PDefVersion |
ビジネスプロセス定義のバージョン |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
|
@ADefName |
業務ステップ定義名 |
○ |
○ |
○ |
− |
○ |
○ |
|
@WDefName |
作業定義名 |
− |
− |
○ |
− |
○ |
○ |
|
@CNDefName |
制御ノード定義名 |
− |
− |
− |
○ |
− |
− |
|
@PICreator |
案件投入者 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
|
@PIStartDate |
案件開始日時 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
|
@PIDeadline |
案件処理期限 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
|
@PIPriority |
案件優先度 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
|
@AIStartDate |
業務ステップ開始日時 |
○ |
○ |
○ |
− |
○ |
○ |
|
@AIDeadline |
業務ステップ処理期限 |
○ |
○ |
○ |
− |
○ |
○ |
|
@AIPriority |
業務ステップ優先度 |
○ |
○ |
○ |
− |
○ |
○ |
|
@WICreationDate |
作業生成日時 |
− |
− |
○ |
− |
○ |
○ |
|
@WIStartDate |
作業開始日時 |
− |
− |
○ |
− |
○ |
○ |
|
@WIDeadline |
作業処理期限 |
− |
− |
○ |
− |
○ |
○ |
|
@WIPriority |
作業優先度 |
− |
− |
○ |
− |
○ |
○ |
|
@WIParticipant |
作業者 |
− |
− |
○ |
− |
○ |
○ |
|
@UserID |
ユーザ識別子 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
- （凡例）
-
○：指定できます。
−：該当しません。
(2) 組み込み変数に関する注意事項
組み込み変数に関する注意事項を次に示します。
-
「@」で始まり，英数字以外の文字または文末までの英数字文字列は変数と見なされます。
-
SQL文中で「@」を使用する場合は，「\@」と記述してください。
- 例
-
abc\@hitachi.com
-
SQL文中で「\」を使用する場合は，「\\」と記述してください。
- 例
-
D:\\work
-
組み込み変数の直後に英数字を使用する場合は，組み込み変数と文字列の間に「\」を指定してください。
- 例：組み込み変数「@PIName」に文字列「XYZ」を連結する場合
-
@PIName\XYZ
-
組み込み変数の直後に「@」で始まる文字列を使用する場合は，組み込み変数と文字列の間に「\」を指定してください。
- 例：組み込み変数「@PIName」に文字列「@hitachi.com」を連結する場合
-
@PIName\@hitachi.com
ただし，組み込み変数を続けて使用する場合は，「\」の指定は不要です。
- 例：組み込み変数「@PIName」と「@PIID」を連結する場合
-
@PIName@PIID
-
組み込み変数の直後に記号を使用する場合は，そのまま指定できますが，「@」および「\」を使用する場合は，組み込み変数直後の場合でも「\」を指定してください。
- 例：組み込み変数「@PIName」に文字列「#abc」を連結する場合
-
@PIName#abc
- 例：文字列「C:\work\」に組み込み変数「@PIName」と文字列「\data」を連結する場合
-
C:\\work\\@PIName\\data
-
名称系の組み込み変数（@PINameなど）を使用した場合，案件名などの文字列にそのまま置き換えられます。そのため，案件名などにSQL文の特殊文字として扱われる次の文字は含めないことを推奨します。
-
“%”（半角パーセント記号）
-
“_”（半角アンダーバー）
SQL文のLIKE述語のパターン文字列中に組み込み変数を設定したときに，値となる文字列の中に“%“または”_”が含まれていると，期待した検索結果が得られないおそれがあります。
-
-
対象となる属性の値がnullの場合は，空文字列に置き換わります。
数値として扱うとき，空文字列に置き換わるとSQL構文エラーとなるおそれがありますので，注意してください。
-
開始日時，生成日時，および処理期限は，1970/01/01 00:00:00 GMTを起点とした通算秒に置き換わります。
-
子作業生成ルールの作業生成日時，作業開始日時，作業処理期限，作業優先度，および作業者には，それぞれ生成ルールを定義した並列作業の作業生成日時，作業開始日時，作業処理期限，作業優先度，および作業者が渡されます。