Hitachi Web Server

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付録E.2 Hitachi Web Serverの設定

MC/ServiceGuardに適用するための,Hitachi Web Serverの設定手順を次に示します。

  1. Hitachi Web Serverを各ノードのローカルディスクにそれぞれインストールします。
  2. 必要に応じて,Hitachi Web Serverを監視するためのスクリプトを作成します。
  3. MC/ServiceGuardの設定をします。
  4. Hitachi Web Serverのコンフィグファイル,作成した監視スクリプト,及びMC/ServiceGuardのパッケージ制御スクリプトを各ノードに配布します。
  5. MC/ServiceGuardを起動します。

環境設定については,次の点に注意してください。

<この項の構成>
(1) バーチャルホストの場合
(2) IPアドレスの指定
(3) コンフィグファイルの文法チェック
(4) コンフィグファイルの変更
(5) CRLを使用して運用している場合

(1) バーチャルホストの場合

フェイルオーバの結果,クライアントに返送されるサーバ名が変化する場合があります。このため,バーチャルホストでもServerNameディレクティブは必ず設定してください。

(2) IPアドレスの指定

IPアドレスを指定するディレクティブ(<VirtualHost>,BindAddress,Listen,NameVirtualHost)では,定常IPアドレス(他ノードに移動できないIPアドレス)ではなく,再配置できるIPアドレス(パッケージに対して与えられ,他ノードに移動できるIPアドレス)を使用してください。

(3) コンフィグファイルの文法チェック

MC/ServiceGuardの起動の前には,"/opt/hitachi/httpsd/sbin/httpsdctl configtest"を実行し,サーバ設定が正しいことを確認してください。

(4) コンフィグファイルの変更

コマンド"httpsdctl restart",又は"httpsdctl graceful"をコマンドラインから直接実行すれば,MC/ServiceGuard使用中にHitachi Web Serverの設定を変更できます。変更内容は,ほかのノードにも反映する必要があります。

(5) CRLを使用して運用している場合

待機ノードにも,1次ノードと同様のCRLを設定する必要があります。