Cosminexus サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド
運用環境に発生した障害を復旧する場合や,システムの規模の拡大に伴う運用マシンの移行などで環境を移行する場合に,環境の復旧に必要なファイルをバックアップできます。
次に示すcscenvbackupコマンドを実行して,運用環境の復旧に必要な最新のファイルをバックアップします。
cscenvbackup -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -backupdir <バックアップファイル出力先ディレクトリ> |
HCSC-Manager定義ファイルに,バックアップファイル出力先ディレクトリを指定している場合は,次に示すcscenvbackupコマンドを実行します。
cscenvbackup -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> |
取得した運用環境バックアップファイルは,次のコマンドを実行して,バックアップファイル内のリポジトリ情報を確認できます。
cscrepls -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -envbackfile <運用環境バックアップファイル名> |
運用環境は,cscenvrestoreコマンドを使用して,運用環境バックアップファイルから復旧できます。
手順を次に示します。
cscrepls -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -envbackfile <運用環境バックアップファイル名> |
cscenvrestore -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -restorefile <運用環境のバックアップファイル名> |
手順を次に示します。
cscrepls -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -envbackfile <運用環境バックアップファイル名> |
cscenvrestore -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -restorefile <運用環境のバックアップファイル名> |
cscenvrestoreコマンドを使用して,運用環境バックアップファイルから復旧する場合,復旧前の環境を自動でバックアップします。誤った運用環境バックアップファイルから環境を復旧してしまった場合に,この復旧時の自動バックアップファイルを使用することで,復旧前の環境に戻すことができます。
復旧時のバックアップファイルは,cscenvrestore_1.zipのファイル名で次のディレクトリに出力されます。
<Cosminexusインストールディレクトリ>\csc\spool\manager
なお,バックアップファイルの出力先ディレクトリは,HCSC-Manager定義ファイルのcscmng.envbackup.dirパラメタ,またはcscmng.envbackup.dir.envrestoreパラメタで変更できます。出力先ディレクトリに古いバックアップファイルが存在している場合は,復旧が成功したあとに,古いバックアップファイルが削除されます。
また,復旧時に自動バックアップをするかどうかは,HCSC-Manager定義ファイルのcscmng.envbackup.autogetパラメタ,またはcscmng.envbackup.autoget.offパラメタで設定できます。
HCSC-Manager定義ファイルの詳細については,「9. 定義ファイル」の「HCSC-Manager定義ファイル」を参照してください。
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