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uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow システム構築・運用ガイド


7.6.2 バックアップとリストアの流れ

バックアップとリストアの流れについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) バックアップの流れ

  1. CSCIWを使用しているJavaアプリケーションおよびJ2EEサーバを停止させてください。また,コマンドが実行されていないことを確認してください。

  2. OSの機能を使用して,CSCIWの環境設定ファイルのバックアップを取得します。

    以前にバックアップを作成した時点から,環境設定ファイルの内容を変更している場合は,バックアップを必ず取得してください。

    また,環境を変更する前の状態に戻す場合は,変更前のバックアップが必要になります。必要に応じて環境を変更する前にもバックアップを取得してください。

  3. アプリケーション呼び出しサービスを使用する場合,OSの機能を使用して,アプリケーション呼び出しサービスの設定ファイルのバックアップを取得します。

    以前にバックアップを作成した時点から,アプリケーション呼び出しサービスの設定ファイルの内容を変更している場合は,バックアップを必ず取得してください。

    また,環境を変更する前の状態に戻す場合は,変更前のバックアップが必要になります。必要に応じて環境を変更する前にもバックアップを取得してください。

  4. DBMSの機能を使用して,ワーク管理データベースのバックアップを取得します。また,業務データベースのバックアップを取得します。

    このとき,データの整合性を保つために,ワーク管理データベース,および業務データベースのバックアップは同期を取る必要があります。

  5. バックアップの取得完了後に,CSCIWを使用しているJavaアプリケーションおよびJ2EEサーバを起動します。

(2) リストアの流れ

  1. CSCIWを使用しているJavaアプリケーションおよびJ2EEサーバを停止させてください。また,コマンドが実行されていないことを確認してください。

  2. バックアップから回復する前に,現在運用中の環境のバックアップを必要に応じて,取得しておきます。

    バックアップとして取得する内容は,現在運用中の環境設定ファイル,ワーク管理データベース,業務データベース,および作業者データベースです。

  3. DBMSの機能を使用して,ワーク管理データベースのバックアップから回復します。また,業務データベースのバックアップから回復します。

  4. OSの機能を使用して,取得済みの環境設定ファイルのバックアップから回復します。

    以前にバックアップを作成した時点から,環境設定ファイルの内容を変更している場合,取得済みの環境設定ファイルのバックアップから必ず回復してください。

  5. アプリケーション呼び出しサービスを使用する場合,OSの機能を使用して,取得済みのアプリケーション呼び出しサービスの設定ファイルのバックアップから回復します。

    以前にバックアップを作成した時点から,アプリケーション呼び出しサービスの設定ファイルの内容を変更している場合,取得済みのアプリケーション呼び出しサービスの設定ファイルのバックアップから必ず回復してください。

  6. バックアップからの回復完了後に,CSCIWを使用しているJavaアプリケーションおよびJ2EEサーバを起動します。

    重要

    CSCIWの運用中にワーク管理データベースのリストアを実行すると,ワーク管理データベースの内容に,回復できない不整合が発生します。データベースのリストアは,CSCIWを使用しているJavaアプリケーション,J2EEサーバ,およびコマンドが動作していないことを確認してから実行してください。

    なお,CSCIWの運用中にワーク管理データベースのリストアを実行して不整合が発生した場合は,コマンドが動作していないことを確認したあと,CSCIWを使用しているJavaアプリケーションおよびJ2EEサーバを停止させてから,リストアをし直してください。

(3) 運用中のバックアップについて

次に示す条件をすべて満たす場合は,CSCIWの運用中にバックアップを取得できます(ただし,バックアップを取得する際は,コマンドが実行されていないことを確認してください)。

上記の条件を満たす例として,業務データベース,作業者データベースおよびワーク管理データベースを同一の(運用中のバックアップが可能な)DBMS上で運用し,これらのバックアップファイルを一括して取得するといった運用が考えられます。

運用中に取得したバックアップをリストアした場合,プロセスの起動情報が残るため,CSCIWを使用しているJavaアプリケーションおよびJ2EEサーバを起動する前にciwcleanup(プロセス情報の正常化)コマンドの実行が必要となる場合があります。ciwcleanup(プロセス情報の正常化)コマンドについては,マニュアル「uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow コマンド」を参照してください。