Cosminexus サービスプラットフォーム 概説

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3.12.1 プロセスインスタンスの実行履歴の管理

運用環境には,サービス部品およびビジネスプロセスの実行状態を管理する機能があります。データベースを使用する場合だけ,ビジネスプロセスの実行状態を管理できます。

ビジネスプロセスの実行状態を管理するには,ビジネスプロセスのプロセスインスタンスの実行状態をデータベースに保存(永続化)するよう設定します。

ビジネスプロセスのプロセスインスタンスの実行状態を永続化することで,次に示すような実行履歴の管理ができます。

ビジネスプロセスは,複数のアクティビティから構成されているため,各アクティビティの状態を確認することで,ビジネスプロセスの実行状況や応答状況を確認できます。これをビジネスプロセスの改善に利用したり,非同期で送信したリクエストの実行状況を確認したりできます。

また,確認の結果,実行が中断したプロセスインスタンスを再実行できます。プロセスインスタンスの実行履歴の管理機能について次の図に示します。

図3-23 プロセスインスタンスの実行履歴の管理機能

[図データ]

<この項の構成>
(1) プロセスインスタンスの実行履歴の検索
(2) プロセスインスタンスの実行履歴の詳細情報の参照
(3) プロセスインスタンスの実行履歴の削除
(4) 実行中のプロセスインスタンスの再実行

(1) プロセスインスタンスの実行履歴の検索

条件を指定して,プロセスインスタンスの実行履歴を検索できます。相関セット,開始日時または状態を検索キーとして利用できます。

(2) プロセスインスタンスの実行履歴の詳細情報の参照

プロセスインスタンスの実行履歴の詳細情報を参照できます。次に示す情報を参照できます。

(3) プロセスインスタンスの実行履歴の削除

ビジネスプロセスの確認のために使用するデータベースから不要なプロセスインスタンスの実行履歴を削除できます。一件ずつ削除することも,状態を指定して一括して削除することもできます。

(4) 実行中のプロセスインスタンスの再実行

フォルトが発生するなどの理由で処理できなかったビジネスプロセスのプロセスインスタンスを確認して,実行が中断したプロセスインスタンスを再実行できます。プロセスインスタンスの再実行は,一件ずつ再実行することも一括して再実行することもできます。