Cosminexus サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド

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付録D SQLスクリプトファイルの設定

次に示す場合に,SQLスクリプトファイルを使用して,メッセージング基盤やビジネスプロセス基盤で使用するテーブルをカスタマイズします。

<この節の構成>
(1) SQLスクリプトファイルの種類と格納先
(2) SQLスクリプトファイルの設定方法
(3) SQLスクリプトファイル設定時の注意事項

(1) SQLスクリプトファイルの種類と格納先

SQLスクリプトファイルは,次に示すディレクトリに格納されているサンプルファイルを利用して作成します。

<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CSC\sql

ディレクトリ内には次に示すファイルがあり,データベースのタイプや用途に応じて使用するファイルが異なります。

表D-1 SQLスクリプトファイルの種類

データベースのタイプ 分類 ファイル名 説明
HiRDB テーブル作成用 CreateTables_HiRDB.sql スタンドアロンのHCSCサーバのセットアップ,またはクラスタ構成の1台目HCSCサーバのセットアップに使用します。
CreateCSCIndividualTables_HiRDB.sql クラスタ構成の2台目HCSCサーバのセットアップに使用します。
テーブル削除用 DeleteTables_HiRDB.sql スタンドアロンのHCSCサーバのアンセットアップ,またはクラスタ構成の1台目HCSCサーバのアンセットアップに使用します。
DeleteCSCIndividualTables_HiRDB.sql クラスタ構成の2台目HCSCサーバのアンセットアップに使用します。
Oracle 9i/Oracle 10g テーブル作成用 CreateTables_Oracle.sql スタンドアロンのHCSCサーバのセットアップ,またはクラスタ構成の1台目HCSCサーバのセットアップに使用します。
CreateCSCIndividualTables_Oracle.sql クラスタ構成の2台目HCSCサーバのセットアップに使用します。
テーブル削除用 DeleteTables_Oracle.sql スタンドアロンのHCSCサーバのアンセットアップ,またはクラスタ構成の1台目HCSCサーバのアンセットアップに使用します。
DeleteCSCIndividualTables_Oracle.sql クラスタ構成の2台目HCSCサーバのアンセットアップに使用します。

(2) SQLスクリプトファイルの設定方法

SQLスクリプトファイルを設定する場合,テーブル名,およびRDエリア名または表領域名を変更します。

(a) テーブル名の変更

SQLスクリプトファイル内にある,各テーブルの次の個所を変更します。

<individualname>:クラスタ名,またはHCSCサーバ名

テーブルごとの変更規則を次の表に示します。

表D-2 テーブル名の変更規則

置換前のテーブル名またはインデクス名 置換方法
CSCMSG_<individualname>_CSC_CONNECT
CSCMSG_<individualname>_EXECHISTORY
CSCMSG_<individualname>_EXECHISTORY_I
C<クラスタ名>
  • クラスタ名が「MyCLS」の場合
    CSCMSG_CMyCLS_CSC_CONNECT
CSCMSG_<individualname>_CSC_PERSIST
CSCMSG_<individualname>_LC_DIRECTORY
CSCMSG_<individualname>_LC_BPFORMAT
CSCMSG_<individualname>_RT_RULE
CSCMSG_<individualname>_CV_MAPPING
CSCMSG_<individualname>_CV_FORMAT
S<HCSCサーバ名>
  • HCSCサーバ名が「MyCSC」の場合
    CSCMSG_SMyCSC_CSC_CONNECT
CSCBP_<individualname>_PROCESS
CSCBP_<individualname>_ACTIVITY
CSCBP_<individualname>_LINK
CSCBP_<individualname>_CORRELATIONSET
CSCBP_<individualname>_STR_VARIABLE
CSCBP_<individualname>_NUM_VARIABLE
CSCBP_<individualname>_BOOL_VARIABLE
CSCBP_<individualname>_MSG_VARIABLE
CSCBP_<individualname>_MSG_RELATION
<クラスタ名>
  • クラスタ名が「MyCLS」の場合
    CSCBP_MyCLS_PROCESS
(b) RDエリア名または表領域名の変更

データベースごとに次に示すように変更します。

(3) SQLスクリプトファイル設定時の注意事項

(a)次に示すように,各テーブルの列名,データ型,および制約キーは変更できません。また,列の順番は入れ替えられません。
(例)
 列名:CSC_SERVER_NAME,CSC_SERVER_STATUS など
 データ型:VARCHAR2(8),NUMBER(10,0) など
 制約キー:NOT NULL指定,UNIQUE指定 など

(b)テーブル,およびインデクス作成の順番は変更できません。

(c)テンプレートで定義されているインデクスは削除できません。インデクスやインデクスとして定義されている列名を削除すると,動作しないおそれがあります。