Cosminexus サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド

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1.3 システム全体と運用環境・実行環境の関係

Cosminexus サービスプラットフォームでは,開発環境,運用環境および実行環境が相互に関連してシステム全体を構成します。その中での運用環境および実行環境の位置づけについて説明します。

<この節の構成>
(1) 運用上の位置づけ
(2) ネットワーク上の位置づけ

(1) 運用上の位置づけ

システム全体の運用の中で,運用環境および実行環境がどのように位置づけられるのかについて,次の図に示します。

図1-8 運用上の位置づけ

[図データ]

運用環境では,開発環境で作成したHCSCコンポーネント(サービスアダプタ,DBアダプタ,ビジネスプロセス,およびユーザ定義受付)をリポジトリから読み込み,実行環境に配備します。また,実行環境で利用するHCSCサーバをセットアップします。

運用を開始したあとは,システムの起動・停止・状態の監視をします。

実行環境では,サービスリクエスタで受け付けた要求電文に応じて,HCSCサーバを介してサービス部品およびビジネスプロセスを呼び出し,業務を実行します。

(2) ネットワーク上の位置づけ

開発環境,運用環境および実行環境は,インターネットやイントラネットなどのネットワークを使って連結してシステムを構成します。

システム全体での運用環境および実行環境のネットワーク上の位置づけについて次の図に示します。なお,実行環境の構成は,運用の形態によって異なります。実行環境の構成については,「1.5 運用方針の決定」を参照してください。

図1-9 システム全体での運用環境および実行環境のネットワーク上の位置づけ

[図データ]

UNIXの場合,運用環境と実行環境を同じマシンに構築できません。上の図のように,運用環境を構築するマシンとして別途Windowsのマシンを用意し,uCosminexus Operatorをインストールする必要があります。Windowsの場合は,uCosminexus Service Platformが稼働しているマシンの一つに,運用環境と実行環境を構築することができます。

なお,開発環境は別のネットワーク上に構築することができます。

実行環境でのサービス部品の実行状態などの情報は,uCosminexus Service Platformが稼働しているマシンに構築したデータベースへ蓄積されます。

また,uCosminexus Service Platformが稼働しているマシンとネットワークで接続できる別マシン上に,データベースを構築することもできます。この場合,uCosminexus Service Platformが稼働しているマシンと,データベースを構築したマシンはLAN回線などで接続します。

なお,uCosminexus Service Platformが稼働しているマシンで使用するデータベースは,次の構成をとることができます。

クラスタ構成にしない場合
uCosminexus Service Platformに対して一つのデータベースを作成してください。また,データベースのスキーマをuCosminexus Service Platformごとに分割することで,複数のuCosminexus Service Platformを一つのデータベースで使用できます。

クラスタ構成にする場合
クラスタに対して一つのデータベースを作成し,複数のuCosminexus Service Platformでデータベースを共有してください。