Cosminexus サービスプラットフォーム 概説

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3.13.2 クラスタソフトウェアを利用したHCSCサーバの冗長構成

クラスタソフトウェアとは,システムの信頼性および稼働率の向上を目的とした,サーバプログラムを含めたシステムの切り替えを実現するプログラムです。Cosminexus サービスプラットフォームでは,次に示すクラスタソフトウェアと連携できます。

Cosminexus サービスプラットフォームの実行環境では,クラスタソフトウェアと連携して,同じ内容のHCSCサーバを二つ組み合わせて,より冗長なクラスタ構成の環境を構築できます。

クラスタを構成する二つのHCSCサーバのセットアップ情報や,配備されるHCSCコンポーネントは,同じ内容である必要があります。

HCSCサーバのクラスタ構成について,次の図に示します。

図3-26 HCSCサーバのクラスタ構成

[図データ]

Cosminexus サービスプラットフォームの実行環境では,クラスタソフトウェアと連携して,現用系と待機系を1:1で運用するシステム(1:1系切り替えシステム)を構築できます。

1:1系切り替えシステムでは,現用系に何らかの障害が発生すると,クラスタソフトウェアがこれを検知して,自動的に待機している系に切り替えて業務を続行します。障害発生時の系の切り替えを次の図に示します。

図3-27 障害発生時の系の切り替え

[図データ]

障害の発生から系の切り替えまでの流れは次のとおりです。

  1. 現用系HCSCサーバで障害が発生します。
  2. クラスタソフトウェアが現用系HCSCサーバの障害を検知します。
  3. 現用系HCSCサーバのあるマシンへのネットワークが切断されます。
  4. クラスタソフトウェアがネットワークを待機系HCSCサーバのあるマシンに切り替えます。
  5. クラスタソフトウェアが待機系HCSCサーバを起動します。

なお,クラスタソフトウェアには,障害を検知した場合に待機系HCSCサーバを自動的に起動するよう設定しておきます。