Cosminexus サービスプラットフォーム 概説

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4.5.9 システムの監視

実運用の開始後は,運用環境からサービス部品の実行状況や,実行環境の状態を監視します。必要に応じて次の作業を実施します。

<この項の構成>
(1) 実行環境の状態の確認
(2) プロセスインスタンスの状態の管理
(3) 電文の状態の管理
(4) トレース情報の取得(障害発生時)

(1) 実行環境の状態の確認

実行環境の状態やセットアップの情報を確認できます。

例えば,HCSCコンポーネントを配備するには,配備するHCSCサーバが起動している必要があります。HCSCサーバが起動しているかどうかわからない場合,HCSCサーバの情報を参照して,HCSCサーバが起動しているかどうか確認します。

運用環境からは次の情報を確認できます。

(2) プロセスインスタンスの状態の管理

ビジネスプロセスの実行状況や応答状況を管理できます。

確認した結果をビジネスプロセスの改善に利用したり,非同期で送信したリクエストの実行状況を確認したりできます。また,実行が中断したプロセスインスタンスを再実行できます。

運用環境からは次の情報を確認できます。

プロセスインスタンスの実行履歴は,データベースおよびCosminexus RMを利用する場合だけ管理できます。

(3) 電文の状態の管理

電文の実行履歴状態が記録された実行履歴を利用して,次に示すことを把握したり,確認したりできます。

電文の実行履歴について次に示すことができます。

電文の実行履歴は,データベースを利用する場合だけ管理できます。

(4) トレース情報の取得(障害発生時)

障害が発生した場合は,次に示すトレース情報を取得します。

これらのトレース情報を確認することで,障害の発生時刻,発生場所および原因などを確認できます。必要に応じて,障害の対策を実施します。