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uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow AP開発ガイド


1.2.1 ビジネスプロセスの変更(定義のバージョンを更新する場合)

ビジネスプロセスの変更時に定義のバージョンを更新する場合の手順について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 定義ファイルの変更

登録済みのビジネスプロセスの変更は,CSCIW-Definer,またはコマンドで実行できます。CSCIW-Definerを使用し,定義ファイルを変更するときの流れを図1-3に,コマンドを使用し,定義ファイルを変更するときの流れを図1-4に示します。

なお,図中の数字は,説明文の項番と対応しています。

図1‒3 定義ファイルの変更の流れ(CSCIW-Definerを使用する場合)

[図データ]

説明
  1. 登録済みのビジネスプロセス定義または振り分けルール定義を開きます。

  2. 定義のバージョン番号を更新し,定義ファイルの内容を変更します。

    バージョン番号は,更新前より大きな番号にしてください。

    変更後のビジネスプロセスをチェックし,エラーがないことを確認します。確認したあと,CSCIW-Definerを使用してビジネスプロセスを登録します。

    定義ファイルの登録の流れについては,「1.1 CSCIWで使用するビジネスプロセス定義と振り分けルール定義の開発」を参照してください。

    図1‒4 定義ファイルの変更の流れ(コマンドを使用する場合)

    [図データ]

説明
  1. ciwmngbp(ビジネスプロセス定義の管理)コマンドまたはciwmngcr(振り分けルール定義の管理)コマンドを実行し,登録済みの定義ファイルを取得します。

  2. 取得した定義ファイルをファイル転送プロトコル(FTP)などでビジネスプロセス定義開発マシンに転送します。

  3. 転送した定義ファイルをCSCIW-Definerで開きます。

  4. 定義のバージョン番号を更新し,定義ファイルの内容を変更します。

    バージョン番号は,更新前より大きな番号にしてください。

    変更後の定義ファイルの内容をチェックし,エラーがないことを確認します。確認したあと,コマンドを使用してビジネスプロセスを登録します。

    定義ファイルの登録の流れについては,「1.1 CSCIWで使用するビジネスプロセス定義と振り分けルール定義の開発」を参照してください。

参考事項

CSCIW-Definerについては,マニュアル「uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow ビジネスプロセス開発ガイド」を参照してください。

コマンドについては,マニュアル「uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow コマンド」を参照してください。

(2) 運用例

定義のバージョンを更新する場合の,バージョンの更新と案件の投入のタイミングについて次に示す図を例に説明します。

なお,図中の数字は,説明文の項番と対応しています。

図1‒5 定義のバージョンを更新する場合の運用例

[図データ]

説明
  1. 2007年4月1日に,業務プログラム(案件(バージョン番号の指定なし)の投入)が,ビジネスプロセスA(バージョン番号:1)を案件として投入します。

  2. 2007年10月1日に,ビジネスプロセスA(バージョン番号:1)に対して定義を変更し,案件投入可能期間を2007年10月22日以降に設定して,ビジネスプロセスA(バージョン:2)として登録します。

    2007年10月21日以前にバージョン番号1として投入された案件は,そのままバージョン1で実行を続けます。

  3. 2007年10月22日以降に,業務プログラム(案件(バージョン指定なし)の投入)が,変更後のビジネスプロセスA(バージョン番号:2)を案件として投入します。

    ビジネスプロセスA(バージョン番号:1)の案件がすべて完了し,完了した案件をすべて削除すると,ビジネスプロセスA(バージョン番号:1)を削除できます。